真の行台子の許状を頂いた方がいらしたのですが、このところお茶会の稽古などで引き渡し式を延期していました。
ようやく今日いたしました。
真の行台子は我々が習い得る最高のお点前で、すべてのお点前の原点ともいえます。室町時代に中国から入ってきた台子で、唐銅の皆具を使い、茶入・天目茶碗・台は唐物。茶杓は象牙。
このお点前から徐々に国焼の道具、竹のものなど使うようになって点前も簡略化してくるのです。
証人にお二人の方を迎えて、それぞれの方がお点前をし、今回許状を頂いた方も初めてお点前をしました。
一回のお点前に小一時間かかります。
その後に簡単な食事を出し、最後に私がお薄を点てました。
真の行台子まで修行を積んでこられた方にはやはりあらたまった引き渡し式をと思っています。お茶名が頂けるのもそう遠くではありません。
頑張って精進されるよう祈っています。