針ノ木雪渓を歩く・・・
2017/8/4~5(金土) 針ノ木雪渓から針ノ木岳・蓮華岳①
<1日目 >扇沢~針ノ木雪渓~針ノ木小屋(峠 2536m)まで
<2日目 > 蓮華岳(2798.7m)・針ノ木岳(2536m)ピストン~針ノ木雪渓~扇沢
<1日目> 観法寺P(5:05)→小矢部IC(5:30)→糸魚川IC(6:35)→市営駐車場(8:25~35)→扇沢駅(8:45)→
登山口(9:00)→針ノ木自然遊歩道入口(9:30)→大沢小屋(10:35~10:55)→針ノ木雪渓入口(11:45)
→<途中の岩場で昼休憩>→雪渓終点(14:00)→レンゲ沢(14:15)→針ノ木小屋(15:40)
針ノ木岳GPS軌跡・・・雪渓に入った箇所で電波切れ!小屋から蓮華岳は取り忘れ (+o+)
雪渓は刻々と変化しているので、その年の残雪や歩いた日付により距離も違ってくる。
簡易アイゼン使用(6本爪2人/4本爪3人)今回は昼休憩を挟んで、約2時間(ゆっくり)の雪渓歩きとなった。
蓮華岳のコマクサと針ノ木岳眼下の黒部湖に感動!
日本三大雪渓「白馬大雪渓・剱沢雪渓・針ノ木雪渓」の一つ、唯一未踏だった「針ノ木雪渓」を歩いてきた。
気象庁により、東北と北陸の梅雨明け(2017年)は、例年より遅い8月2日と発表された。
大型台風5号が奄美大島から少し離れた海上付近に停滞しており、3日前(8/1)の予報とリーダー判断で一旦中止となったが
2日前には、まぁまぁの天気予報に変わった為、予定通り8/4~5日の一泊二日(参加者5名で)行く事となったのである。
金沢出発時、いつものように金沢森本ICに一旦入ったのだが、料金所を過ぎてから富山方面が事故で通行止めと知った。
一旦下りて下道を走り、小矢部ICから高速に乗ることに・・・遠出の場合は特に予期せぬ出来事が起こるものだ(*‘ω‘ *)
到着後も扇沢駅付近で若干引き返し、見つけた無料の市営駐車場は満車で(上の有料駐車場12時間1000円)も覚悟したが、
本来駐車場ではないが、邪魔にならない通路ギリギリの位置に、(無理やり?)何とか止められてホッとした!
市営駐車場から本格登山口まで約1時間の歩き。。。
無料の市営駐車場 扇沢駅前を通過して
登山口に見えたけど両方違った!
迷路みたいに4回車道に出て、6つ目の入口がやっと本格登山口!(右画像看板のところ)
ガレ場ありザレ場ありだったが、大沢小屋まで緩い登りの登山道である。
扇沢駅の奥が最初の登山口 、一般車両通行止めの車道を4回横切り、登山が始まったとは思えない雰囲気から始まるが
車道の左手に広いヘリポートがある「針ノ木自然遊歩道」と書かれた案内板のある入口から、本格的な登山道に入っていく。
小さな沢を3回ほど渡る箇所もあったが、大沢小屋までの約1時間は、標高差200m程の緩い登りであった。
大沢小屋に到着!
「苔沢の名水コーヒーでしばしの休憩を(500円)山の喫茶室 大沢」…喫茶R子のコーヒーあるから素通り(^^ゞ
R子さん、いつも山で皆のコーヒーを入れてくれて、真夏はアイスコーヒーも!本当に美味しいのです!
長野県大町市出身の登山家で北アルプス開拓の先駆者「百瀬慎太郎」のレリーフ
百瀬慎太郎は「山を想えば人恋し 人を想えば山恋し」と詠った山岳家、詩人で、大町對山館館主でもありました。
大正6年ごろから針ノ木岳周辺の登山の普及に努め、大正末から昭和初期にかけて大沢小屋、針ノ木小屋を開設しました。
今、大沢小屋脇の岩盤にそのレリーフが埋め込まれています。・・・市川内科医院ブログより引用しました。
大沢小屋から30分、いよいよ雪渓が見えてきた!
大沢小屋では最初の大休憩!元気になって小屋から30分程歩いた所で、左手側の眼下にいよいよ雪渓が見えてきた。
雪渓と並行して夏道を更に20分ほど、途中には滑りやすい岩場などもあったので、なる程、早く雪渓に入れた方が楽である。
前を歩いていた4人グループの女性1人が、雪渓に入る前の岩場で転落したらしく、数メートル下の雪上で顔面から血を流している姿が見えた。
「救急隊を呼びましょうか?大丈夫ですか?」と上から声を掛けていたのだが、何とか大丈夫のようだった。
その後、針ノ木小屋では出会わなかったので、このグループは登頂を諦めて下山したようである。
ロープはあったが、ツルツル大岩の滑り台を下りる!
ここから雪渓に入ったような踏み後はあったが、危険と思われる赤い印もあり、踏み抜けそうで断念!
何処から入ろうか?
雪の厚さを確認して、ここをよじ登る!
前方! 後方!
標高1800mを過ぎた辺りで雪渓に入ると冷たい風が吹き、それまで掻いていた汗が一気に引くほど急激に寒くなった!
雪渓はストックも刺さらないほど固い氷の塊、持参した簡易アイゼン(4本爪)を付け上着を羽織って歩き始めたが
良く見ないと前を歩く人の足跡も分からない程であり、一歩一歩確かめながら滑らないように歩いた。
下山してくる人の足元を見ると、8~10本爪アイゼンを履いている人もいたので、持参できればその方が望ましいようだ!
今回下りでは若干雪が緩み、トレースもハッキリしていたので助かったが、運悪く凍っている場合はアイゼンが頼りになる。
最初は視界も鮮明だったが徐々にガスが湧きだし、大きな岩もゴロゴロしている中、こいのぼりの旗を目印に歩く。
夏道に入るとお花畑が待っていた。(雪渓を振り返る)
雪渓が終わり夏道に入るとしばらくはお花畑、小さな沢渡りも2回ほどあったが、峠までザレ場の急登である。
針ノ木小屋(針ノ木峠 2536m)に到着! n
階段の先、ガスの中に小屋のシルエット!・・・針ノ木峠に針ノ木小屋あり!
視界があれば20分ほど手前からでも針ノ木小屋は見えるらしいが、ガスが濃い為直前まで小屋は見えず
自分たちの到着予定(15:30)より15分程遅れただけだったが、出発が9時の我々は他の皆さんより到着が遅かったようである。
小屋での夕食は3回に分けられていて、17時~・17時40分~・18時20分~の3回、我々は当然最後の3回目となった。
当初の計画では金沢発が4:10分だったが、直前のリーダー判断で1時間遅れの5:10分発に変更になった。
小屋泊の場合、遅くても15時頃には小屋に入れる計画が望ましいと私は思っているのだが、どうだろう?
夕食が遅い時間だったので、小屋の外で喫茶R子さんのコーヒータイム、本当はビールで乾杯と行きたかったが
な・な・何と!ビールは売り切れ!物資を積んだヘリが来ていたが、ガスで地表が見えず引き返したのだと聞いた!
翌朝に来ていたヘリを見て知ったのだが、小屋横の狭い場所にホバリングをしながら物資を下ろす予定のようだった。
ヘリも命がけで来ているのだから、山でのビールや飲み物が少々高くても、仕方のない事なんだと改めて実感(^^ゞ
コーヒータイムの間に薄っすら現れた!今日はこれが精いっぱいの眺望(^^ゞ
お布団一枚に枕が二つ!つまり・・・ 夕食メインはサバ煮込み
到着が遅かったので、一番奥の10畳に20名、つまり「一つの布団で2人寝て下さい」と告げられ案内されたが
夕食の時に、10名になったので一人が一つの布団でOKですと言われ、一同大喜び(^^♪
団体のキャンセルがあったのかも?予定より人が少なかったようで、とにかく大の字で寝られるのでラッキーだった!
針ノ木小屋は100人収容、溢れる分は遅い到着順で折り返して、最初は2人で一つの布団と言う計算だったようだが
良く見ると空き部屋が一つあり、我々の部屋から数人が移動したので、この事からもやはり早い到着が懸命のようだ!
裏手にテントが3張り!
夕食後に外を見たら、ガスが切れて姿を見せたのはスバリ岳か?
針ノ木小屋はまさに峠!細い堤防のような地形を上手く利用して建てられていた。
斜面を覗くと、テントも3張りあったので、稜線歩きを楽しむのだろうか?
小屋の消灯は9時だったが、同室の新潟5人組は8時前には静かになり就寝!我々は8時半頃就寝 (-_-)zzz
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