宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

来月から炉の時期に入ります

2018-10-24 17:09:30 | 茶道
今日は10月最後の稽古で中置を稽古しました。

来月からは炉です。
風炉をしまって炉を開きます。
私にとっては入れ替えの仕事は年々大変になっています。
風炉の灰を全部出して、完全に出すために最後は掃除機を使います。そして炉に灰をいれます。お釜も風炉釜はしまって大きな万代屋釜に。
炭も長くなり太いものになりますし、お香も練香になります。柄杓や水指もやや大きなものになります。

茶道は一年で風炉の時期と炉の時期の二期があり、お点前もガラっと変わります。

このことが茶道を長く続けられる要因かもしれません。
一年中風炉だとしたらきっと稽古もマンネリになって飽きてしまうかもしれません。風炉でしっかり稽古して慣れたかなと思った頃、炉になりガラッと変わる。人間は忘れやすいので、また炉のお点前を一から勉強し直すのです。
風炉と炉に変わる時、気持ちもあらたにリセットされる感じになるのではないでしょうか?

中国から茶が入ってきた時は台子で風炉でした。
それを村田珠光が茶禅一味の精神で草庵茶を広め、小間に炉を切ることを始め、紹鴎・利休が炉のサイズを一尺四寸に規格化しました。
こうして風炉の時期と炉の時期が出来、風炉は5月から10月まで、炉は11月から4月までになりました。

私も茶道を50年以上も飽きることなく続けられたのも、風炉と炉の二期があったお蔭かもしれません。
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