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米国株、ダウ続落し610ドル安 雇用統計で景気減速懸念 ナスダック大幅安 米国・欧州株概況 2024年8月3日 6:08

2024-08-03 08:36:54 | 日記
米国株、ダウ続落し610ドル安 雇用統計で景気減速懸念 ナスダック大幅安
米国・欧州株概況
2024年8月3日 6:08

【NQNニューヨーク=稲場三奈】2日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比610ドル71セント(1.51%)安の3万9737ドル26セントで終えた。朝発表の7月の米雇用統計が市場予想を下回る内容だった。米経済が想定以上に減速するとの懸念が強まり、主力株に売りが広がった。下げ幅は一時980ドルを超えた。週間の下げ幅は852ドルと、5月下旬以来の大きさとなった。

7月の雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月比11万4000人増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(18万5000人増)を下回った。6月分が下方修正されたほか、7月の失業率は4.3%と前月(4.1%)から上昇した。「米経済が景気後退に突入する恐れをもたらした」(コメリカ・バンクのビル・アダムズ氏)との受け止めがあった。市場では、直近3カ月間の平均失業率が過去1年の最低値を0.5ポイント上回ると景気後退が始まった可能性が高いという経験則である「サーム・ルール」が意識された。

労働市場が軟化しているとの懸念が広がり、投資家は運用リスクを回避しようと株に売りを出した。相対的に安全な資産とされる米国債に買いが入ったことから長期金利は大幅に低下し、およそ7カ月ぶりの低水準を付ける場面があった。「恐怖指数」とも呼ばれる米株の変動性指数(VIX)は不安心理が高まった状態を示すとされる20を上回って23台に上昇。2023年3月以来の高水準を付けた。

米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを開始するとの観測が一段と高まっている。「最低でも年内に3回の利下げが予想され、9月会合では0.5%の利下げも考えられる」(エバコアISIのクリシュナ・グーハ氏)との声も聞かれる。一方で今後景気の減速感が強まり、FRBの政策が後手に回るとの警戒感も意識されている。

決算で業績や見通しがさえなかった個別銘柄にも売りが広がり、ダウ平均の重荷となった。1日夕発表の24年4〜6月期決算が最終赤字となり、人員削減の方針を示したインテルが26%安で終えた。決算が振るわなかったアマゾン・ドット・コムも8.7%安となった。「米景気の減速に加え、人工知能(AI)関連やハイテク企業の決算が期待以上の成長を示していないことも大きな懸念につながっている」(ミラー・タバックのマシュー・マリー氏)との見方があった。

そのほかの個別では、アメリカン・エキスプレスやウォルト・ディズニーなど消費関連株の下げが目立った。ゴールドマン・サックスも下げた。半面、ディフェンシブ株に買いが入り、ユナイテッドヘルス・グループやトラベラーズなどが上げた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は大幅に続落した。前日比417.981ポイント(2.43%)安の1万6776.164で終えた。エヌビディアやメタプラットフォームズなどが売られた。

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