宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

江戸の絶景ー雪月花展@太田記念美術館

2017-02-03 19:19:28 | 美術
まだまだ北風が冷たい日ですが、日差しはたっぷりなので主人と出掛けました。原宿は春節で来日したとみられる観光客で通りは混雑していました。

浮世絵で雪月花をテーマにした展覧会です。
大部分が歌川広重の版画です。

三枚続の浮世絵の三部作、「雪」は《木曽路の山川》・「月」は《武陽金沢八景夜景》・「花」は《阿波鳴門之風景》。この中で「花」と見られる図に花は一枝もなく、鳴門の渦が11個もある風景・・多分渦潮は春のもの、渦を花に見立てたのかしらと思いました。

「雪」で気に入ったのは《江戸名所四季の・隅田川雪中之図》、これも三枚続の物ですが、見事です。またチラシに使われた《深川州崎十万坪》も大胆に鷹が大きく描かれて鷹の眼で雪景色を見ている図です。


「月」で気に入ったのは《月二拾八景之内、弓張月》弓張月が湖に大きく映っています。また《信州更科田毎の月》も田んぼの一つ一つに月が映っている図です。


「花」で気に入ったのは《江戸名所四季 飛鳥山花見》です。飛鳥山に実際に行って見た石碑もちゃんと描かれています。また《江戸名所 御殿山花盛》も華やかです。
浮世絵でも一枚の物も素晴らしいですが、三枚続の物は景色も広々描かれていて見ごたえがあります。

館内には外国人も結構見かけられ、やはり浮世絵は外国の方に人気があるのですね。

帰りの都バスで、私は多分中国人らしき若い女性に「お母さんどうぞ」と席を譲られました。疲れてはいませんでしたが嬉しかったです。降りる時彼女に「ありがとう」と再度お礼を言いました。

行きは山手線に乗ったのですが、杖を突いて優先席の前に立った主人には スマホに夢中の若い日本人らに席を譲られなかったことを思い、若い日本人のマナーが悪くなっているのではと・・・。
コメント (2)
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