ANA営業赤字、過去最大の1600億円 4~6月期
2020/7/27 2:00日本経済新聞 電子版
4~6月の国際線の運航数は平時の1割程度まで急減した
ANAホールディングス(HD)の2020年4~6月期の連結営業損益は1600億円規模の赤字(前年同期は161億円の黒字)になったようだ。赤字額は四半期決算の開示を始めた04年3月期以降で四半期として最大。新型コロナウイルスの感染拡大で乗客数が急減した。
売上高は前年同期比8割減の1200億円台となったもようだ。4月以降に世界で外出自粛が拡大し、4~6月の国際線の運航率は1割程度まで急低下した。国内線の運航率も5月には15%まで落ち込んだ。
経営環境の悪化を受け、社員の一時帰休や役員報酬減額などで1100億円以上のコストを削減した。この結果、赤字額は市場平均予想(QUICKコンセンサス)から約100億円縮小した。20年3月末時点の自己資本は約1兆円で、自己資本比率は41%と、財務は健全だ。7月以降も機材の見直しなど固定費削減を進める。
四半期ベースの赤字額は今後、縮小していきそうだ。7月に入り、国内線の運航率は約5割に回復した。国際線も政府がタイやベトナムなどと交渉しているビジネス目的の往来再開が決まれば一定の回復が見込める。
一方、足元で新型コロナの感染者数が再び増加し、先行き不透明感は強まっている。ANAHDは29日に決算発表を予定しているが、21年3月期の業績予想は未定とする方向で調整している。
2020/7/27 2:00日本経済新聞 電子版
4~6月の国際線の運航数は平時の1割程度まで急減した
ANAホールディングス(HD)の2020年4~6月期の連結営業損益は1600億円規模の赤字(前年同期は161億円の黒字)になったようだ。赤字額は四半期決算の開示を始めた04年3月期以降で四半期として最大。新型コロナウイルスの感染拡大で乗客数が急減した。
売上高は前年同期比8割減の1200億円台となったもようだ。4月以降に世界で外出自粛が拡大し、4~6月の国際線の運航率は1割程度まで急低下した。国内線の運航率も5月には15%まで落ち込んだ。
経営環境の悪化を受け、社員の一時帰休や役員報酬減額などで1100億円以上のコストを削減した。この結果、赤字額は市場平均予想(QUICKコンセンサス)から約100億円縮小した。20年3月末時点の自己資本は約1兆円で、自己資本比率は41%と、財務は健全だ。7月以降も機材の見直しなど固定費削減を進める。
四半期ベースの赤字額は今後、縮小していきそうだ。7月に入り、国内線の運航率は約5割に回復した。国際線も政府がタイやベトナムなどと交渉しているビジネス目的の往来再開が決まれば一定の回復が見込める。
一方、足元で新型コロナの感染者数が再び増加し、先行き不透明感は強まっている。ANAHDは29日に決算発表を予定しているが、21年3月期の業績予想は未定とする方向で調整している。
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