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2月・3月は勉強を始めるのにいちばん良い時期

2020-01-29 12:44:58 | 日記
創研塾では、2月・3月は勉強を始めるのに一番良い時期だと考えています。どの学年においても3月は進学・進級を見据えて学校の授業の進みはゆっくりになりますから、その間にこれまでの学習内容に不安があれば一気に弱点対策をしてしまえますし、新学年の先取り学習を学校の進度を気にすることなくじっくりしっかり取り組むことが可能になるからです。

小学生は教科書改訂の年になりますので、春から使用する教科書はこれまでと違ったものになります。これまでに学習した範囲に不安を残したままにすることなく、安心して4月を迎えられるように準備をする時期です。
また、数学のパズルや読書の習慣付けなど興味や関心、視野を広げる指導は早いうちから始めておきたいものです。都立高校の共通問題では毎年大問2に規則性を見つけるなどパズルの要素を含んだ問題が出題されています。また、都立高校の入試問題の文字量は全国でもトップクラスに多く、読書の習慣が無い生徒はまずその文字量に圧倒されてしまい、試験時間内にすべてを読み切れないといった話もよく耳にします。将来を見据えた内容に取り組むことができるのがこの時期です。

中学生は、2月末の学年末試験対策に向け、現在の学年で学習した範囲をまずはしっかり定着させます。そして、1学期の中間試験はどの科目においても一年間で一番成果を出しやすいので、その準備を始めます。例えば数学を例に取れば、2学期や3学期は関数や図形がメインとなることが多く、難しい問題が出ることも少なくありません。しかし1学期は計算分野がメインとなることが多く、やり方をしっかり身につけ十分な演習を行えさえすれば良い結果を出しやすいのです。
中1の生徒にはよく伝えるのですが、1学期の数学は「正負の数」と「文字式」が中心です。これは英語の教科に例えるとアルファベットのようなものでこれから先、ずっと使い続ける内容です。ここでつまずくとずっと苦しいまま学習を進めなければなりません。他の教科、他の学年でも同様で、1学期の内容は今後つながることが多いのでしっかり取り組んで成果を出し、今後につなげていく大切な時期です。

また、高校受験生にとっては、部活がこれから終盤を迎え、最も力を入れる生徒が多い時期です。その中で受験に向けてスタートを切ることは、夏休み以降に大きく影響を与えてきます。周りがまだ始めていない時期だからこそ、順位や学力に差がつく時期なのです。

中学受験生にとっては、現在の学年よりも上の内容を先取り学習し、余裕をもって応用力を付けるための時間を確保するため、この時期は特に重要です。受験に向けて学習計画を立てやすい時期でもあります。早い時期に基礎力をしっかり身につけることは、夏期講習で思考力・応用力を養成するためにどうしても必要です。

明後日は都立高校の推薦入試の合格発表です。どのような結果になるか気になります。とは言え本番はあくまでも2月の一般入試と生徒たちに声をかけながら私自身にも言い聞かせています。