ジョージ判事、やっぱりな!
農作物の不作に喘ぐ労働者階級を容赦なく裁く・・・期待を全く裏切りません。
海の向こうフランスではギロチンで金持ちの首がバッサバッサと切り離されてるの知ってか知らないのか、そこは島国根性、対岸の火事かもしれませぬね。
しかしねー、農業見捨て、儲けの少ないロスの銅鉱も閉鎖して70世帯の労働者を路頭に迷わせ・・・ってジョージのしていることは、その昔の一地方コーンウォールだけれども、今、英米日本の政府と変わらないのね、と珍しく真面目になことを思ってしまいました。
産業がガタガタでもジョージは金融を握り、今でいう商社として自らは何も生み出さず商品の移動で儲けてるから小金を持つ人がいる限りおいしい商売をしていられるわけですよね、なーんだ200年間、何の変化もないのか世の中は。
ポルダークは1970年代、イギリス病深刻なりし時に原作が書かれてるのでバブルもリーマンもまだなかった時でしたが、ドラマ化で現代の世相が反映されているのかしら?
とにかくフランスはイギリス兵捕虜をいびってる暇があったら、イギリスにギロチンを輸出してくれてたらよかったんですよ!!
(でもそんなことがあったら「007」とか「ヴィクトリア」とか「クラウン」とか素敵な俳優さんが出てる映画もドラマもなくなるから、ジョージの首だけにしておいてほしい)
ロスはこのエピちょっと存在感が薄く、朝出かけて夜帰って来たら子供が生まれてたなんて、デメルザも第3子なのでお産も楽だったのでしょうけど、主人公なのにドラマチックさが欠けてやしませんか?
でもポルダーク家の次女は、ジョージ&エリザベスの男の子と数ヶ月違い、シリーズ3にして「ポルダーク」は大河ドラマなのかと思えてきたので、15年後くらいにこの二人のベビちゃん達がいとこ同士で恋に落ちるなんて展開もあり得る・・・と深読みが楽しいのでした。
そんなことより、タイムラインの今はデメルザ弟ドレイクとジェフリー・チャールズ家庭教師モワナの純愛に心が浄化されます。正直言ってこのふたりを見てる時が至福です。
もちろんこれは許されない恋。
しかもジョージ&エリザベスのビジネスの駒とされたモワナの結婚相手が絵に描いた以上に嫌味な奴なのがイギリスドラマらしくて面白いです。
デブで派手好き、気障な寡夫・・・この人、外見が良ければ「眺めのいい部屋」のシシルなのになあ、惜しいキャラ、と思いつつも、それだとモワナだって逃げたくならないからストーリー展開上OUTですね~残念。
金の話には抜かりのないジョージ&エリザベスも、モワナが結婚したくない理由にはまだ気づいてません。知ってるのは彼らを大っ嫌いなジェフリー・チャールズとアガサおばちゃんだけですものね。
そのアガサおばちゃんは今エピでも名言を発してくれてました。クリスマスに家に独り取り残され暖房も入れてもらえないのを見かねたロスの「うちに来てください」コールにも、
「そんなことをしたらジョージを虐めてやれないじゃないの!」
同じ血の流れるロスも、「ドレイクとモワナはだめよ」と言うデメルザに対して、
「ジョージが怒り狂うというだけで俺にはいい話だ」と応酬、
これがポルダークの血なんですね~。
ジョージにハロウに追いやられるジェフリー・チャールズも負けるなー!
ジョージにはちょっとがっかりですよねー
>>もう少し偽善的に振る舞ったほうが社交界での好感度が上がるのに
商談にはあんなに才能があって、成り上りにしては物腰も下品でないのに、
ノーブレスオブリージュはわかってないですよね。金=力だけ。
ダウントンアビーのご主人さまに説教していただきたいです。
>>こういう時、島国はお得
神風が吹いてるんですかね、ドーバー海峡にも。
>>本来この手の純愛ラブストーリーには関心が薄い
はい、これが主役だったらきっと寝ちゃいます。
>>私も応援しているよ、アガサおばちゃん!
ドレイクとモワナのことは秘密にしてるのは、やはりロスと同じで
ジョージの裏をかきたいからなんでしょうかねー
ジョージ判事の悪徳ぶりは本当に徹底してますねえ。もう少し偽善的に振る舞ったほうが社交界での好感度が上がるのに、その余裕がない辺りが成り上がり者の悲しさでしょうか。
>とにかくフランスはイギリス兵捕虜をいびってる暇があったら、イギリスにギロチンを輸出してくれてたらよかったんですよ!!
でもまあ、後のナポレオンですらイギリス征覇には失敗したくらいですから、ドーバー海峡を越えてギロチンを送るのは大変だったということでしょう。こういう時、島国はお得です。
>デメルザ弟ドレイクとジェフリー・チャールズ家庭教師モワナの純愛に心が浄化されます。正直言ってこのふたりを見てる時が至福です。
激しく同意! 私は本来この手の純愛ラブストーリーには関心が薄いのですが、このふたりに関しては素直に心が洗われています♡
>「そんなことをしたらジョージを虐めてやれないじゃないの!」
その意気や良し。私も応援しているよ、アガサおばちゃん!