宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

江戸の琳派芸術展 出光美術館

2017-09-22 15:48:07 | 美術

俵屋宗達の「風神雷神」から100年後に、尾形光琳が「風神雷神」を、そのまた100年後に酒井抱一が「風神雷神」を。
抱一は王朝的な華やかな尾形光琳の琳派に傾倒し、それを江戸にもたらし、江戸琳派を成り立たせました。
抱一は光琳の「燕子花」屏風を倣って「燕子花図屏風」を描いています。

抱一の花鳥画は本当に美しく華やかでそれでいて品があり、私は大好きです。思わず絵葉書を↑買ってしまいました。
「青楓朱楓図屏風」は金地に左隻は真っ赤な楓の木を、右隻には青々とした楓の木を力強く描いています。赤と青を大胆に対比した屏風。紅葉も青葉も葉っぱ一枚一枚しっかり描かれています。太い幹にはたらし込みがあります。

抱一の一番弟子の鈴木其一の作品も出ています。其一も植物・虫の表現が素晴らしいです。草花の中に探すと色々な虫があり楽しいです。
其一の「三十六歌仙図》は36人の歌人ががひしめき合って語らっている賑やかなうえに、表装もまた其一が描いた流水扇面の模様が華やかで印象深い作品です。

出光美術館は6階にあり、休憩室には無料でほうじ茶や煎茶が飲め、皇居を望む景色は素晴らしいです。夕日の差す椅子に坐って、主人はほうじ茶を私はウーロン茶を飲みながらしばらく休憩しました。

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