東証大引け 大幅反発し678円高 値がさ株に買い目立つ
国内株概況2022年5月13日 15:22
13日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反発し、前日比678円93銭(2.64%)高の2万6427円65銭で終えた。上げ幅は3月23日以来の大きさ。最近の急ピッチな株価下落を受けて、自律反発狙いの買いが優勢だった。前日に決算発表した値がさ株への買いも指数の押し上げにつながり、上げ幅は一時700円を超えた。
日経平均は今週に入って前日までに1200円超下げ、心理的な節目の2万6000円も下回って割安感が意識された。前日の米ダウ工業株30種平均が大引けにかけて急速に戻したことも投資家心理の一定の支えになり、売られすぎた銘柄を中心に朝方からショートカバー(売り方の買い戻し)が進んだ。
前日に決算を発表して業績見通しが好感された東エレク、悪材料出尽くし感の出たソフトバンクグループ(SBG)はともに大幅高。2銘柄で日経平均を220円程度押し上げた。指数寄与度の大きい値がさの半導体関連株にも買いが波及した。
日経平均は午後に2万6500円近辺まで上昇した後は伸び悩んだ。「資源価格の上昇などを背景にした世界的なインフレや金融引き締めへの警戒は残っており、きょうの相場上昇は買い戻しの域を出ていない」(国内証券)との見方があった。
東証株価指数(TOPIX)は5営業日ぶりに反発し、前日比35.02ポイント(1.91%)高の1864.20で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆5923億円。株価指数オプションとミニ日経平均先物5月物のSQ算出に絡む売買もあった。売買高は16億4818万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1557と、全体の8割を超えた。値下がりは259銘柄、変わらずは21銘柄だった。
リクルートやエムスリーが大幅に上昇し、楽天グループも買われた。スクリンやアドテストも高い。半面、カシオが急落し、コニカミノルやニコンも大幅安。三菱ケミHDや日産自も売られた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
日経平均の6ヶ月チャートです。