今日は中学受験をする生徒と一緒に、私立中学校の入試問題にチャレンジしました。この時期に過去問を解くのは早いと思われるかもしれません。しかし、この時期だからこそ必要なことがいくつかあるのです。
「時間内に解ききるために必要なことを知る。」普段、自分のペースでゆっくりじっくり考える習慣はとても大切なことです。すぐにあきらめてしまっていては実力は付いて行きません。しかし、入試本番で時間内に解ききるためのペースもつかんでおく必要があります。また、時間内で解ききるためにどんな技術が必要か、長文の読み方、線の引き方などを知るためにも過去問演習は重要です。
「今学習している内容がどのように入試問題で役立つかを知る。」普段の勉強を、何のために行っているのか、そして入試問題ではどのように出題されているのかを知っておくことは、勉強に取り組む際のモチベーションアップにつながります。
「緊張感をもって問題に取り組む経験を積む。」過去問を解く際には、必ずタイマーを使って制限時間を設けます。また、私たちを含め誰かしらと競争することでそれなりのプレッシャーを持って問題に取り組むことができます。普段は出来ているのに、テストになると点数が取れない生徒は少なからずいます。問題を見た瞬間に頭が真っ白になった、手汗がすごくて解答用紙がぐちゃぐちゃになった、一つの問題にこだわり過ぎてすべての問題に目を通すことさえできなかった、過去にはこのような生徒たちがいました。プレッシャーのかかる中で問題演習を行う経験はとても重要だと思います。
創研塾では受験は単なる得点アップだけ、合格することだけが目的とはしていません。受験を通じて目標を持って取り組み、計画通りに実行する経験を積むこと。自分が思うように点数が伸びないなど、辛いときややる気の出ないときにどのように対処していくか学ぶこと。このほか様々なことを通じて人として成長するきっかけとすることを受験の大きな目的としています。
中学受験生たちは、小学生のうちに受験に向けて毎日勉強に取り組んでいくわけですから、このように目的や取り組み方などを頻繁に確認し、ただやらされている勉強にならないよう、心がけています。