宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

小寄せ茶会に

2017-11-26 18:19:23 | 茶道

小春日和の中、小田急線に乗って茶友の小寄せ茶会に社中の方と出掛けました。

この茶友は東北大震災以後、年に3,4回支援茶会をされていて会費のいくらかを寄付されています。震災から6年ですからもう20回弱されているのです。なかなかできることではありません。

ご自宅での茶会で、時間制で一席8,9人ですので、本当に落ち着いて拝見などもゆっくりと、席主との会話も和やかにいきます。

この年令になると《正客に》と勧められることが多く、今日も正客になりました。もう正客バトルする元気もありません。
もっとも旧知の友人の席ですからお話も緊張せずにできました。
前は知らないことを恥ずかしいと思い、つい分かったふりをしてしまいましたが、今は分からないことはしっかりお尋ねし、自分なりの感想も自然に言えるようになりました。
歳を重ねるのも悪くありません。

茶友は裏千家流なのですが、今回は遠州流のお道具ぞろいでした。いわゆる「綺麗さび」。渋い中にも一色で描かれた楚々としたかれんな菊が一本だけ描かれている高麗御本茶碗、軸は小色紙、南蛮花入れにはヤマボウシの紅葉と一子(いちこ)ツバキと白の藪椿が。香合はまん丸い柚子型。

続きお薄でした。薄茶のお菓子は五郎丸屋の《薄氷》、それを葛桶(かずらおけ)に入れていかにも水が凍っているように見せていました。

お連れした方も「とても良いお茶会でした」と大変喜ばれました。
コメント
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