THE ARCTIC - オーロラの地を旅する

北欧北極圏、アイスランド、グリーンランドの旅行情報

Kirovsk

2015-09-21 | 北極圏旅行2015秋
9月21日

8時前、外を見ると真っ白な霧だった。





今日は移動の日。バスで5時間半かけてKirovskに行かねばならない。
12時過ぎのムルマンスク行きのバスに乗ろうと宿をチェックアウトしようとしたら、宿のマネージャーがムルマンスクまで車で送ると言ってくれた。

途中ガソリンスタンドへ寄る。1リットル36.49ルーブル、円になおすと67.5円‥‥さすが世界最大の産油国、ガソリンが安い。



午後2時発の鉄道駅前に駐車しているKirovsk行きプライベートバスに乗ることにする。バスステーションでチケットを買って乗るバスより速いらしい。2時までまだ時間があるので、その辺をぶらつくことにする。



駅の近くのマクドナルドは、WIFIが無料で出来る。なにも買う予定はないが、ちょっと中に入って使わせてもらう…
午後2時、まだまだ座席に余裕があるが、出発する。どこかの国(一昔前の中国‥)のように、2時と言っておいて客で埋まるまで出発しない、ということはなかった。途中、客を拾ったり、CAFEで休憩があったりした後、大半の客はApatityで降り、私とあと1人はキロフスクへ向かう。宿のマネージャーがドライバーに事前に話してくれたので、キロフスクの郵便局前で降ろしてくれた。
思ったより綺麗で大きな町の印象だ。
何人かの人に道を聞いて、宿に到着。予想通り、オーロラ観賞向きの周りが暗い宿だ。というか、周りは廃墟で街灯すらない…



宿の前。廃墟の向こうは湖。



隣の建物

宿は、多分町で一番安いのではないだろうか?宿の入ってる建物は大きいが、その一部だけを宿にしているようだ。
受付も宿として建物を設計されたわけでないようで、だだっ広く、寒い。
受付は、もちろんロシア語しか話さない。
ドミトリー350ルーブルからと格安だが、私はちょっと床数の少ない390ルーブルの部屋を予約してある。まずまず綺麗で居心地良さそうな部屋だ。



さて、街歩きをするか。町のシンボル、中心にある時計台に行ってみる。
中に入ると、鉱物の博物館になっていた。とてもきれいで暖房も効いている。
受付を見ると、ロシア美女が私に微笑みかけた。綺麗な英語をしゃべるので、いろいろ街の情報を教えてもらった。

スーパーに買い物に行って、食料調達。



田舎町だが品ぞろえは豊富だ

宿に戻ってシャワーを浴びるが、シャワーの水がなかなか暖かくならない。長く待たないと熱いお湯が出ない、と受付で言われていたが、相当待っても出ない…
諦めてちょっと温くなりかけていたシャワーを浴びているうち、だんだん熱くなってきた。
部屋の暖房は、まだ暖かいのでない、と言われた。もう昼間で10度、夜は多分4、5度まで下がるかと思われるが、北極圏に住む彼らにとっては全く寒くないレベルなんだろう。
夜、学校で英語を教えているという若いロシア美女が宿に来た。いろいろな質問をぶつける私に対処するため、宿の受付が彼女を呼んだのだ。
アパティティへの行き方、ハイキングコースへの辿りつきかた、列車のチケットの取り方から、キロフスクの町についてや、フィンランドの話、日本やロシアのことまで話は及んだ。
私がポリャルヌィーゾリで宿泊したいがどんな宿があるのかよくわからないんだ、というとネットで調べて複数の宿に直接電話をかけてくれた。
生憎、宿は空きがない。なにかお祭りがあって外国人とかが予約しているらしい。
「なんでポリャルヌィーゾリなんかに行きたいわけ?」
「いや、原子力発電所を見たいし、原子力発電所城下町というのも興味があって。」
「原子力発電所は許可がないと見れないわよ。」
「外観だけでも見てみたいんだ。」
原発見学したいと言う物好きな旅行者がよっぽど不思議に思ったらしい。
ただ、近くまで来たので見てみたくなっただけだが‥‥
いろいろ親切にしてくれたので別れ際、ミニサイズの虎屋の羊羹をあげると、想像以上に喜んでくれた。
2階のキッチンへ上がって窓を見ると、いつの間にか空が晴れて星が出ている。窓から覗いて確認するが、オーロラは出てないようだ。
遅い夕食の準備をしてる最中、キッチンへ美人の先生がやって来た。
少し弱いけどオーロラが出ていると言う。急いで外に出て確認すると、山の上が緑に薄く輝いている。よく見ると、うねって少しピンクに煌めいた。
先生は、綺麗~といって宿の受付嬢と大はしゃぎだ。ずっと北極圏のこの町に住んでいるのだから、別に珍しくないのでは?それともはるばるやってきた私がオーロラを見ることができ、喜んでいるのか?
しばらく見た後、夕食の準備を放ったらかしにしてるので、先生に別れを告げ2階に戻る。
食べた後、急いでまた外に出ると空は曇ってもうオーロラは確認出来なかった。


今日の宿

Hostel Kirovsk.Red

ちょっと見つけにくいが、結構町の中心にあり便利な宿だ。
キッチンも広く、綺麗だ。


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