日銀 脱アベノミクスへ厳しい道のりとは?“負の遺産”大量の国債とETFどうなる?【サンデーモーニング】
TBSテレビ
2024年3月24日(日) 15:24
今後の課題は…
一方、「異次元緩和策」による副作用の方が目立ってきました。
経済評論家の加谷珪一さんは、最も懸念されるものとして「物価高=制御できないインフレ」と「過剰な円安」を挙げています。
加谷さんは、今回の政策転換で、この「制御できないインフレ」については、「回避できるギリギリのタイミングだった」と指摘。
賃上げが追いつかない物価高が続く懸念は依然、大きいといいます。
また「円安」は、今回の日銀の政策転換後でも歯止めがかかるどころか、一時、1ドル=151円台までさらに円安が進む事態となりましたが…背景にあるのは、日銀に残った、異次元緩和の負の遺産ともいえるもの…大量の国債です。
日銀は、実に581兆円分(2023年12月末時点)を保有しているのです。
加谷さんは、「今後、国債の価値が下がって政府の利払いが膨れあがらないよう、日銀は当面、買い入れを続けざるを得ない」「それを見透かされて円安が続いている」と指摘。
同様に、ETF=上場投資信託は時価にして71兆円分あり、その扱いも慎重な対応を迫られます。
株価が下がらないように売却するには230年近くかかるとも言われ、金融を正常化させるまでには、まだまだ長く険しい道のりが続きそうです。
(サンデーモーニング2024年3月24日放送より)
TBSテレビ
2024年3月24日(日) 15:24
今後の課題は…
一方、「異次元緩和策」による副作用の方が目立ってきました。
経済評論家の加谷珪一さんは、最も懸念されるものとして「物価高=制御できないインフレ」と「過剰な円安」を挙げています。
加谷さんは、今回の政策転換で、この「制御できないインフレ」については、「回避できるギリギリのタイミングだった」と指摘。
賃上げが追いつかない物価高が続く懸念は依然、大きいといいます。
また「円安」は、今回の日銀の政策転換後でも歯止めがかかるどころか、一時、1ドル=151円台までさらに円安が進む事態となりましたが…背景にあるのは、日銀に残った、異次元緩和の負の遺産ともいえるもの…大量の国債です。
日銀は、実に581兆円分(2023年12月末時点)を保有しているのです。
加谷さんは、「今後、国債の価値が下がって政府の利払いが膨れあがらないよう、日銀は当面、買い入れを続けざるを得ない」「それを見透かされて円安が続いている」と指摘。
同様に、ETF=上場投資信託は時価にして71兆円分あり、その扱いも慎重な対応を迫られます。
株価が下がらないように売却するには230年近くかかるとも言われ、金融を正常化させるまでには、まだまだ長く険しい道のりが続きそうです。
(サンデーモーニング2024年3月24日放送より)
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