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sptakaのブツブツDiary

sptakaさんは、毎日ブツブツ発言しています。

10月29日(土)ドクター中松のIgノーベル賞

2005-10-29 03:56:55 | 芸能・スポーツ・ヒューマン
 今月上旬のニュースにもあったが、ドクター中松という町の発明家が、アメリカでIg(イグ)ノーベル賞を受けた。そのパーティなんつうもんがあったが。
 Igとは、インテリジェンスなんとか。普通のノーベル賞よりもグレードが高いということらしい。数年前には、バウリンガルという玩具も受賞している。人間と犬が会話できるという発明で。本当に会話できたらすごいぞ、しかしあの玩具は、6種類だったかの判定で、「犬は怒っています」「遊んでもらいたい」などだったけど、そんなの飼い主なら誰でも分かるという説もあった。
 彼の話しによれば、本来のノーベルはスウェーデンの王室が審査するもので、対して不愉快に思ったアメリカ人がこれを始めた。歴史のないアメリカが、実は実生活に本当に即している発明に与えるとなっていて、主催は、ハーバード大学と、付随してマサチューセッツ工科大学。でどうして、こんなものが、少しの権威があるのかというと、賛同もしくは、受賞のプレゼンターに、本当のノーベルを受賞した連中が参加しているということにある。で、実態はというと、ハーバードやマサチューセッツ工科には、ノーベルの受賞者がゴロゴロ転がっているわけだ。そのキャンパスの学生が、学園祭の一環として、「こういうものはどうか」と連中に提案すると、過去の受賞者は「それはおもしろい」と賛同したことになった。15年前の話だ。受賞者もすでに老いらくになって、学生のユーモアイベントに賛同というわけである。
 で、中松の今回の受賞は、「活脳寿命」というものだが、「三日前に食べた食事が、今日の自分を支配する」という結論で、実験は、彼はこの35年間の毎日の食事を写真に撮影して、その経験則から、この結果を導き出したとなっている。お笑いもの。その過程には、「レストランのレシピを盗む」と間違われたり、もちろんいつもポケットにカメラもっていいたわけで、しかも1万枚という写真をファイルした、その笑い転げる苦労に対して敬意を表したというムキもある。
 さて彼が言うには、例えば本日は会社の決算日で、数字の計算がたくさんあるのだが「どうも、計算を間違う」と思ったときに、三日前の食事を思い出すと、それは天ぷらだったとする。つまり天ぷらは、「数字計算には悪影響の食べ物だ」という結論になる。あるいは、少し運動したときに「調子がいい」という日には、三日前にステーキを食べていたりして、それが理由になる。まさに実生活に基づいた「革命的な発想」だと、お笑い話。
 話はさらに拡大して、それでは食い物によって、長寿になったり、美しくもなったりするだろうという飛躍が、これは受賞の対象にはなっていないが、彼は飛躍的にものを解釈する。(以下は拡大解釈である)。そんなわけで、頭のよくなる食べ物と、悪くなる食べものがあるという、結論を導く。そして、自分が考案した、サプリには、55種類の頭のよくなるものが混ざっているといい、それを食事に振り掛けたり、混ぜたりすれば、どんどん頭がよくなって、それが10日分で1800円程度だから、お求め下さいと、発明商品の販売をしているのが、中松の本業となる。
 彼はエジソンを凌いで、過去に3000件の発明をしているそうで、最大の物は、ストーブに石油を入れるときのポンプだそうで、他に必ず入るパターとか、長生きする椅子とかいろいろある。
 そのサプリは「頭のよくなる」といって、今後販売するのかもしれないが、しかし、これは厳密に薬事法に違反すると私は思う。笑って見逃される場合もあろうが。でも内容はといえば、おおよそ動物性コレステロールはダメで、豆腐や納豆の大豆、海藻類、植物性タンパクなどで、まあ世間で言われているもの。さらに食事は1日一回の1200カロリーが適当で、しかも食事後には、ハードな運動が必要だといい、彼は35トンの負荷をかけているというが、方法は分からない。いつも食事はホテルオークラと、そのエアロビ室で運動しているというから、興味ある人は見に行く価値があるかも、ないかも。歩き、ジョギングなどの有酸運動は体を痛める悪影響しかないと言い切っているのだが、このあたりは、もちろん受賞外のことで、不確か。怪しい。
 ただこの人は「貴方の考えには賛成できない」といっても、「それならキミは早死にするだけだね」といい、怒らないことが、多くの友人を持っているキャラとなっている。御年77歳。

10月27日(木・午後)ロッテの優勝と、在日・アンクルトムの小屋

2005-10-27 11:44:29 | 芸能・スポーツ・ヒューマン
 ロッテが勝った。阪神が負け。阪神岡田監督は、顔が悪い。何も考えていない。強いチームとは「どうやれば負けないか」ということを、ゲーム中に考える。野村も広岡も森も、歴代名監督の言っていることは皆そんなもんだ。ところが、岡田にはそういうイマジネーションがない。打撃という水商売が好調なときに、選手をおだてて「もっと打て」といって、セリーグで優勝しだだけ。人生好調なときは放って置いても何事もうまくいく。逆境の時に、どう対処するのかが重要。ロッテに打ち込まれて、岡田が言っていたのは「どうして、クリーンナップが打てんのや」を繰り返していただけ。村上ファンドに買い占められたときに「時期が悪いわア、いまそんな場合やあらへん」。そして負けた昨日は「ゲームから遠ざかっていてゲーム感がなかった」。まるでアマチュア。
 ロッテだって雑な野球やっている。昨日も2塁打なのに、3塁まで走ってアウトになった。バレンタインは試合中にヒマワリの種を一袋食い散らかして、床にその殻を吐き出す。ならタバコ吸っていた方がずっと健康的。こんな汚いバレンタインも、勝ったから目を瞑ってやろう。
 ロッテが、在日球団だということは、もう知られている。オーナーの重光は在日韓国人の2世に当たるか。だから31年前日本一の監督のように、金田とか、外人バレンタインを監督に頼むしか方法がなかった。なぜなら、金田が名監督なら他の球団に監督誘われても良さそうなのに、そういう過去はない。日本の野球組織は右翼的な保守といってもいい。問題はその金田にもある。じゃ、彼はリベラルな野球人かというと、逆う。名球会という巨人OBを中心の、組織で最も右翼なのが金田。野茂やハマの大魔神やイチローまでも、日米で通算して名球会に入れるほど活躍したのに、最後まで反対していたのは金田である。何故なら彼は過去最高という400勝投手だった。韓国人の抑圧の歴史は、日本の犯罪を立証して、人種を問わずという国になり、簡単に言えば、「出生した国こそが祖国」だという、アメリカ主義が本当は合理的になる。ところが日本人の意地悪さは世界一だから、彼は簡略化して老後を生きる。そういう面倒な手続を踏むよりも、かつて国鉄で投げてはいたが、巨人に入りたかったし、そこで黄金の400勝挙げたからには、本当は王や長嶋を凌ぐ、日本一の人気OBに今でもなりたいのだがなれない。逆境転じて、その支配下に勢力を持つ。実は「韓国人の魂を売った」と最も彼らに嫌われている一人でもある。日本版の「アンクルトムの小屋」でもある。
 韓国現地人と在日のねじれ現象というのもある。重光は日本では野球で成功して、お菓子のロッテでも成功して、ソウルにはロッテホテルまであるのだが、現地の名門には入れない。「自分の国を捨てて、憎き日本で成功しただけ」。ここにも、彼らの嫉妬のねじれがある。
 東京商銀というのは潰れた銀行だと思ったが、ここは韓国系の銀行だったところで、ずっと前に一度いったことがあったが、ここのOL連中は、喜び組みに輪をかけたような美人だけが揃っていたことに驚いたことがあった。日本の韓国美人の優秀なのは、「この銀行か、ロッテの他に就職先がなかった」と聞いたことがある。かも知れないね。本店は新宿百人町にあったけど。
「アンクルトムの小屋」は、奴隷制解放をとなえたリベラルな女性作家の名著で、出版されたのは江戸末期の時代になるけど、アメリカでは聖書の次にこの本が売れた。その反響で南北戦争が始まって、ついにリンカーンが奴隷解放にいたったという、アメリカの歴史を大きく動かした傑作となる。
 そのアンクルトムという黒人は、黒人なのにキリスト教に厚く、白人の言うことをよく聞いて、模範的な奴隷だと評価された。しかしこの評価というのは白人の評価であり、黒人からは「魂を売った奴」と嫌われる。また同じように、実際に奴隷を雇っていた保守南部のアトランタ、ケンタッキーなどの白人は、「そういう話は密室に置いておくべきで他人に言うな」。あるいは「奴隷に自立のきっかけを与えた愚かな本」と、同じ白人からも攻撃を受ける。二重のねじれがここにもあった。しかし南北戦争というのは、アメリカが避けて通れない道であったし、リンカーンは最大の評価を受けた大統領となった。アトランタは現在五輪も開催したような、近代都市に生まれ変わっている。しかし皆ピストル好きな、保守であることには違いないが。
 総じて、けっきょくは簡単なことだ。生まれながらに平等であり、出生に差別はないというだけのこと。(ただ私は区別はしてもいいと思うのだが)。
 ロッテの快進撃は、日本の体たらくの阪神野球に、新興勢力のというか、韓国はもう日本を凌いでいる部分もあるのだが、韓国野球が勝ったということで、私は大いに楽しんでいる。しかもバレンタインという外部の血を導入して。残るは、渋ちんロッテと言われているように、世間並みのギャラで来期は選手を受け入れることだ。

10月19日(水・午後)百名山、裁判制度、マリリンモンロー

2005-10-19 17:39:09 | 芸能・スポーツ・ヒューマン
 話題が多い、書かずには入られない。
 岩崎のアホ連載は、本当に途中キャンセルで終わってしまった。さもありなん。アッパレ。(知らない人のために)。岩崎元郎というニセ登山者兼ガイドが、これまで朝日新聞に「新百名山」を、50座まで連載して、本当は100座まで行く予定だったのだが、先週の水曜日に打ち切りになった。(毎週水曜日の夕刊に連載していた)。私は、これに本当に憤りを感じていて、これは深田久弥の名著「日本百名山」の盗作だと断定していたのである。そうして、この50週間毎週のように批判して、私のHPの別コーナーで連載していたのだが、同じように批判的な人が全国にもたくさんいて、ついにそのプレッシャーの中で、朝日新聞は途中打ち切りを宣言したようなことになった。本日の夕刊にはまったく別の連載が始まっていて、それを今確認したところだ。本当によかった。しかしどうせ先方は「区切りのいい50座で辞めて、続きは週刊朝日で連載します」とか適当な言い訳するのだろうか、週刊朝日などは、すでにミニコミレベルの雑誌につき、そっちでは「勝手にどうぞ」という立場でもある。気分爽快、乾杯。
 続いて、日本には今後5年は投資できないという話。裁判制度は、明らかに失敗するのです。その広告に、ドラゴン桜で3枚目のパー子をかもし出したハセキョーが広告塔になるらしいのだが、そもそも、10年裁判の殺人事件に自分が該当したときに、会社に「今後10年間、突然ですがいつでも有給休暇くれますか」なんて、いますか。しかも義務的有給であって、夏休みをそれに該当させてはいけないんです。日雇いはどうするの?。ハセキョーレベルの「人殺しって悪いこと?」という一般人に、裁判所が「ようこそ、裁判員にいらっしゃいました」と、三顧の礼で迎えるのか。それが裁判制度だ。
 アメリカのように、オウムの殺人でも、毎日公判開いて、2ヶ月で結審させて、死刑判決には翌日に執行するという制度でなくては、こんなものは機能しない。半年に1回の公判を20年続けるのろまな司法慣習に、誰が本気で付き合うのだ。
 忘れたが、多分08年頃から始まって、3年後の11年に「これは日本人には馴染まない」とこの制度は廃止になる。一番いいのは、いま小泉がこれを辞めさせればいいのだが、何故そうしないのかというと、裁判所は、小泉の靖国に「違憲」判決を出した。いま、小泉は司法と対峙しているのだ。裁判所が、こうして今後6年の浪費をすることに、実は政権は「歓迎」しているムキがある。司法もアメリカ陪臣を見習ってこんなこと始めようとしたのだが、それは思ったように機能しなかった。こんな司法役人の無駄飯に、6年もつき合わされるような国は、まだまだCクラスであり、株価の上昇は間もなく止まり、円はまだまだ下落し、ファンドの投資は日本にはできない。
 さて、最も気分がいいのは、やっぱりマリリンモンローは、ケネディに熱い恋をしていたんだと、証拠つきでわかったことだ。ロレックスの刻印入りの腕時計を、彼女はケネディにプレゼントしていたわけだ。1962年のこと。いまそれが12万ドルのオークションで落札されたらしい。まさか、偽モノじゃないんだろうなあ。
 モンローは私も知らないが、日本に来日したことがあった。ディマジオという亭主を連れて。そのとき、モンローに帝国ホテルで指圧をしたおじさんというのが「指圧の心、母心」のあのおじさんである。ディマジオというのは、大リーグの当時は長嶋みたいな選手で、モンローは伊藤美咲ちゃんみたいな人だった。現地での人気度は、長嶋が圧倒的で美咲の100倍すごかったらしい。ところが日本にくると、モンローが100倍人気で「ディマジオって誰?」とみんながいった。当時新婚旅行で日本を選んだのも謎なのだが、この不人気にディマジオは怒って二人は離婚。以来ディマジオは最近まで生きていたが、そうだ松井のいるヤンキーズだったよ、死んだか、この件はダンマリ人生を続けた。しかしモンロー人気は国内では以降も盛り上がる。
 その彼女がケネディと親しいというのは、当時から言われていたらしくて、しかし確証がない。ケネディは射殺されたし、モンローは自殺した。彼は政治的に殺されて、彼女は成就しなかった彼との愛の苦悩で死んだ。それはやはり事実だったのだと、これで裏付けられる。
 さて私の仕事の女性誌は、昭和34年の美智子さんの結婚で発刊になったのだが(日本の雑誌社の週刊誌は、すべてこれが理由となる)、日本のロイヤルファミリーに対して、アメリカのそれはなくて、変わりにケネディ夫人のジャックリーンがその対象となった。彼女も美しくクレバーで東部エスタブリッシュのケネディ家の嫁として、幸せな生活をしていたはずだった。ところがダンナのこの浮気は、当時は噂だけだったのだが、とんでもないスキャンダルとなる。海の向こうのこの事件でも、日本の当時の婦人方は、とても興味があった。多分第一には「日本の皇室は、そんな下品な恋沙汰はけっしてしません」という、日本なりの優越感を満足させる企画だったのではないかと私は思っている。でも対岸の覗き見には、とても興味があった。
 しかもダンナは、20世紀では最大の大統領だといわれて、しかも政治的に不良者に暗殺され、ジャックリーンは悲劇のヒロインともなる。その彼女は、晩年に、なんと、不動産屋のオヤジとも、下品な代名詞ともなっている、海運王のオナシスに金で買われた女房となってしまった。こんな絵に描いたようなスキャンダルは、20世紀に他にはない。
 そして90年代にはダイアナがそのターゲットになる。彼女も悲劇的に死んだ。
 いや、結論は懐かしいなあというだけのこと。モンローは本当にケネディとそういう熱い関係にあったのだと、私実は70年以前のことは、実感として記憶にないのですが、60年代の微笑ましいスキャンダルの裏づけがいま確認できたことに、なんだか安心しているのです。PS小泉が小池と再婚すれば、この100分の1くらいだけど、話題にはなるけど。

10月17日(月)不動裕理(ふどう・ゆうり)に愛を込めて

2005-10-18 00:48:39 | 芸能・スポーツ・ヒューマン
 女子ゴルフの不動は、ちょうど29歳になったばかり。それが6年連続に向けて賞金女王爆走中で、先週末の千葉開催の富士通レディースで宮里藍を抜き返して、現在1位。生涯獲得8億円突破にもなった。ただ残念なのは、どうしても人気がない。熊本出身は肥後「もっこす」なのだ。いいじゃないか頑固一徹でも。 
 ここ数年不動が強すぎたために、かつて相撲の千代の富士の時代も不人気だったけど、同じような女子プロゴルフの冷や飯時代が続いていた。彼女は永久シード権をすでに不動は獲得し、その年少記録は樋口や岡本綾子の記録を塗り替えているというのに。今年に入って急激に業界人気が盛り返したのは、宮里藍と横峯さくらによる。
 先週末の大会も、不動はマシンのような精密なゴルフで今期5勝目。優勝賞金1080万円を獲得した。最終日に最終組で不動と一緒にラウンドしていたのは2位に入った横峯さくら。彼女が大ギャラリーを引っ張って不動に急追するかと思われていたのだが、やはりさくらには、まだどこか不安定なゴルフがある。
 そのときも不動はいつものよう。見た目も、ヤンキー系のさくらや、アイドル藍に遠く及ばなく、あまり手入れがされていない髪は、サンバイザーをしていても、蜘蛛の巣が張ったような感じで印象悪し。日焼けした顔にはそばかすも目立つ。スタイリストの一人でも雇えばいいのに、それをしない。公式プロフィールの身長156センチというのはサバ読みで、153センチくらいしかない。ずんぐりした体型は、スレンダーとは程遠い。藍やさくらがいつでも大勢の取り巻きを引き連れて、ちやほやされながら、大集団で移動するのに、不動は一人のパートナーも付けずに、たった一人でゴルフ場にやってくる。いったい不動は何をどう考えてゴルフをやっているのだろうか。
生涯獲得賞金8億円というのは、29歳になったばかりの彼女には、普通途方もない金額に思える。もちろん高額所得者でもある。しかし・・・。
高額所得者の女子プロは、例えば服部などは、ツーシーターのスポーツタイプのベンツを自分で運転して、コースから宿舎のホテルに帰っていく。またあるプロは、スポンサーが手配したハイヤーや、専属のキャディの運転する車、大会を見学に来た自分の家族が運転するボックスカーでホテルに向っていく。ところが不動は、なんと千葉の地元田舎タクシーに乗っているのだ。しかも荷物は背中のバックパック一つ。そんな格好でコースとホテルを毎日往復している。そこには最小限のお泊りセットが入っているだけ。半そでシャツにジーパン姿。遠目には、山菜取りに出かける地元のオバサンに見える。タクシーの運転手でさえも、これがあの8億円稼いだ不動とは気が付かない。
 彼女は千葉の田舎のこのコースで、わずかに三日間で1080万円を獲得して優勝したのだが、最終日の帰りも、表彰式でガラス製の特注豪華な優勝カップをもらい、32インチ画面のパソコンを副賞に、他に大勢からの花束、もちろん獲得賞金の小切手ももらい、それこそトラックでも横付けしなければ運べないようないくつもの景品をもらったはずなのに、帰りがけには、迎えに来させた地元のタクシーに、やはりバックパックを背負って、他にトランクが1個だけ。実に身軽な、見かけはOLの気まぐれ旅行のようないでたちで、タクシーに乗り込んで帰る。
 そしてそのタクシーが向った先は、なんと羽田空港だった。不動は18時45分発のANAで実家の熊本に帰る。その熊本空港からもまたタクシーで自宅に向かう。昼間は千葉県で1千万円を稼いだ彼女は、21時には熊本の実家に戻って、くつろいでいるということ。手際がよいというか、要領がいいというか。
 一体彼女は試合後に、クラブハウスでシャワーを浴びる時間があったのかどうか。お腹はすいていないのか。15時半に試合を終えて、慌しくいくつものインタビューをこなして、16時半には荷物をまとめてフロントに現れた。さっそく取り掛かったのは、来週の大会会場(兵庫)へ、ゴルフバックとウエア、シューズなどの荷物の宅急便の手配である。最近のゴルフの大会には、クロネコが数人のスタッフと一緒に張り付いているのだ。
ところが不動はその伝票の宛名書き、支払い、そういう細かいことを自分ひとりでやる。彼女は誰も付き人をつけていない。クラブハウスフロントの請求書に自分のクレジットでサインしたのは、この4日間のホテル宿泊代だったのだろう。むしろ気の毒におもってしまう大会運営のスタッフたちが、いくつもの荷物を上手に手分けして、配送のお手伝いをしてあげるほど。知り合いのゴルフ記者が気軽に「不動さん」と話しけれれば、立ち話で応じてしまうほど実はとても気がいい人なのだが。普通はゴルフ記者であっても、藍やさくらと個人的に取材をしようものなら、何人もの取り巻きに許可を得ながら、本人にたどり着くまでには疲労困憊してしまうものなのだが、不動にはそんな心配がいらない。
 タクシーへバックパック一個で、そそそと小走りに駆け込む様子だけは、まだまだ29歳の若さがあるなあと、妙に感心したり。
 ゴルフのトーナメントプロにとっては、年間におよそ30週開催されるトーナメントで、1勝だけできれば、それは御の字だといわれている。どの大会も出場選手は100人を超える。年間に1回だけ勝てれば、ファンはそれを翌年までは覚えていてくれるし、あわよくば、3年間に1回勝てるだけでも、トーナメントプロとしては、どうにか生活していけることにもなる。それであれば、大会に優勝した夜には、大勢の仲間にお祝いされたいし、どうせ翌日は休みなのだから、朝までドンチャン騒ぎもしたいかもしれないし、酔いつぶれて前後不覚になるほど悪乗りしてみたいのだが、不動はそういうことを一切しない。したくない。まるで優勝などというものは、自分にとってはごく必然のようなものだと思っているフシもある。
 実はこの大会期間中の10月14日は29歳の誕生日だったのだが、祝ってくれたのは主催したゴルフ場の関係女性が一人きりで、
「手作りのクッキーをもらいました。これを食べると今週も優勝できるよといわれて」
 と不動自身が優勝後のインタビューで告白したのだが、なんとも可愛いというか。
「そのクッキーを朝晩に本当に食べていました」
 とも付け加えた。
誕生日の前日も、何かお祝いをするのですかと質問され、
「いいえ、何も予定していません」
 とアッサリ答えている。誕生日の祝いに興味がないのか、試合に集中したかったのか。
 大会でも不動はおよそ細かいことには取らわれてないというか、自分のペースは崩さない。例えばほとんどのプロは専属キャディとの契約がある。ゴルフとは半分は自分がするものではあるが、残りの半分は、バックを担いでいるあのキャディがするものだとも言われるのだ。コースをどう攻めていくのかという相談やアドバイスは、キャディとの間でやっていくものだ。それこそ人気実力のキャディというのは、多くのトッププロ選手からは引っ張りだこなのである。もちろん藍には専属の女性キャディが付くし、さくらには、同じヤンキーキャラのイケメン男が最近付いている。そのヤンキーは、先日までキャディをしていた父親からの、親離れだと言われているが、これがどうもぎくしゃくして、なかなか勝てないと冷やかす。オヤジは娘のキャディをしたいのだが、娘は断る。父娘の子離れ時代が迫ってきている。それでも先週は、さくらは大活躍して不動に続いて2位に入った。
 ところが不動には専属のキャディがいない。そのゴルフコースに雇われている地元の農家のオバサンが手ぬぐいの麦わらをかぶって一般のお客さんゴルフバッグを担ぐ、その人で十分だと、この週も、キャディ選びは大会主催者に任せてしまっていた。トッププロにあって、こんなことしているのは不動だけといっていい。彼女は、ゴルフとは自分自身がするものであって、それが楽しいと思い、他人の助言は一切求めないという、哲学者のようなゴルフをする人だ。
 この日、生涯獲得に1千万円を上乗せして、8億円を越えることになった。その質問も記者から飛ぶ。
「私、ホントにそんなに獲得したのかなあ。どこに残っているんだろう?」
 とおどけて答えてはいたのだが、不動は実家の熊本で賞金の確定申告を毎年やっていて、昨年は諸経費を差っ引いて7千万円の所得となって、3千万円ほど税金を納めた。熊本市では高額所得の7位に入っている。
「これから稼ぐ賞金で、何か欲しいものはあるんですか」
 と聞かれて、
「別に、何もないんですよねえ・・・」
 どうやら、クルマの免許も持っていないようだし、高額マンションを購入したという話もない。しかも家は熊本にあるだけで、東京に住んでいるわけでもない。不動には物欲さえもない。毎週全国のあちこちのゴルフコースで大会は開催されるのだが、そういえば、何も東京に住んでいる必要性はどこにもない。過去のトッププロは、必ず東京か大阪に住んでいたことを思い出せば、これも不動の不思議な点だ。
「私は純粋に賞金だけで生活しているプロですから、ほかの若い選手のように、賞金の他に大きな収入源があるわけじゃないもんで・・・」
 8億円とはいっても、慎ましやかなんですよといいたかったのか、藍やさくらに人気は負けて悔しいのか。
 確かにほとんどの選手は、ゴルフ用品とか大企業をスポンサーに持ち、例えばマラソンの高橋尚子はプロではあっても、純粋には賞金が出ないマラソンレースを走っていたにも関わらず、多くのスポンサーと契約して、年間収入が5億円を超えていたこともあった。往年の女子プロの樋口久子は、今ではゴルフ協会の会長でもあるのだが、すでに引退してプレーはやらないというのに、富士通という企業の専属プロの立場は続けている。しかし不動は所属の欄に今でも「フリー」と記入され、確かにスポンサーがない。スポンサーを求めていないといってもいいのだろうか。哲学者であると同時に、仙人でもある。高野山の修行僧にも近い。
「じゃ、村上ファンドに預けるとか財テクは?」
 と冷やかし質問をしても、
「ええ?難しいことは分からないけど、私ああいう人は、あまり好きではないんです」
「どこが」
 とさらに質問されると、
「なんだか自分一人で経営しているんじゃなくて、他のお偉いさんとか有名人とか、大勢巻き込んで自分を売り出しているような気がするから」
 と答えた。そう、不動は自分一人だけで物事を進めるのが好きなのだ。大勢の取り巻きに囲まれることが、できないから嫌いなのか、一人でマイペースが好きなのか。ひねくれた環境こそを、自分の環境だと思い込んでしまう頑固さが、やはり肥後の「もっこす」。頑固娘ということになる。
この週の大会3日間は、一度も首位を明け渡すことなく、傍目には危なげなく不動が2位のさくらを振り切って勝ちきったように思えた。しかし最少で2打差まで追い上げられたことはあったのだが。不動は自分のこの3日間の成績について、
「最終日は、また横峯さくらさんが、いつものように爆発して追い上げてくるんじゃないかと、本当は少し不安でした」
 と試合後に告白した。若いさくらには、不安定でむらっ気がある反面、爆発力がある。この日16番のロングホールの第2打に実はさくらはミスをした。昨日も同じところでさくらはミスをした。ゴルフの目が越えた記者に言わせれば、「そういうところが、まださくらの不安定なところ」だと指摘する。そのミスとは、ラフから打ったドライバーの第2打を、プロらしくないチョロを打ってまたラフに入れてしまったということである。そのことを記者は質問した。不動から見て、さくらは、技術的に未熟さがあるのではないかと思えたからだ。しかし不動はこう答える。
「いいえ、あそこ(の第2打)は失敗しても、刻んだこと(2オンの放棄)と同じことになるんです。それだから、横峯さんは攻めて打ったんだと思うんですけど、あれはいいんじゃないかと思います」
 とむしろ誉める。じゃ、不動自身はそういう打ち方をするかといえば、間違ってもそうはしない。確実にアイアンでグリーン手前にしっかりと落とす。
 不動は他人の批判はまずしない。今回のように優勝すれば、2位以下が爆発してこなかった幸運を話し、優勝を逃がせば、自分のミスを責める。純粋にゴルフを愛している気持ちを比較すれば、不動の右に出るものは誰もいないのではないかとも、思えてくる。
 不動はプロのなかで小さい選手の部類に入る。藍やさくらほど、ドライバーの飛距離が出ないのは、パワー不足なのか。体格が劣る選手はある意味すべてのスポーツに不利でもある。3選手一緒にコースを回るのだが、第2打をいつも最初に打つのは不動から。それは距離が一番短いからだ。なるべくボールは遠くに飛んだほうがいいとされるゴルフというスポーツにあって、それだけ最初から不利だということでもある。ところが不動が精密機械だといわれているのは、その第2打のアプローチといわれるショットが実に正確無比に打てることにある。藍やさくらは、いつも彼女の前方から有利な位置で2打を打ち始めるのだが、その2打の到着地点が、カップに最も近い位置なのはむしろ後から打った不動の球になる。このアプローチの正確さが、不動の女王たる理由でもあるのだ。
 1打を打ってから2打の地点まで、ほとんどのプロは、キャディと次のボールの打ち方を相談し、またたまにはゴルフと関係のないおしゃべりを少しして気を紛らわせるものなのだが、不動はいつも一人だけで、最後から大股でのっしのっしと歩いている。知床のヒグマのようでもある。前方を歩く藍はたまには黒も着るが、真っ赤なシャツとのコントラストが映える。さくらは、ピンク基調のウエア。ところが不動は黒一色。雨具もグレー。わざと目立たない配色なのか。専属キャディがいなくて、開催コースのオバサンキャディを連れて回っているのだから、その人とは話をするといっても、話す内容すらないのだろう。農家のオバサンに8億円の女王に話しかけろといっても、逃げ出してしまうことは目に見えている。ときに、藍やさくらがキャディと話し、じゃれあっているように小走りに歩いていても、不動は一番後ろからいつものっしのっしと、一人で大股で歩いている。ここにも肥後の「もっこす」がいる。
 不動はこうして日曜の夜に熊本に戻ってしまい、月、火曜日とそこで過ごして、水曜からまた次の開催地への移動となる。来週は兵庫で、その後埼玉。間もなくソレンスタムとの一騎打ちもあるだろう。彼女のゴルフを指導するのは、熊本地元のレッスンプロか。ボーイフレンドの存在か。
 この7月の全英オープンには、藍と一緒に参加したが、二人とも好成績で来年のシード権を獲得したというし、外人にはめっぽう弱かった尾崎将志よりは、ずっとましだとも思える。
不動は目立たないだけで、実はとても可愛い人でもある。宅急便の手配を思わず手伝いたくなってしまう。気を利かせたスタッフが「手伝いましょうか」と声を掛ければ、すぐに「ええ、お願いします」と答える。「トランクに荷物入れておきますよ」といわれて、他人に荷物のトランクを開けられて、手荷物のクッキーをそこに入れられても「私の荷物を触らないで」とは絶対にいわない。しかもダイヤルキーをかけていないから、誰でも気がるに、荷物を開けられてしまう。無防備と思われるほどの大らかさ。不動の本質というのは、そういう性格のいい田舎の姉ちゃんでもある。そして、「どうも有難う」の一言で、8億円にお礼をいわれたと思うだけで、ゴルフの関係者は、これまた舞い上がってしまうものだ。ただ初対面に人見知りをすることだけが難点。
 残るは、不動がいつ妻になって、いつママになって、ママさん選手として、どうゴルフを続けていくのかということだけだ。

10月16日(日)女子ゴルフの不動裕理8億円

2005-10-17 00:01:45 | 芸能・スポーツ・ヒューマン
 今週末の女子ゴルフにも不動が勝った。生涯8億円を突破した。3人組というのは、いつも1位と2位と100位がいる。人気の順番である。星飛馬がいて、花形満がいて、この格好いいのに続いて、判忠太なんてものがいた。宮里藍がいて、横峯さくらがいて、不動なのだ。3番目が本当は一番愛嬌があって、強いのだが、花形選手に人気は100倍差を付けられてしまう。サラブレッドがいて、アラブ系がいるのに、「どうしてタヌキ?」なんて、可愛そう。この人35歳かと思ったら、てんびん座で、29歳になったばかりだよ。

10月15日(土)ロッテ4-0から9回に負ける

2005-10-15 22:46:11 | 芸能・スポーツ・ヒューマン
 さっきまで思っていたことが一気に崩れる。ロッテ対ソフトバンクというのは、パリーグのプレーオフの試合なのだが、福岡の球場に3万人、千葉の球場はテレビをやっているだけなのに1万人くらいいたそうだ。なのにどうしてどこのテレビもやっていないのだろう。勝ったチームは阪神と日本シリーズやるし、その阪神は買収されそうで大ニュースとなっているほど、野球関連は熱いのに、そのパの試合はラジオでしかやっていない。
 NHKは視聴率に左右されない意味のある番組を放送するという立場上で、受信料を徴収しているのだが、大リーグばかり毎日やる。ならばせめてパのこのプレーオフは少なくともそれよりも意味のある試合だと思うのだが放送しない。それが理由で受信料を払いたくないと言っても、正当性があるような気がする。第一、BSは見ていても、払っていない私に「松井を見たくありませんか?」と徴収に来たのは当のNHKだ。こいつらは、視聴率とは無関係とはいいながら、やっぱり視聴率で商売しようとしている。気に入らない。
 民放もどうしてやらないのかといえば、こいつらはライブドアとか村上に買収されるような、もうノホホンとした企業となり、あと5年で、石炭産業のように、地に落ちる。日本人は妙にテレビばかり見ているのは、他にすることがないからで、テレビ以外にたくさん楽しいことがある一般外人はこんなもの見ていない。しかも、スポーツとニュース以外は、テレビはほとんどやらせなのだ。ドラマの演出というのは、「やらせ」と同義語で、バラエティもそれ以下のやらせ。しかもどうしようもなく低俗なヤラセ。見ていられるか。
 さてロッテの第三戦は、9回の裏まで4-0と勝っていた。ところが4-1となり、4-2となったのは、ロッテの走塁妨害となったのだが、バレンタインが抗議すると取り消され、(なんという、程度の低い日本の審判制度)4-1に戻る。その後打たれて4-3となり、押し出して4-4となり延長。その後4-5で負けた。くだらなすぎる。
 一応好調だったバレンタインなのだが、実はこいつはメッツ時代にボケて、ボロボロな采配している。9回裏に投げたのは押さえのエースらしいのだが、こいつは9回だけで4点取られたということは、この試合の自責点は36点ということになる。生涯クローザーとして生きていくうえで、少なくとも防御率は1点程度が必要とされているのに、今後この36点を1点に戻すためには、あと36試合完投分の0行進が必要となるわけで、9回だけしか投げないクローザーとしては、324試合の連続0が必要となってくる。それはつまり不可能だということ。ということは、こいつはこの1試合だけで、選手生命が終わったと同義語になり、またこれを代えなかったバレンタインは世界に名だたる大馬鹿者の証明ともなった。
 そんなガラクタチームでも、ソフトバンクを脅かしてパを制覇するという寸前までいけたという、日本のプロ野球のお粗末はここにもあるわけで、実にムカムカしている現在。
 またそういう楽しい試合をどこもテレビがやらないということも、さらにムカムカで、車で聞きながら帰って、さらに自宅で10年ぶりにラジオなんてもんを聞いてしまったのだ。
 今日のホワイトソックスも、勝ち試合に投手をどうしてか完投させたのだが、それで勝ったからいいようなものの、どうして中継ぎや押さえに変えなかったのかという疑問は残る。
 さらにまた、ロッテの試合を解説していたのは、楽天を首になった田尾なのだが、こいつは解説させると実に分かりやすくものをいう。野球をよく知っているような気がする。ところが監督させると、どうしてあそこまで無能だったのだろう。
 監督は野球を知っている必要はなく、西本が近鉄の梨田の尻を蹴り上げて怒ったとか、つまりPL出身の清原その他の野球馬鹿に、どれだけ怖い監督であるのかが、多分最も重要なことだと思われる。清原は40歳にもなって「浣腸」だといって、他人のお尻に指を突っ込むような無能な野球馬鹿なのだ。理論なんて無用。ムチもって叱り飛ばせるかどうか、だけが清原を飼いならせるかどうかになる。
 そう思うと、プロスポーツなどというものは馬鹿馬鹿しい限りなのだが、でもまあ贔屓したチームがしっかり勝ってくれることは愉快なことなのだが。
 それはジーコジャパンなど、無能の極地で、サッカーを少しでも知っているものは、来年ドイツは予選で3連敗して、日本はすでにずたずたにされるものだと、諦めているのだが、それでも万が一勝ってくれたら楽しいと思うことと似ている。
 もはや今日の試合で、ロッテもソフトバンクも、どっちが勝ってもご自由にというほど、熱は冷めてしまったのだが、それでも王よりはバレンタインの方が、まだましだと思っている私としては、残り2試合はロッテに賭けているのだが。

10月11日(火)ヤンキーズが負けた

2005-10-11 20:16:39 | 芸能・スポーツ・ヒューマン
 嬉しいぞ。私このチームは好きではないのです。アメリカの巨人。カネで誰でも集めてくる。日本の巨人が嫌いな人は、ヤンキーズも嫌いなのです。松井にしても。
 負けるチームには負ける必然性がある。松井は巨人にいたときには、ゴールデングラブを毎年受賞していた。守備が上手な人がこの賞を取れる。ところがこいつは、大リーグでワーストの守備力だといわれている。ほとんどザル。たまにしか大リーグは見ないのに、こいつのザルは過去何度も見た。昨日もフライを落としたらしいし、今日は何とかまともな守備できたが、5打数でタコしてまったく活躍せず。
 今のヤンキーズはひどい。今日も、外野フライを落として、さらに守備妨害で1塁アウトになって、1塁守備のフィルダースチョイスで点数取られた。素人の私が見ていても、1試合に3回もチョンボして、そんなチームが勝てるわけがない。昨日はたまたま勝ったけど、その松井のチョンボがあったらしいし、ホームに滑り込まないという非常識な走塁もあった。そんなボンクラチームが勝てるわけがない。未だにムッシーナなんていう二線級がローテーションにいるし、3年前くらいの強いときのメンバーは半分は消えている。負けるチームには負けて当然という必然性が必ずあるものだ。
 じゃあ、勝ったエンゼルスには、勝つような必然性があるのかというと、それはない。このチームにしても、押さえのロドリゲズなんて初めて見たけど、あんなのヤクルトの高津以下もいいとこで、リベラの10分の1でしかないのに、良くぞ18試合連続セーブなんてできたもんだ。いや押さえは、どこのチームだって30試合くらいは連続できるけど。打線も、去年のレッドソックスみたいに、むらがあって汚い。でもいいのだ。勝ったチームはいつも「タマタマ勝った」というわけで、ゲームなんてそんなもの。試合は負けないことが重要で、負けなくないと思ったときには、負ける必然性を最少にすることが大事で、その意味でヤンキーズは大盛り負け要素があったわけで、「納得」の敗退だったんだとね。どこでしょう、今年は。本命ホワイトソックス、対抗カージナルス。大穴アストロズ。無印エンゼルスでしょう。アストロズ買いたいけど。
 さて王監督は、野球の「世界選手権に大リーグも出てください」といっていたけど、この人もいつになっても大きな勘違いしているのです。本来日本シリーズをさっさと今頃には終わらせて、このワールドシリーズに、ワイルドカードで阪神とか、ソフトバンクが参加することが重要なのです。野球はアメリカにしか存在しないわけで、間もなく五輪からも排除されるのですから。そこに日本から参加するって意思があればいいのだが、今の体制では無理。村上ファンドが阪神買うというだけで、弱って泣きが入っている程度なんだから、益々下火です。
 そんなことよりもどうして、イチローがチーム移籍しないのか、今でも不思議なのです。彼は本来ヤンキーズに移籍するのが最もいいと思われるんだけど。なんか任天堂に弱みでも握られているんでしょうか。


10月9日(日)シカゴマラソン

2005-10-10 01:01:16 | 芸能・スポーツ・ヒューマン
 夜シカゴマラソンの中継があった。人気の千葉真子が出場するだけで、12チャンネルはこれを中継したのだろうか。きっとそうだ。私もこの大会を見るのは初めてでもある。有名な高速コース。慎太郎がいずれ都心でマラソンを主催するとすれば、こういう大会が目標になる。
 昨日大リーグのプレーオフ1回戦を勝ちあがったホワイトソックスの球場の近くも走っていて、そこも画面に映る。もうずっと前、25年位前にシカゴには遊びで数時間だけ滞在したことがあったけど(グレイハウンドの途中下車)、なんだか懐かしい。
 そんで千葉は、もう15年も長距離走っている選手で、さすがに今では前の勢いはないけど3位。ずっと前に旭化成にいた頃に、東京のハーフで2時間6分で走った記録は、今でも世界にランクインされる記録なのだが、そこまでもう速く走れないのは仕方がない。
 4位にもう一人の日本人選手が入ったが、かつてのロス五輪の選手のように、ゴール前で転んで、ゴール後には自力歩行が困難になったが、すぐそこに車椅子が出てきて彼女は救助されたようだ。そういう大会運営は、多分日本にはない。見習うべきはそういうことなのだ。ホノルルマラソンに日本から未だに1万人以上が出場するほど、市民レースには需要があるというのに、都心の大会は開かれていない。世界的なメジャー大会も日本には存在していない。
 昼間やっていたF1が、来週は北京だと言っていたけど、(いつから中国でF1をやるようになったんだ?)そういえば、北京にはマラソンのメジャーレースがある。アジアではここだけだろうと思われる。日本はすでに部分的に中国にさえ遅れているものがある。

9月27日(火)マラソン・クレージー

2005-09-27 10:58:31 | 芸能・スポーツ・ヒューマン
 日曜夜にベルリンマラソンをやっていたが、見始めた女房が「つまらない」。男に囲まれて一人野口が走っているだけなんて、「籠の鳥」。正解。ベルリンという高速レースは、そういうレースである。
 だから、多分ロンドンマラソンは、男女別で、一応ラビット(ペースメーカー)は禁止している。そのために、ロンドンこそは最高のレースだという人もいる。
 世界のマラソンカレンダーは、春と秋に集中していて、ベルリン、ニューヨークは秋だが、他にロンドン、ロッテルダム、シカゴ、ボストン、北京など10レースくらいある。ちょっと外れて何故か大人気のホノルルが12月にある。日本にはない。シーズン中、今もシーズンだが、毎週のように開催される。そのすべてのマラソンは都市部を走り、市民レースであり、3万人以上が出場し、その中に世界記録を狙うランナーも混じる。マラソンというイベントは、そのように市民レースにしなくては成立しないイベントだと、世界は解釈している。その中で唯一市民じゃないのが、真夏に開催の五輪や陸上の世界選手権になるのだが、それはいわば亜流マラソンだと思われて、認知されていない場合が多い。記録が出ない。コースがつまらない。熱中症になる。市民が走れない。マラソンは見るものじゃなくて参加するものという解釈から、すべて外れる。野口は07年の大阪世界選手権には出ないことを表明した。
 さて日本では、東京、大阪、名古屋など200人くらいしか出ないマラソンが主流となっている。新聞とテレビがスポンサーしているから。しかも五輪出場とか世界選手権出場とかいう、餌があって、そのためにプロのレーサーが、餌に連れられて、ギャラなしみたいなアマ出場気分で出る。それに少女が苦悶している風景を楽しむという、ロリの趣味が日本人だけにある。40歳独身男が増えるのもそういう関係だ。つまり、そのような考えは当然ながら世界の主流ではない。
 日本に未だに世界に訴えるオリジナリティがないのは、駅伝を五輪種目にできないことと、ペースメーカーに同じ日本人を使わないことだ。どうせ日本のマラソンなどは世界のどこにも相手にされていない極小レースなのだから、女子については、ペースメーカーは駅伝スタイルで高校生にリレーでもさせたら本当は楽しいのだが。そのどちらもできていない。一昨日の野口のレースでは、彼女よりもケニア男子の日当20万円で雇った彼がとんでもないペースメーカーとしての実力があった。彼は多分2時間6分でマラソンを走れる。タダで走るよりも野口にギャラもらって走る方が僕は楽しいと彼が言ったとしたら、彼は相当な大人だと思える。完走後、野口はその男に挨拶すらしていない。この小娘はいつから札束で黒人の頬ひっぱたくようなゲスなランナーにに成り下がったか。グローバリーという会社が、すでにそういう会社だ。しかもせめて、ゴルフのキャディのように、賞金の20%くらい還元するというのが常識筋。同じ日曜日に優勝したさくらは、1千万のうち200万円をキャディに分配する。じゃ野口も同じくらいの賞金の20%還元すればいいのだが、多分2%しか渡さないというケチ。
野口は記録、それがギャラ、それがCMという選手だから、日の当たるところだけ走るが、いずれロンドンが最も楽しいと走る選手が出てくればいいと思うが。
 記録を狙うランナーは、お相撲さんのように、体駆使して、ある意味かたわでもある。生涯マラソンという割には、引退しても走っているのは、男子の君原だけで、この人は60歳過ぎても市民レーサーしている。瀬古など監督ぶってもはや走れない。増田は歯の浮いたような解説という商売見つけたが、どうも彼女のキャラとは合っていない。現役引退後にどう生活するのかが本当は難しい。

8月4日(木)明徳義塾は水商売の町のスパルタ学校

2005-08-05 00:19:49 | 芸能・スポーツ・ヒューマン
 高知市の山の中にある、収容所列島みたいな全寮制の学校が明徳義塾だ。野球部が喫煙で甲子園出場を辞退してニュースになっている。今でも高校野球は連帯責任負わせていて、どうせ1軍に定着できなくて、怒った父兄が、過去の喫煙や暴力を垂れ込んでこんな事態になったのか。テロの告発は許さないといっても、不祥事はいつも封印されていて、封印する側も喫煙や暴力を個人の責任とせずに、連帯責任として、軍隊時代の悪習慣を今でもここに残している。それを逆手に取るテロ告発も、だから存在理由があるという、トンチンカンな理由は、今でも生きていることになる。
 朝青龍も、サッカーのサントスも明徳の出身だけど、やっぱり今では高嶋礼子のダンナになっている高知東急(高知東生)がなんといっても同校出身者としては有名人だ。この人本名は大崎丈二といったか、本名の方が格好がいいのに、何故か高知(たかち)という妙な芸名使っている。
 彼は最初にAV女優を奥さんにして離婚し、その次には高嶋を女房にした。イケメンだから女優にもてるのはいいとしても、本当にもてすぎる。彼は結婚して有名人になったようなお調子者で、最初「僕は高校時代に甲子園のエースとしてマウンドにたった」というようなことを言い出して笑われた。野球部だったのは本当らしくて、しかも新設の明徳が初出場の頃、外人部隊(今でもそうらしいが)といわれて甲子園に出たときの事をいっていたようだ。
 ところがどうも彼がエースとして投げていた記録も無くて「いや、本当は控えでベンチにいた」と。ところがチーム18人に名前も無く「実はスタンドからの応援団長でした」といい、今度はホントの応援団長が違うといいだし、ついに「応援団副団長だった」と、これがどうも本当のことらしい。甲子園に応援に行ったのは、本当みたいだ。
 彼の母親は地元で水商売やっていた。しかし大阪以南へいくと、この水商売というのは、今ではほとんど死語になっている。イメージ悪くない。「同級生の何子が、店やっているから、みんなで飲みに行こう」と、これは同窓会の二次会のことだ。バーでホステスやっていることに、妙な意識がない。これが東北地方へいくと、今でも他人には言えない商売となる。百姓国家の東北と、漁業優先の南の文化の違いなのだろう。
 彼は全寮制のその明徳の厳しさが嫌になって、ときどき山を抜け出して夜の町に遊びに出た。それを学校の関係者が追い回して連れ戻す。
「お前のような水商売の息子は、自宅に戻ると何悪さするかわからないから、学校の寮にちゃんと隔離して置かなくちゃ」と。こうしてけっこうお金持ちだけど、家庭不良というのが、明徳に全国から預けられて、しかもお寺の学校だから座禅とかもあって厳しくて、親の目の届かないところまで学校が目を届かせて、収容所で厳しく躾けたというのが、明徳の始めの頃の話だ。よきに解釈すれば、東北高校のダルビシュというのが日本ハムに入ったが、こいつは在学当時から喫煙していて、でも全然平気だった。しかし明徳は、学校の存在意義そのものが喫煙に対して厳しくて、だから自主的に厳しい態度とったとも言えるかもしれない。甲子園出場の栄誉は、この学校にとっては毎年のことで、むしろ在学父兄に対しては、喫煙の態度が野球部だけ甘く、在校生に厳しいという不公平が問題であり、「野球部員にも厳しく接しました」という事実の方が、アピールできるとも考えられる。野球部は高々120人くらいしか在籍しないのに、全校は2000人くらいいたかも知れない。それに今年甲子園で活躍できなくても、来年また出場できる。
つまりそれだけ厳しい躾けという親の期待に答えて、学校は馬鹿息子娘たち、馬鹿野球部員に厳しく接しているということになる。
「あの学校にいったおかげで、ヤクザものにならなくてよかった」という話は卒業生に多く聞く。