宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

昔の稽古

2017-09-13 19:42:11 | 茶道
昨日は研究会でした。
色々なことを精力的にご説明される業停先生で大変勉強になりました。
先生は昔のご自分の稽古のことをお話しされました。
月4回の稽古で稽古日にはお弁当持参で行かれたそうです。朝10時ころから始まって、夕方5時位までみっちりの稽古。
今の人は月3回の稽古で自分の点前とお茶を飲んだら「用事がありますからこれで失礼します」といって帰る…稽古の正味時間が違います!と。
昔は点前を間違えると先生の扇子が飛んできて痛さで覚えたとおっしゃいます。
詳しい点前の理屈・説明などはなく 痛い思いをしながら理屈が自然に分かってきた…人から教わった知識はすぐ忘れるけれど自分で会得した知識は身に付くのですと。
今は稽古時間が少ないので稽古の時に理屈まで教えなければならないのだ…とおっしゃいました。

業躰先生を目指された方と我々は違うものの、自分で考えたり本読んで理屈等を会得することは少なくなっています。
疑問があれば師にすぐ安直に聞く、そして師が丁寧に説明する…師と生徒の関係が昔とは違ってフランクになっています。多分昔は安直に質問などできる雰囲気ではなかったのだと思います。 私も若い頃は師に質問など到底できなかったです。

昨日の研究会では業躰先生がお点前の方にどんどん質問されたり、会場の皆様に手を挙げさせたり刺激的な研究会でした。
お点前の方は気後れすることなくご自分の意見をしっかりおっしゃりあっぱれでした。
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