宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

皇室の彩(いろどり)展

2017-11-22 14:44:36 | 美術

寒さも日ごとに増してきました。家にばかりいては足腰が弱ってしまうと言う主人と午後に東京藝大美術館へ出かけました。
着くと、すごい行列! 《何か別のイベントがあるのかも》と思いきや、まさに皇室の彩展の行列でした。
約25分ほど経ってようやく入れました。

大正から昭和にかけて皇室の方々の御成婚や御即位などのお祝いのために 選りすぐりの美術工芸家が技術の粋を尽くして作られたものが並んでいます。当時の工芸家にとってもとても名誉あることでした。

普段は宮殿に飾られているものが、初めて我々庶民の目に前に展示されたのです。

どういうものをお祝い品にするか、又それを誰に注文するかは当時の東京美術学校の校長であった正木直彦氏が指揮を執りました。

中でも圧巻は↑鳳凰菊文様蒔絵の《御飾棚》と鶴桐紋様蒔絵の《御棚飾り》です。前者は天皇陛下に後者は妃殿下のための飾棚です。

横山大観・上村松園・安田靭彦・高村光雲・下村観山・前田青邨など明治のそうそうたる方々の美術品が展示されていて目の保養となりました。
コメント
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