宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

真の行台子許状受け渡し式

2017-11-18 18:17:20 | 茶道

真の行台子の許状を頂いた方がいらしたのですが、このところお茶会の稽古などで引き渡し式を延期していました。
ようやく今日いたしました。
真の行台子は我々が習い得る最高のお点前で、すべてのお点前の原点ともいえます。室町時代に中国から入ってきた台子で、唐銅の皆具を使い、茶入・天目茶碗・台は唐物。茶杓は象牙。
このお点前から徐々に国焼の道具、竹のものなど使うようになって点前も簡略化してくるのです。
証人にお二人の方を迎えて、それぞれの方がお点前をし、今回許状を頂いた方も初めてお点前をしました。
一回のお点前に小一時間かかります。
その後に簡単な食事を出し、最後に私がお薄を点てました。
真の行台子まで修行を積んでこられた方にはやはりあらたまった引き渡し式をと思っています。お茶名が頂けるのもそう遠くではありません。
頑張って精進されるよう祈っています。


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孫とアニマルハウス展へ

2017-11-15 18:47:26 | 美術

孫と美術館に行きました。
私も自宅で茶道教室をしているし、孫もいろいろ稽古事をしているので日にちを決めるのが大変です。
茶会を終えたので今日は茶道の稽古はありません。孫も何もない日だったので、学校から帰ってくるのを待って2人で出かけました。
この孫と二人で出かけるのは初めてです。バスを降りて松濤美術館まで15分ほど歩きます。小学校1年ですが歩く速さは私と同じく速いです。

《三沢厚彦アニマルハウス・謎の館》展です。
入口には大きな白熊の彫刻像が迎えてくれます。

色々な動物が等身大?で彫られています。木は樟(くすのき)。まず動物をデッサン。それを基に樟の塊をチェーンソーであらかたカットし、後はノミで根気よく削って後は色を付けていくそうです。
ライオンやキリン、パンダ、ユニコーンは巨大…大迫力です。眼はブルーの動物もいます。孫も大きさに驚き「ウワー」と歓声を上げながら廻ります。
動物ばかりではありません。コウモリやカエル、フクロウもいます。

船越桂の独特の人物像もありました。

帰り道、どんな動物がいたか二人で思い出しながら数えると15、6種もいました。しかも熊が何匹もいましたし、兎も何匹もいました。フクロウも何羽もいました。
ヒョウは獲物に向っていくような動きを感じるものでした。

子供にも興味をひく展覧会にこれからも出かけたいです。暖かい日で楽しいお出掛けになりました。
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お茶会 @大橋茶寮

2017-11-13 12:53:56 | 茶道


寒いですが好天気にめぐまれた昨日、大橋茶寮でお茶会をしました。
私は薄茶席を受け待ちました。
《茶是長寿友》の軸を掛けました。これからも茶道を道連れに歳を重ねていきたいという私の今の心境からこの文言が気に入ったのです。
香合は志野、そして竹の一重切の花入れに西王母と万作の葉を入れました。

淡々斎のご由緒のあるこの茶席ですから淡々斎好みの《清和棚》
これは地板が長方形で、天板・中棚が三角の三本柱のお棚です。珍しいお棚であったので皆様関心を寄せてくださいました。

お点前をする方と半東役は予め決めてあり、皆様きちんとお点前をしてくださいました。とかく正客が決まるまで大変なところ、今回は毎回すんなりと決まり、お客様は素晴らしかったですし、有難かったです。

お茶会は本当に多くの方の協力がなければできません。裏では一生懸命薄茶を点ててくださり、初心者もお運び役をしてお茶会デビュー。
お点前をされていた方のご主人がお正客になるという思いがけない偶然の席となり、微笑ましいひと幕もありました。

最後の回には濃茶席の席主になられた方をお正客に、大橋宗乃先生をご次客にお迎えしての茶席となりました。

皆様が一致団結してそれぞれのお役をしていただいたおかげで無事茶会を終えられ、本当に感謝感謝です。

11月は茶の世界では正月・・畳も障子も、炉檀、壁など新しくなったすがすがしいお席で、とても気の引き締まる、気持ちの良い茶会ができました。

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山 装う

2017-11-07 07:06:59 | 茶道

だんだん寒さが増してきました。
東京でも街路樹のイチョウも色づき、早くも風で落ち葉になっているところもあります。

我が家の庭の水引、ホトトギスも枯れ、アジサイや土佐ミズキ、梅、モミジもすっかり色あせてきました。
そんな中で千両の実が日ごとに赤くなっています。小菊、ツワブキも淋しくなった庭に彩りを…


《山装う》という言葉通り、山では今が紅葉真っ盛り!!

ちなみに春は《山笑う》夏は《山滴る》、そして冬は《山眠る》・・素敵な表現ですね。



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森光子さんと 千嘉代子夫人

2017-11-03 17:30:36 | 茶道

昨日の朝日新聞夕刊の「都ものがたり 京都」の記事です。

今は亡き森光子さん(2012・11・10没)は、裏千家大宗匠の母、嘉代子夫人を《母》と慕っていらしたという話です。

いっとき森光子さんは縁があって嘉代子夫人の秘書をされていたそうです。
森光子さんは13歳で母を亡くしたので嘉代子夫人に母の温かさを求めたのではということです。
嘉代子夫人も大変かわいがって着物の品のある着こなし方や、礼儀作法を教えたそうです。
大宗匠は「このことが大女優への芸の道に役立った」とおっしゃっています。

そういえば、テレビでトーク番組や司会をされていた森光子さんは、着物をはんなりと召されて、言葉も正しく、丁寧で品格のあるお話しぶりでした。
やはり茶道家元夫人のお仕込みがあったのですね。

森光子さんのような素敵なお話し方をされる方、だんだん減ってきているようです。
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