ピンクの傘

　先日、友人に車で送ってもらう機会がありました。前にこのブログにも書いた、小学校時代からの友人です。喫茶店でコーヒーを飲みながら話していると強い雨が降ってきました。喫茶店を出て、駅で降ろしてもらうときその友人が後部座席から傘を取り出し、少し恥ずかしそうに「これ、ボロボロだけど使いなよ。本当、古いけど。」とピンクの傘を手渡してくれました。確かにあちこち擦り切れていて、金属部分はさびており、お世辞にもきれいとは言い難い傘でした。色もピンクでしたので、スーツを着ていた私は抵抗がなかったわけではありませんでした。がその友人の気持ちがうれしくて遠慮せずに借りました。その傘は、今は私の車の後部座席に置いてあります。