歌姫の明菜が、デビュー40周年になったが、肉声がない状況で亡霊のようなイベントが始まっている。その一が、西武池袋の清瀬駅の発車ベルが明菜の歌謡曲というのだが、あの落ちぶれた西武球団の親会社がこれで、ここも未だに所沢駅前に踏み切り置いたままで都市整備を無視するという、相当に遅れたトンチンカンな鉄道会社になっている。あの前科者の堤義明が、そんなもの放っておけと、池袋の西武百貨店が外資系に買いたたかれたのも、彼の怪しい兄貴が社長だったわけで、この兄弟はどうしようもない。
ところで中森一族というのは、隣町の埼玉県志木市にあるわけで、ここには中森幼稚園とか、中森自動車とかあって、明菜の父親の代はここで育った。ある時にその一族の広大な土地を県に売却して団地が建つのだが、そのほとんどを相続しようという長男と、弟たちで裁判になって、明菜の父親は次男だったか、すでに清瀬に分譲住宅建てて、これを傍観していた。だから明菜の地元といっても、次男坊が実家一族を分家されて出た場所が清瀬だけであって、例えば志村けんとは相当にちがうわけだ。
志村などは同じような東村山なのだが、あれは江戸の天保の改革だったか、新田開墾したものは、土地の所有者になれると、その時から志村の兄が、志村家17代目の当主だったかで、今日に至るが。
中森家は、けっして豪族でもなくて、むしろこうした一族を公表したくないという立場だった。だから明菜は一度として、家族のことをしゃべった記憶がないし、両親にしても、かつてメディアの取材に大立ち回り喧嘩したことがあったくらいで、メディアにはさらされたくないという立場なのである。実父は大森に別居したことがあって、その頃は愛想がよかったが。
それに明菜は実家との関係もうまくなく、どうやら生涯の彼女のギャラの分配で、実家を信用していないと報じられていた。
さらに妙なのは、例えばデビュー5年間の明菜は歌姫時代を謳歌したのだが、何故か二十歳そこそこの娘なのに大酒のみで癖が悪く、同棲していた近藤真彦とは大トラブルになり、しかも帰ってきてくれないと手首を切るという、ちょっと怖い性癖もあって、ジャニーズから切られた過去があった。男癖も妙に悪いのだ。
だからそう、ちあきなおみも、藤圭子も歌姫という人は、そっとしておいて、ライブだけは楽しむよというのが相当なのに、今回のこの妙な40周年は、また誰かが仕掛けて、結果うまくいかないのではないかと危惧する。40周年といっても、うち35年はダンマリだったわけで、懐かしのメロディに出るような性分じゃないし、このまま人前に出ない終活でもいいんじゃないかと思うのだが。むしろ誰かと結婚でもして、穏やかな性格になれよと思うほど。
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