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雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

黒部川の源流を訪ねて…北アルプスのど真ん中を行く③

2009年10月02日 | 富山県の山

黒部川の源流を訪ねて…北アルプスのど真ん中を行く。。。


9月21日(金)     折立登山口~三角点~太郎平小屋~薬師沢小屋(泊)
9月22日(土)  薬師沢小屋~雲の平~祖父岳~岩苔乗越~高天原山荘(泊)
9月23日(日) 高天原山荘~高天原峠~大東新道ルート~薬師沢小屋~太郎平小屋(泊)
9月24日(月祝) 太郎平小屋~三角点~折立登山口


<2日目> ① 薬師沢小屋~雲の平~祖父岳
<2日目> ②祖父岳~岩苔乗越~高天原山荘


祖父岳への道中に見られた花

   



足元に広がる、花の終わったチングルマの群生



祖父岳を下山…黒部川源流の地に立つ!



岩苔乗越の手前、この辺りを下って行くと、黒部川の源流 があるとのことだった。
時間の関係で特に見に行くことはなかったが、
あの大きな黒部湖(黒部ダム)の原点(源流)だと思うと、感激もひとしお (@_@。。
ダムの先に果てしなく続く、黒部渓谷に思いを馳せる!



祖父岳から30分の下山…岩苔乗越 で小休憩の後
ちょうど後ろに隠れていて文字は見えないが、三俣山荘の反対側、高天原方面に出発!



岩苔乗越~高天原山荘までの道中では、花と実が多く見られた!

 
シロツメグサ                           イワギキョウ


 
ウサギギクの群生                           ??


 
ヒョウタンボクの実                        木イチゴの実


 
グミ?のような実                        サンカヨウの実



午後からは雲が出てきたが、水晶池経由で高天原に向かう



静かなたたずまいの 水晶池
岩苔乗越から1時間半弱で水晶池に着いたが、曇り空でガスも出て来た為
水晶岳が鏡のように映る光景は見られず、残念!



水晶池から50分くらいで 高天原山荘 に到着した!
屋根の変形がかなり目立っていて、今にも崩れそうな気配 ^^;
予めHPなどでチェック済みだったとは言え、実物を見てかなり心配になってきた。


 
部屋の床や柱もかなりの傾きで、寝ている間に布団ごと滑って行くのではないか?と思うほど^^;
そして天井には、ナイロンの袋がズラリと下がっていた!
もしやこの雰囲気?ナイロン袋さんは雨の日に大活躍するのでは?…今日は晴れで良かった(>_<)

廊下や食堂の明かりには、ランプが使われていてとても情緒があった!


到着早々に、河原の露天風呂に向かう!



露天風呂は登山道の反対岸にある為、この岩の上をポンポンと渡って行く…
水かさが増した日は、ちょっと危ないかも?
雨が降り続いた後も、温泉の温度が低くなってしまう為、入浴は出来ないとのことだった。



露天風呂は何箇所かあるようで、囲いのない露天に男性が2人入ろうとしていた(中央右岸)



左の石垣の上、スダレで囲ってあるのが 女性用露天風呂
右上が男性?ではなく 混浴 と書かれていたが、囲みのない露天風呂だ!
クマザサの茂みの中にも、小さめの女性用露天風呂があった。



こちらは囲みのある女性用の露天風呂で、お湯は乳白色。
靴や脱いだ服を何処に置こうか?と思うくらい脱衣所が狭かったが(ないのかも?)
お風呂は、こんな場所にしては思っていたよりも広く、5人で入っても余裕の広さだった!

山荘からちょっと遠い(徒歩30分)のが難点で、このお湯を山荘まで引いて来れないものか?
そんな暇と経費があったら、まず小屋の修理のほうが先かな ^^;
今日のような天気の良い日に、ここまで辿り着けた者だけが入れると言う
幻の温泉だからこそ、価値があるのかもしれないなぁ?
2日間歩いて辿り着いた、サバイバルな温泉野天風呂に、とっても満足
ちなみに、高天原山荘の営業は毎年7月初め頃~9月いっぱいのようなので
営業が終われば手入れも出来なく、この露天風呂のお湯も一旦抜いてしまうらしい。
年に3か月もないチャンスに訪れる事が出来て、天候も良くてラッキーだった(^-^)v


<3日目> 高天原山荘~高天原峠~大東新道ルート~薬師沢小屋~太郎平小屋


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黒部川の源流を訪ねて…北アルプスのど真ん中を行く②

2009年09月30日 | 富山県の山

黒部川の源流を訪ねて…北アルプスのど真ん中を行く。。。


9月21日(金)    折立登山口~三角点~太郎平小屋~薬師沢小屋(泊)
9月22日(土)  薬師沢小屋~雲の平~祖父岳~岩苔乗越~高天原山荘(泊)
9月23日(日)  高天原山荘~高天原峠~大東新道ルート~薬師沢小屋~太郎平小屋(泊)
9月24日(月祝)  太郎平小屋~三角点~折立登山口


<2日目> ① 薬師沢小屋~雲の平~祖父岳
<2日目> ② 祖父岳~岩苔乗越~高天原山荘

薬師沢小屋(6:30)→アラスカ庭園(8:55)→雲の平奥日本庭園(9:30)→雲の平山荘(10:00~10:30)
→祖父岳(11:50~昼~12:30)→岩苔乗越(13:10)→水晶池(14:45)→高天原山荘(15:35)


黒部川を渡って雲の平へ…



小屋前の 赤い吊り橋 を渡って、黒部川の岩場(橋のすぐ下)に降り、しばらく進むと
大東新道との分岐があり、右手上流の雲の平方面に進んだ!
明日は高天原より、この左手大東新道を通り、また薬師沢小屋に戻る予定だ!
つまり…薬師沢小屋を起点にして、2日間かけてぐるっと回ってくると言うことになる (^^)v



黒部川 に降り立ち、橋を見上げる!(屋根が見えているのが薬師沢小屋)



雲の平「アラスカ庭園」 と、整備され歩きやすい木道。



左手に大きく 薬師岳 の雄姿…2日目も快晴に恵まれ、快適な木道歩きが続く!



出発から3時間ほどで、雲の平奥日本庭園 に到着!
今回の山行きをご一緒したメンバーの皆さんと、初の集合写真を撮った
バックには薬師岳  何処まで歩いても、大きな薬師岳が視界から消えることはなかった!



周りには大きな岩が庭園のようにゴロゴロしていて、木道は果てしなく続いていた。
行く先には、水晶岳がだんだん大きく見えてきて、近づくごとにワクワクしてくる!


再び登場!雲の平に一輪…雲の花



偶然というのは面白いものだ!青空の元、雲の平を気持ちよく歩いていた時
ジェット機が垂直に見える方向に飛んで行き、たった一つ浮かんでいた雲に重なる瞬間だ!


雲の平のど真ん中に、雲の平山荘あり!



日本庭園から30分ほどで、雲の平山荘 に着いた。

どうやらこの辺り、太郎平小屋から見えていた山々のど真ん中 に来たようだ!
「雲の平」と言うのも「庭園」と言う言葉も、誰が名付けたのか?その雰囲気そのもので、
360度、余りの素晴らしい景色に、腰を下ろしてしまうのがもったいないくらい^^;
皆さんの気持ちを察してか?嬉しいことにリーダーはここで30分の大休憩を決める!(^-^)v



雲の平山荘の目の前に広がる景色… 水晶岳、鷲羽岳 方面
水晶岳の右側手前には、これから登る祖父岳が大きく見えていた!



三俣蓮華岳、黒部五郎岳 方面…中間奥に見えているのは、笠ヶ岳 か?



小屋前にはテーブルが沢山あり、何やら 雲の平山荘の名物 らしく
ここに来たら食べなくちゃ~と、ケーキ  とコーヒー  で一息つく皆さん。
ケーキは抹茶味、チョコ味、チーズ味…一口食べてみなさい!と一斉に言うので
一口づつ3種類制覇した、ちゃっかり私でした^^; …お礼に皆さん、はいポーズ!



雲の平山荘から5~6分で、水晶岳登山道やキャンプ場方面などへの、分岐の案内板 あり。
祖父岳を目指していたので、ここは木道を真っ直ぐに進んだ!



右手前方には 祖父岳



左手前方には、水晶岳  が一段と大きく見えてきた!



雲の平山荘から30分くらい木道を歩いて、水晶岳 が目の前に迫ってくる!



11時50分、石のケルンが沢山ある 祖父岳山頂 に到着!



祖父岳の標高は(2828m)ここで昼休憩となったのだが、まぁまぁ高い山なのに
秋とは思えないくらい、風も止み日差しが暑くて落ち着かない!
昼時の太陽は頭上にあって、ケルンの陰も見当たらず ^^;


祖父岳山頂からも360度、素晴らしい景色



祖父岳山頂よりワリモ岳、鷲羽岳方面



雲が多いが、槍ヶ岳 も見えていた!


<2日目> 祖父岳~岩苔乗越~高天原山荘

 

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黒部川の源流を訪ねて…北アルプスのど真ん中を行く①

2009年09月28日 | 富山県の山

雲の平の台地に一輪…雲の花


2007/09/21(金) ~09/24(月祝) 黒部川源流を訪ねた登山記録です!



9月21日(金)     折立登山口~三角点~太郎平小屋~薬師沢小屋(泊)
9月22日(土)  薬師沢小屋~雲の平~祖父岳~岩苔乗越~高天原山荘(泊)
9月23日(日)  高天原山荘~高天原峠~大東新道ルート~薬師沢小屋~太郎平小屋(泊)
9月24日(月祝)  太郎平小屋~三角点~折立登山口



百名山登山も良いけど、百名山を眺めるのもまた良い…


と言う訳で今回、3泊4日と言う大々的な日程にも関わらず
山頂を制覇した山は 「祖父岳」 と言う余り聞き覚えのない山のみで
黒部川の源流となる川の流れや、変化に富んだ登山ルートの自然を楽しんだ!
三泊四日と言うのも、私の登山歴初のロングコースで

荷物や飲み物はどうなるんだろう?と心配したけど、美味しい湧水も豊富で
何と言っても2泊目の高天原では、秘湯中の秘湯  天然の露天風呂 に入ることができた!


<1日目> 折立登山口(8:55)→五光岩ベンチ(12:20~昼~12:50)→
太郎平小屋(13:45)→薬師沢小屋(15:55)


 
登り始め、太郎坂の急登はやや息が上がるが、1時間半くらいで樹林帯を抜けて三角点広場に着く!
秋とは思えないほど眩しい日差しだが、気持のよい秋風も吹き、真夏ほど汗ばむことはない。
三角点からは視界もグッと広がり、整備された階段風の石畳道や木道となり
右手には(左画像) 有峰湖 、有峰湖の左彼方には 白山 (右画像)の雄姿が望め
左手後方には、立山連峰から大日岳に繋がる稜線や、剱岳が綺麗に見えていたのが嬉しい



木々の間に、立山連峰と剱岳



昼休憩を取った 五光岩ベンチ からは、左手にデ~ンと大きな 薬師岳 が構えていた!



太郎平小屋の手前で、 雌の雷鳥 (幼鳥)に出会う!



太郎平小屋に到着!



太郎平小屋 と薬師沢方面への登山道
(小屋の外に設置されている飲める湧水が、無料で給水できる)



太郎平小屋より…左から 水晶岳、ワリモ岳、鷲羽岳、明日登る予定の 祖父岳、三俣蓮華岳、
やや雲がかかっている辺りが、双六岳、黒部五郎岳 で、右端手前が 北ノ俣岳だ!
祖父岳と三俣蓮華の間には、小さいが 北釜尾根 も見えており、素晴らしい展望。



太郎平小屋より 薬師岳 を望む。
薬師岳はすぐそこのように見えるが、ここから標準タイムで登り3時間となっている。



太郎平小屋で大休憩後、薬師沢方面へ出発!

…道中の花は既に実となり…


  
エゾオヤマリンドウ    ゴゼンタチバナの実    サロンパスの味がしたシラタマの実   


 
左手に薬師岳を見ながら小さな沢(右画像)をいくつか渡り、穏やかな草原の中の木道を進む。


 
カベッケヶ原 を過ぎ急尾根を一気に下ると、黒部川と薬師沢出合に建つ 薬師沢小屋 (左画像)に到着!
小屋の眼下には、穏やかで透明な黒部川(右画像)が静かに流れていた!



薬師沢小屋 はその名の通り、薬師沢と黒部川の分岐、比較的狭い敷地に建っている為、
川岸に大きくはみ出して、しっかりした丸太造りのベランダが設置されていた!
小屋の2階にも、部屋からバリアフリーで続くベランダがあり、
外に出なくても、星空や朝日夕日を見るには便利そうだったが
残念ながらここは谷合で、木々や山が邪魔をして、ご来光や夕日には縁がなさそうだった^^;



消灯後の薬師沢小屋で、私のお布団の中に忍び込んで来た 「 やまね 」
きゃ~ネズミ…と叫んだ私の第一声で、一番驚いたのはこのやまねさんかも?
部屋をグルグル逃げ回って、廊下の片隅で落ち着いた!…のではなく逃げ場を失ったのか?^^;
つぶらな瞳で、助けて~と訴えているような


やまねさんとひと騒動あったけど、早朝起きなのでやっぱり初日は眠い!
4日間の体力維持のために、早めの睡眠となる。


<2日目> 薬師沢小屋~雲の平~祖父岳~岩苔乗越~高天原山荘

 

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大日岳で出会った花たち…

2009年08月24日 | 富山県の山

大日平で多く見られた…シロバナタテヤマリンドウ

2008/07/19(土)~20(日)大日岳登山の記録 です!


称名平登山口~大日平山荘まで
大日平山荘~大日岳
大日岳で出会った花たち
 

大日山荘(7:40)→大日平山荘(10:00~10:45)→猿ヶ馬場(12:10)
→登山口(13:00)→称名の滝


一夜明けて小雨の朝となる。。。



大日山荘前は、小雨とガスで視界なし


悩んだ末一泊となったのは、奥大日岳への縦走計画があったからだったが
即座に諦めて、小屋にてしばし余裕のコーヒータイム となる。
帰路は小雨の中を急ぎ足…大日平山荘にて昼御飯を兼ね、雨宿りの大休憩 を取った。
そして雨は、この後すっかり上がった(^^)v



11時半過ぎ…弥陀ヶ原が一直線 に見えている!そして気付くとこの青空(^^)/



登山口には余裕の13時到着だったので、称名の滝 を見に行った!

勢い強くて圧巻、大…大迫力!!

間近過ぎて、もはやミントシャワーとかではない!本物のシャワーだ!(*_*)
カメラのレンズが、拭いても拭いても及ばず…^^; 服もびっしょりだった!


大日岳で出会った花たち…

急いで撮ったのでピンボケも多いですが、沢山の花に出会いました(*^^*)v

 
キヌガソソウ…山頂近くにも、背の高いキヌガサソウの群生地があった!


 
ワタスゲ                       アカモノ


 
ミヤマカラマツ                      モミジカラマツ


 
タカネニガナ                            ??

 
 
トキソウ                         シラネアオイ


 
サンカヨウ                 エンレイソウは実になっていた。


 
エゾウメバチソウ?                           イワイチョウ


 
チングルマ


 
??                            ウラジロナナカマド


 
コイワカガミ                    ベニバナイチゴ
 

 
シロバナタテヤマリンドウ               アカショウマ





 

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大日平山荘~大日岳

2009年08月23日 | 富山県の山

2008/07/19(土)~20(日)大日岳登山の記録 です!

称名平登山口~大日平山荘まで
大日平山荘~大日岳
大日岳で出会った花たち


大日平山荘(9:40)→途中のベンチで昼食(30分)→水場(11:00~11:15)→
大日山荘(13:00~13:50)→大日岳山頂(14:08)


大日岳を望みながら…



大日平小屋からも木道が続き、広々とした空間の前方には、目指す大日岳が見えている。
この時期、登山道の両脇にはワタスゲが満開となっていた!



11時頃水場に到着!



快晴で空も青く、汗が噴き出す暑さの中、ここはとっても涼しげ…
先着で昼休憩をしいている人や、下山途中にくつろぐ人達で賑わっていた。
この岩の間を流れる水が飲み水らしく、空のペットボトルに詰めて味わった!
冷たくて美味しい天然水だった(^-^)v

登山道はこの水場の岩をポンポンっ…と横切り、左側に続いている。
先客がいたので後ろに続いたが、誰もいなければ間違いやすい個所かも知れないので要注意だ!



12時50分頃、大日山荘が見えた!



大日山荘はトタン屋根で修理中なのか?乗せられた重石が痛々しい…
もしや重石だけではなく、お隣に乗っているのはソーラーパネル??
やっぱり自家発電よりハイテク…山小屋も太陽さまの時代だなぁ(*^^*)v

団体様用に増設されたような、大広間の建物(画像左)もあった。



宿泊手続き後、雪渓を横切り大日岳山頂へ


7月の残雪…



小屋の北側直下には、白馬大雪渓を思い出すような残雪の量
小屋のすぐ後ろに見えているのが、一見山頂かと思いきや違った!



大日山荘の西側にデンと構えているのが、大日岳だ!
山頂間際まで雪渓が残り、足場は悪いがとっても涼しく快適な登り(^-^)
時間はたっぷりあったが、ガスが迫って来ていたので早めの登頂となったのだが…



振り返れば素晴らしい光景!
あいにく 立山連峰や剱岳はガスの中 だったが、奥大日岳への稜線が綺麗に望めた。



そして…山頂制覇と同時に、一気にガスが湧いて来た!

あぁ~剱が立山がぁ~…(>_<)

下では終わっていたチングルマ が、ここでは咲き誇っているのが見れて皆で喜び
山頂で記念写真を撮って看板にタッチし、早々に退却した!


そしてこんな時は、お部屋でゴロン…^^;

持ってきたおやつを出し合って、女4人のおしゃべりは延々と弾む。。。
夕日フェチの私は、期待薄でも一応チェックにと、おしゃべりからそっと抜け出す!


辺りのガスはすっかり晴れていた…



剱岳はもちろん、遠くに白馬岳や旭岳まで望めた!(^O^)/
…皆さんを呼びに走る



何処から見ても剱岳は素晴らしい…立山連峰も頭を出した!
今から山頂?…とも考えたが、休憩を し過ぎて意欲が失せてしまっていた^^;
一番の理由は、夕食時間がもう間もなくとの事だったからだが…
今思えば、夕食前の駆け足山頂行きを決行すべきだったかな!! ク~~っ(>_<)



ここからは、早月尾根が滑り台のように見える^^;
実際はかなりのキツイ登りらしい…行ったことがない者の戯言とお許しを m(_ _)m


やがて夕日は沈み…



雲海を縫うように、淡い夕暮れ なった。
どうやらこの時期、太陽は大日岳の後ろに沈んだようで、
飛びっきりの夕日が望めそうな日は、山頂で待ち構えるのがベストかな!



大日岳で出会った花たち…へ続く


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称名平~残雪の大日岳へ

2009年08月22日 | 富山県の山

大日山荘と奥大日岳への稜線 


2008/07/19(土)~20(日)大日岳登山の記録 です!
(当時は忙しかったが、今回画像を頼りに記憶を辿ってやっと作成出来た

 
称名平登山口~大日平山荘まで
大日平山荘~大日岳
大日岳で出会った花たち

登山口(06:50)→猿ヶ馬場(07:50)→牛の首( 8:05)→大日平山荘(9:25~9:40)


富山を知り尽くしたリーダー召集の元、当初は日帰りを予定していたが
一泊…日帰り…一泊…と二転三転しながら、結局は天候なども考慮して小屋泊と決まった!
7~8月は、称名道路のゲートが6時~19時までとなっていたが(その他は7時~18時)
小屋泊まりと言えども、ゲートの開き時間に合わせて早めの出発となった。

称名平駐車場は標高973m、2501mの大日岳との標高差は1528mである。
今回健脚揃いだったので、小屋泊まりとなって一番ホッとしたのは私かな^^;


 
スタート地点の称名平駐車場で身支度を整えて、
正面に称名滝やハンノキ滝を見ながら、舗装された道路を10分強歩き、
左手にある登山口を 6時50分にスタートした!


登山口からの大日坂は、整備されていて結構歩きやすかった!

 
猿ヶ馬場と書かれた看板を通過してしばらく歩くと、ロープで這い上がったりと
けっこうキツイ登り坂が続き、8時過ぎにようやく牛の首に到着!(上の看板あり)
苔むした細い岩場なので、雨の日はスリップに要注意だ!


馬の首尾根と言われる細い尾根を慎重に通過して、急坂を登りきると
その後は歩きやすい木道に代わり、大日平の喉かなハイキング となる。



喉かな大日平 の木道を歩く。



右手に薬師岳を見ながら…



大日平山荘に到着!…無料で休憩が出来て、お茶のサービスもあった。
宿泊も出来るようだったが、一泊二食で9000円…やや高めかも?
途中で追い越した同クラブの2人連れは、日帰りで小屋までのピストンだと言っていたが
天気が良ければこの辺りでのんびりと、花を愛でながら過ごすのも有りかな。


 
不動滝…小屋のすぐ横に、ここから先35m徒歩30秒との看板ありで、
これは見に行くしかない!と意気込んだが
称名の滝のように目の前での迫力がないので、感想は…「あ~滝だね^^; 」


小屋で小休憩の後、木道の途中、見晴らしの良いテーブルで早めの昼休憩 を取った。
○○平と言われる個所では、整備された木道に木のテーブルと椅子
と言うスタイルが多いのが、富山県の良いところだ(^-^)


大日平山荘~大日岳へ続く

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2009年初登山は…牛岳

2009年02月14日 | 富山県の山


牛岳へと続く、雪の林道に不思議な穴がいっぱい…よく見たら枯葉の足跡?。。。


2月11日(火・祭) 2009年初登山…牛岳(987m)に登る  
                 
                                 
 国土地理院の地形図

牛岳スキー場P(6:45)→スキー場発(7:20)→赤とんぼ広場(8:10)→二本杉休憩所(8:55)
→鍋平(9:10)→牛岳(牛嶽神社 9:35)→山頂三角点(9:50~10:00)→牛嶽神社(10:15)→
鍋平(10:30)→二本杉休憩所(10:40)→ジュッカの山(11:00~昼~11:30)→牛岳スキー場P(12:50)


久しぶりの休日早起き^^; 月明かりの中、自宅を出発!

2009年に入って、今日が私の初登山だ!!
午前中だけでもスッキリ晴れて欲しかったが、夜が明けたらあいにくの曇り空だった。
やっぱりカンジキハイクになるのかなぁ~と、
ろくに手入れもしていないカンジキを、リュックに詰め込んで来たが
雪は締まっていて早朝は気温も低いため、しみのり状態でカンジキいらず!
午後の日差しで雪が溶けて、下りはカンジキが必要だと話していたが
予想を遥かに上回ったコースタイムで往復できた為、やはりカンジキいらずだった!

下山予定16時30分が、何と!…12時50分に下山してしまった!

と言うのも、昨年の冬に牛岳を目指したが、ちょうど大雪の後で
ラッセルが大変で途中撤退を強いられた!…と言うことがあったらしく
今回も、雪に備えての予定コースタイムだったからだ。

余裕があったら登ろうと言っていた回り道、ジュッカの山にも行く事が出来て
今回のタイムは、夏道よりも早かっただろうとのこと!
決まった登山道はなく見通しも良くて、自由自在に歩けるのだから
これが冬場の、里山登山の楽しみの一つだと言えるかな (^^)v


 
出発はここ、予定していたリフトは諦め、広いゲレンデのリフト直下を歩くことになり
天気の崩れを予感させる分厚い雲が覆う中、牛岳スキー場のリフト乗り場を出発した!
(雪が盛り上がっているのは、スノーボーダー用のジャンプ台)

土日祭日のリフトの運行は、一番速くて7時半~となっていたが、
実際は従業員が各自移動し、安全点検の後になる為、8時少し前にならないと乗れないとのことだった。



ゲレンデから、剱岳・立山三山・弥陀ヶ原…晴れていたらどんなに素晴らしかっただろうか?
このロケーションで滑れるのだったら、多少雪質が悪くても一度は滑ってみたい!
と言っても今は2月中旬… 今年はもう雪が降らないのかなぁ?



スキー場から徒歩で約50分、赤とんぼ広場(現在地)の近くにあった看板
もしリフトを利用していたら、ここまでで30分位の時短になったと言うところだろうか!

今回はスキー場のゲレンデから入ったが、他にも入山ルートが何ヶ所かあるようだ!
現在は廃止になっているユートピアゲレンデの下にも、車道が埋もれているらしく
春先になれば、牛嶽神社直下まで車で行けるとのこと!
そんなお気軽に登れる山だったとは知らなかったなぁ…
今回雪に埋もれて、影も形もなく確認できなかった山頂の「二等三角点」も、いつか見てみたい。


 
左手には山頂へと続く尾根や、ユートピアゲレンデが見えている気持のよい林道を歩いた。
適度な個所に屋根付きの休憩所や展望台もあり、日差しの強い夏には重宝しそうだ!



林道から見る、セントラルゲレンデピーク(左)とユートピアゲレンデ(右)の位置関係。



二本杉休憩所から見えた、砺波平野の散居村の風景

ここは名前通り大きな杉の木が二本あり、三段の滝へはここから入るとの案内看板もあった。
出発から1時間半余り、林道はここで終わり、いよいよ登山道へと入って行く!



二本杉休憩所から、尾根沿いを本格的に登り始めて、ブナ林の中にカモシカを発見!
熊じゃなくて良かったぁ…熊さんは冬場は冬眠だったっけ^^;
他にも、小動物らしき可愛いトレースがたくさんついていた!
うさぎリス…食べ物はあるのかな?



ついに山頂に到着!…おっと!この雪の盛り上がりはいったい何だろう?
夏の雰囲気を知らないので、何だか異様な地形に見えたが
実はこの盛り上がりは、雪の下に階段が隠れていて、階段の上には牛嶽大明神さまが祭ってあった。

そして左手にはコンクリート製の鳥居と、またも立派な展望台兼休憩所があった!
しかもトイレ→と書いてある…山頂にはトイレも完備していたのだ!凄い!!



下からは見えていなかったので、獅子2頭(狛犬?)のお出迎えに驚く!



牛嶽大明神牛嶽神社)…やはりコンクリート製なのは、豪雪の山頂にある為か?
隣には立派な解説版が付いていたが、読む暇もなく更に奥の三角点を目指す!



牛嶽神社から15分ほどで、二等三角点のある山頂に着いた!(どっちが山頂か?)
右端のピークが牛嶽神社、中央奥がリフトのピーク、辿って来た尾根が一望できた。

遠くの山は霞んでいたが、山頂からの眺めは素晴らしい…

車で来れて、立山連峰を一望できる展望台と言えば、呉羽山展望台が皆の知るところであるが
牛岳に来て初めて、呉羽山とは別の魅力を発見!

散居村で知られる砺波平野が一望できて、運が良ければ日本海も見えそうだった!
そして、右を向けば立山連峰…

道中、ぼんやりだが槍ヶ岳の頭が見えていたので
晴れた日に、もう一度ここに立ちたいと言う想いがつのる。



更に右を向けば…模様のように重なる山々の谷と尾根…(画像は逆光)
白い線に見えているのは、利賀川沿いの山道のようだった!



 ここは下山途中の二本杉休憩所より、ジュッカの山への分岐!
登り20分位で、この辺りがジュッカの山頂かな?と思える場所に立つ!
特に目印の看板はなかったが、そこを山頂と決め昼食休憩後、
林道合流点へ下山の予定が、先人のトレースに着いて行ったらやや行き過ぎたようで
ちょっと危なめのトラバースに挑戦!気付いたのが早かったので、2~300m位の誤差のみだった。
パノラマ展望台の横を通り、無事に林道合流点へ…
そしてまた、スキーヤーを横目にゲレンデを下り、スキー場駐車場に戻った。



今朝の登りでは、リフトのある人工降雪側を歩いた為、
まさかここまでとは気付かなかった、ゲレンデの積雪状況!
駐車場にも全く雪はなく、関係者もハラハラしながらこの状況を見守っているのだろうか?

お天気は、日中は時々晴れ間も覗いたが、
午後は雨との予報通り、林道の下り辺りから小雪が舞い始めた!
冬山に半日いても、思ったほどの寒さは感じられなかった。


 2009年干支の山名…牛岳
牛嶽大明神にお参りしてきたので、何か良いことありますように…


                             雨にも負けず山歩き♪…HPへ


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黒部峡谷 下の廊下③-2…阿曽原小屋~欅平

2008年11月06日 | 富山県の山

黒部峡谷 下の廊下③-2…阿曽原小屋~欅平を歩く-10月21日(火)

黒部峡谷 下の廊下①…室堂~黒部ダムへ-10/19(日)
黒部峡谷 下の廊下②-1…黒部ダム~阿曽原小屋を歩く-10/20(月)
黒部峡谷 下の廊下②-2…黒部ダム~阿曽原小屋を歩く-10/20(月)
黒部峡谷 下の廊下②-3…黒部ダム~阿曽原小屋を歩く-10/20(月)
黒部峡谷 下の廊下③-1…阿曽原小屋~欅平を歩く-10/21(火)
黒部峡谷 下の廊下③-2…阿曽原小屋~欅平を歩く-10/21(火)


蜆谷までの40分くらいは、歩きやすい登山道が続いた。



ゾウさん①
…登山道に大きくはみ出したブナが、ゾウの鼻に見えた!
乗っかると、森の一部になれたような?森の妖精になれるような気が…



ゾウさん②…これは何の木だか?朽ち果てた老木だが、
やはり私には、ゾウさんか角の生えた動物に見えてしまう。水平歩道は楽しい



昼休憩をたっぷり取ったので予定より少し遅れたが、
楽しみながら歩いているうちに蜆谷に到着した!欅平まで3kmの看板あり。
ここは、蜆谷から少し歩いたところのトンネル。



蜆谷を過ぎてからは、新黒三発電所から出ている送電線の鉄塔が目立つようになって来た。
場所によっては目の前に見える! ジジジ~っと強烈な音がするので、聞きなれなくて怖い。


この辺りから、奥に北アルプスが顔を見せ始める



奥に北アルプス…雪化粧したような山頂も見えた!



水平歩道はまだまだ続く…朽ち果てた枯れ木の根っこに新木の紅葉オブジェ



キツネ岩?…この角度から見ると、狐さんに見えた^^;



この辺り鉄塔があるので、工事や作業することが多いのだろうか?
路肩は鉄板で頑丈に固められていた。

ここから5~6分の場所に、欅平上部(欅平まで1.3km)と書いた看板あり。

いよいよ最後…シジミ坂を下って欅平へ!



蜆谷を過ぎて、鉄塔の下を通った頃から既に見えていた欅平の奥鐘橋
ここに来て眼下に見え、人が歩いている様子も伺えるほど近くなってきた。
シジミ坂を下りはじめて30分、ちょうど半分くらいの場所だ!



欅平上部の鉄塔から下りはじめて約1時間!観光客で賑わう欅平に到着した!



この階段を下りて、2泊3日の長かった行程がようやくフィニッシュ
この場所には何度か来ていたが、ここが阿曽原への登り口になっていたことは知らなかった。


  
直ぐに出発するトロッコ電車の予約は取れるとのことだったが、
観光客気分で、1時間くらいここ欅平で過ごすことにした。
まずは欅平名物?山菜月見そばを頂き、頑張った足を労わろうと足湯に駆け込む。

そんなにお蕎麦が好きだった訳でもないが、考えてみたら初日の昼、
山菜そばで始まって山菜そばで締めくくったことになる…何て事のない話だが…汗っ^^;



足湯から見上げると、奥鐘橋
欅平の紅葉はまだまだ先のようだった!

トロッコ電車で宇奈月駅に…地鉄電車を乗り継いで自宅に戻る。



景色を楽しみながらゆっくり走るトロッコ電車

おまけ気分で楽しみたいところだったが、下の廊下を歩いてきた私には、

紅葉にもまだ早く、電車に揺られるだけのこの光景に感動はなく
足湯で体もポカポカ…いつしか眠りについてしまった。

今日も工程の途中で、聞きお覚えのあるヘリの爆音を聞いた!
また誰かが転落事故に合い救助されたのだろう。

阿曽原小屋で出発準備をしていた時に、宿のご主人らしき人が話しかけてきた。
先週も男性と女性の2人、最後のシジミ坂で暗くなり足を踏み外して亡くなられたそうだ。
私達にも十分気をつけて歩くようにと、ありがたく声をかけて頂いたのだ!
軽く考えていた訳ではないが現実を体験して、危険と背中合わせの行程だったと身に染みた。

快晴の3日間と素晴らしい紅葉、この時期に「下の廊下」を無事歩けた事と同行の仲間に感謝だ


(完)                          

   

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黒部峡谷 下の廊下③-1…阿曽原小屋~欅平

2008年11月05日 | 富山県の山

黒部峡谷 下の廊下③‐1…阿曽原小屋~欅平を歩く-10/21(火)

阿曽原温泉小屋(7:10)→オリオ谷(8:50)→大太鼓(9:55)→志合谷(10:15)→(10:50~昼~11:20)
→蜆谷(12:20)→欅平上部(13:15)→欅平(14:20)→トロッコ電車&地鉄電車乗継にて帰宅

黒部峡谷 下の廊下①…室堂~黒部ダムへ-10/19(日)
黒部峡谷 下の廊下②-1…黒部ダム~阿曽原小屋を歩く-10/20(月)
黒部峡谷 下の廊下②-2…黒部ダム~阿曽原小屋を歩く
-10/20(月)
黒部峡谷 下の廊下②-3…黒部ダム~阿曽原小屋を歩く-10/20(月)
黒部峡谷 下の廊下③-1…阿曽原小屋~欅平を歩く-10/21(火)
黒部峡谷 下の廊下③-2…阿曽原小屋~欅平を歩く-10/21(火)


3日目は、大きな谷を2ヶ所超える水平歩道を歩く



阿曽原温泉小屋からしばらくは上りが続き、崩壊している箇所は丸太ではなく鉄板が目立った。
丸太よりもいくらか幅はあるが、見た目は底が抜けそうな古さで、歩く時の音が無気味。



折尾ノ大滝…阿曽原から4.3km、欅平まで7.3kmの看板あり。
高さに慣れたせいもあるが、水平歩道は道幅、足元、共にいくらか歩きやすい。
今日は快調な出足で、1時間半くらいで折尾ノ大滝に到着した。
看板には給水ポイントと書いてあったので、この滝の水は飲めるようだった!



折尾ノ大滝から5~6分…オリオ谷のトンネルと紅葉
滝を回避するためか?人工的な通り抜けトンネルが…滝の右横、赤く見える岩辺りが出口。

9時頃だったが谷になっているため朝日が射し紅葉が眩しい…幻想的な残月も見えた!



オリオ谷を抜けると足もとが土道、何ヶ所かヘツリもあるが草木が茂っており
足もとを見ていても、覗かなければ谷底が見えないので快適に飛ばす!



クリック拡大でトロッコ電車が見えます。
オリオ谷から30分位のところで警笛が聞こえた!まだ半分も歩いていないのに??

まさかと思いながらカメラの望遠で見ると、はるか彼方に欅平が見えている。
後日自宅で地図を確認すると、欅平から志合谷までは黒部川が真っ直ぐに流れている為
ちょうどこの場所から見ることが出来たようだった。


 
更に15分ほど歩くと大太鼓が見えてきた!本当に太鼓のように丸いカーブだ!



大太鼓…ちょうど人が通過していたので、ズームで撮ってみた。



大太鼓の手前でこんなヘツリを渡る、何処まで続く?丸く曲がっていて先が見えない!
こう言ったシチュエーションは、ジェットコースターを登りきって下る間際の緊張に似ている。
高さを考えると、ジェットコースターよりも遥かに高く、体を固定していると言う安心感もない。



更に更に…直角に折れ曲った水平歩道を渡ろうとして、谷底が目に飛び込む
崩れそうなヘツリを、息を飲んで渡ってからの画像。



谷底から目を離し見上げると、黒部の大魔神と呼ばれている迫力の奥鐘山が目前にあった。



大太鼓…欅平まで5.4kmの看板あり!大太鼓が見えてから10分位で到着。
阿曽原までは6.2kmとあったので、本日の行程の半分を少し過ぎた辺りだ。
更に奥に見えるもう一つの看板には、「Oodaiko lookout point」
もちろん日本語でも「大太鼓撮影ポイント!」…と書いてあった^^;

そう言えば海外にも情報発信しているのか?阿曽原小屋で外人さんのご夫婦を見かけて
今日も何度か追い越したり追い越されたり、水平歩道オリオ谷付近を共に歩いた。



大太鼓撮影ポイント…周りが明るすぎて人物が暗くなってしまった!
大太鼓での撮影は、快晴の日は特にフラッシュ撮影がお勧めだ!



大太鼓を過ぎても風変りな岩道は続く…
丸太で一部補強はしてあったが、この辺りには「路肩注意」の看板があった!
土や砂利が多いので、谷側に滑りやすいのだろうか?
自然と体が岩側に傾き、思い切り肘を岩にぶつけてしまった!
岩がゴツゴツしているので、背の高い人、体格の良い人や大きいリュックの人は要注意だ!



相変わらず谷は深い…こんな道が20分位続いた。



生きているような岩…ここはちょっと狭かったが立ち止まりたくなるようなスポット!



志合谷手前、ヘアピンカーブの水平歩道(画像右端登山道から正面へカーブ)
午前中に陽のあたる山頂付近は、紅葉が綺麗だった。

そしてようやく志合谷に着いた。

志合谷は雨の日が危険なんだろうか、落石を回避するためか?手彫りのトンネルが掘ってあった。

  
志合谷トンネル入り口     トンネル内部       トンネル出口



志合谷トンネル全景!入り口には「トンネル内照明必要」の文字あり。
長くて暗い手彫りのトンネルで、低いところは水が流れていたので増水時は注意が必要だ!
画像右端中央、滝が見えている上辺りの黒く見える穴が出口になっている!
暗いのでゆっくり歩いて6分位、何とかすれ違うことは出来そうだった。



陽があたっていた付近の水平歩道を通過中、やはり間近で見ると紅葉が深い。


やっと休憩タイム


下の廊下では、普通の登山のように息がハァハァ…大汗をかくと言うことも少ないので
極端には休憩なしでもどんどん歩けてしまう。


水平歩道では狭い岩道が続き、なかなか休憩ポイントが見つからない。
仕方がないので、谷側に少し突き出ていた(やや危険な)一角で休むことにした。
折尾ノ大滝で汲んできた水で、遅めのモーニングコーヒータイム

非常食に取ってあった、パンやチーズ、お菓子を食べていたら
甘い匂いに誘われたのか?パンの空き袋の中に一匹のミツバチが入って来た!
行き場を失って、もがいているのだろうと思い、袋から出してやったら
すぐに舞い戻って来て、また袋の中に入り込んでしまった
花の季節も終わり、美味しい蜜を探せずにお腹が空いていたのかな?
このまま富山まで連れて帰ろう…とか言いながらも、袋を逆さにして逃がした。
そう言えばミツバチさん、厳しい黒部渓谷で、この先何処でどうやって冬を越すのだろう?



休憩後5分くらい歩いた所で、目の前の岩の丸太が落ちている光景が目に飛びこんだ!
えっ?まさか通行できないのか?と不安になって2~3歩進むと
岩に穴を開けた迂回路があったのでホッとした^^; …が、確かに崩壊した通行の跡が残っていた。



これが迂回路のトンネル、いつ頃まであの怖そうなヘツリを歩いていたのだろう?
果てたヘツリはここから岩を右に巻いて、トンネルの奥に見える出口に繋がっていた。



上のトンネルを出てすぐ、ここから正面に再び見えてきた奥鐘山(1543m)は見応え有り!
この繰り抜かれた歩道を抜けると、目の前に全景が広がり素晴らしい展望だった。


クリック拡大




大太鼓手前あたりから、2時間余りずっと見え隠れしていた奥鐘山
垂直の山肌に見えていた紅葉が、まるでクリスマスツリーのようで綺麗だった!
昼ちょっと前、この時間になると太陽もやや西に傾き、本来の青空が撮れた



黒部渓谷 下の廊下③-2…阿曽原小屋~欅平を歩くへ続く



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黒部峡谷 下の廊下②-3…黒部ダム~阿曽原小屋

2008年11月04日 | 富山県の山

黒部峡谷 下の廊下②-3…黒部ダム~阿曽原小屋を歩く-10/20(月) 

黒部峡谷 下の廊下①…室堂~黒部ダムへ-10/19(日)
黒部峡谷 下の廊下②-1…黒部ダム~阿曽原小屋を歩く-10/20(月)
黒部峡谷 下の廊下②-2…黒部ダム~阿曽原小屋を歩く-10/20(月)
黒部峡谷 下の廊下②-3…黒部ダム~阿曽原小屋を歩く-10/20(月)
黒部峡谷 下の廊下③-1…阿曽原小屋~欅平を歩く-10/21(火)
黒部峡谷 下の廊下③-2…阿曽原小屋~欅平を歩く-10/21(火)
  

  白竜峡を過ぎて、十字峡・半月峡・仙人谷ダム…
そしてやっと、阿曽原温泉小屋に着く



白竜峡を過ぎてから十字峡までの約1時間は、やや落ち着いた道
と言っても高さはあり気は抜けないが、一帯の見事な紅葉美を堪能できた!


食事をとった白竜峡入り口で、狭いV字谷の奥に見えていた紅葉だ!
空は青空だったが逆光で白く映る…panaのデジカメの弱点か?



十字峡手前で、今度はかなりの濡れ場を渡る…降りかかる水が冷たかった!



十字峡の吊り橋を渡り、後ろを撮った画像…橋を渡る為に7~8段の梯子を下りる。
ここから仙人谷ダムまで、4.8kmの看板あり、歩いても歩いても先は遠い。



吊り橋の上から見た十字峡
字峡は、黒部川本流に後立山の爺ヶ岳(棒小屋沢)からの流れと、
剱岳(剱沢)からの流れが集まって、十字の形を作っているらしい…大自然の美しい景観だ!



吊り橋から下が透けて見え慎重に渡る!剱沢からの流れは勢いがあった。



十字峡を過ぎると、谷からの高度がますます高くなってきた!
この辺りは約20mらしい…ビルの6~7階相当かな?手前の大石が足元。



十字峡から40分くらい、垂直に聳える岩壁を歩く。
まるでビルの屋上の端っこを歩いているようだった。
こんな岩壁に、ど根性で根付いている木々も一人前に色づき、目を楽しませてくれていた。



更に谷からの高度は増す!
空中に丸太4本…3本と4本の違いは大きい!途中で足が揃えられるかどうかの違いだ。
ところどころ道がすっぽり崩れており、下を見たら渡れなくなってしまう。
ここは作廊谷合流点(看板あり)を少し過ぎたところ、仙人谷ダムまでは約3km…



右に大きくカーブしているので、黒部川と岩壁に水平に見える「下の廊下」の様子がよく分かる。
この流れは半月峡を上流から見た所だが、15分位行き下流から見た方がより半月峡らしい。



左の角っこに、小っちゃく人がいるの分かりますか?
更にヘツリの桟道を3回くらい渡って、ここから半月峡まで5分位でした。



半月峡…岩も水の流れも半月に見える。
近くの岩壁に半月峡の看板あり…ここから仙人谷ダムまで2.7kmとなっていた。



半月峡から30分位で、関西電力「黒四地下発電所」の送電線が見える正面に来た。
地図で見ると、この下辺りがS字峡だったと思われるが、残念ながら見逃した^^;
と言うより、草木の影になり見えなかったのだ!



更に10分で、長い長い橋の東谷吊り橋
本格的な造りの吊り橋になっているようで太いワイヤーだったが、捕まるところがない!
2人以上になるとバランスが狂い揺れが大きくなるので、一人づつそっと渡った方が良いかも知れない。




橋の真ん中辺りで身を乗り出して撮った画像…青い水と岩の紅葉の可愛さに魅かれて^^;
高度感もかなりあったが、やや慣れっこ状態!この流れの少し上流に、S字峡があると思われる。



東谷吊橋を渡ってからは、車道を通り10分余り…仙人谷ダムが見えてきた!

ダムに入ると親切な一人が、私達が迷わないように道案内をしてくれた。
黄色く見えている部分、ダムの上を渡り、対岸に進むコースになっていて
平日だった為、ダムの上で関電の工事関係者が5~6人仕事をしている横を通ったのだが、
やはりここ「下の廊下」は、関西電力さんが作られた物だったと言う事を改めて痛感!
何故かこの時、お邪魔しました m(_ _)m と言う気持ちになってしまった。

この辺りから下流の紅葉は、温度差があるようで緑が目立ちいま一つだったが
ダムの通路から、上流の方に見えた雲切谷は紅葉も盛りで、「雲切の滝」が見えていた。



先ほど「お邪魔しました」と言う思いでダムの上を通り抜けて来たのだが
今度は本格的に「お邪魔します!」と言う雰囲気だ!
ドアを開けて、仙人谷ダム管理所の建物の中に入って行くと
すぐドアの前に、阿曽原小屋へと建物内を抜ける為の案内板があった。

      『仙人谷ダム付近の登山道見取り図です!赤線に沿ってお通り下さい。くれぐれも気をつけて』

      と、優しい言葉も添えてあり、「通らせて頂きます!」と言う、ありがたい思いになる。


  
①             ②               ③

①狭くて長い通路、レトロな電球は付いていたが薄暗い。      
②関西電力黒部鉄道を2か所横切る(2番目は熱気あり)…「電車に注意!」の看板があった!
  地図を確認してみると、この鉄道は何処が出発点なのかは分からなかったが
  ほとんどがトンネルで、黒部ダムや黒四地下発電所、そして阿曽原温泉を経由して、
  欅平にある黒三発電所や新黒三発電所まで繋がっていた。
  (これだけ多く関西電力の発電所があったこと、更に地下で繋がっていることにも驚きだ!)  
③更に通路は続く…この先にあった寮に直結のようだったが、登山者の出口はここ。 


仙人谷ダムからは、水平歩道を歩く。


ダムは10分ほどで通り抜けることができ、寮の前を通りしばらくは平和な歩き…
「もうここで良いよ!寮に泊めてくれないかなぁ?」…と、弱気になったりもしたが
阿曽原小屋に行けば、名物カレーライスと温泉が待っているから頑張ろう!と自分を励ます。
その後、阿曽原小屋までの2km余り(1時間)は、20分位一気に登って20分位は水平歩道、
更に20分は一気に下る!
…下るのなら登らせないで!とこの時ばかりは必至で思った^^;

早朝5時に出発して11時間余り歩いた後なので、最後の上り下りは足に応えた 

    
         下りの途中から薄暗くなり始め…阿曽原小屋に到着したのは17時30分だった!

早く着きたいと言う思いから、赤い塊に見えた紅葉の木を小屋だと勘違いした情報もあったり
間近に行くまで小屋は見えて来なかったので、この辺りで暗くなった場合はやや不安。
「クマに注意!」の看板がやけに多く目についた!目撃した人もいたそうだ



最後の数分間はヘッドライトを使用して、やっと阿曽原温泉小屋に到着した!
(この画像は早朝に撮ったもの)
この辺りは雪深いため、毎年11月に入るとこの小屋は解体してしまう。
その為簡単な作りのプレハブになっており、何とも言えない居心地
それでもこの日、定員50人を軽くオーバーしており、
食堂に寝ざるを得ない人達もいて、団体さんは2人で一つの布団だと言っていた。



そしてこの日も湯呑茶碗でお疲れビールを頂き、カレーの夕食
途中ですれ違った、宇奈月消防の頼もしい男性4人組さんたちと会話が弾み
色々情報交換しながら、楽しい夕食タイムとなった!



食後は、5~10分位下った場所にある、野性味溢れる 露天風呂へ一直線!
湯に浸かりながら上を見ると、またまた明日の天気を約束してくれるかのような満天の星

いつもは、これも高山病の一種かとも思えるほど、周りの鼾などで寝付かれない私だったが
この日は、露天風呂の温泉効果でぐっすり眠ることが出来た!

 

黒部渓谷 下の廊下③-1…阿曽原小屋~欅平を歩くへ続く


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黒部峡谷 下の廊下②-2…黒部ダム~阿曽原小屋

2008年11月03日 | 富山県の山

黒部峡谷 下の廊下②-2…黒部ダム~阿曽原小屋を歩く-10/20(月)

黒部峡谷 下の廊下①…室堂~黒部ダムへ-10/19(日)
黒部峡谷 下の廊下②-1…黒部ダム~阿曽原小屋を歩く-10/20(月)
黒部峡谷 下の廊下②-2…黒部ダム~阿曽原小屋を歩く-10/20(月)
黒部峡谷 下の廊下②-3…黒部ダム~阿曽原小屋を歩く-10/20(月)

黒部峡谷 下の廊下③-1…阿曽原小屋~欅平を歩く-10/21(火)
黒部峡谷 下の廊下③-2…阿曽原小屋~欅平を歩く-10/21(火)

新越沢から黒部別山谷、白竜峡へと緊張は続く


新越沢から20分、足元注意!頭上注意!命綱は細い針金のみ!
…難所は更に続く…



3階建ての芸術?3年越しの万年雪となったのだろうか?スノーブロック!
黒部別山谷に近づくに連れ、スノーブロックの数が増えてきた!



見事な紅葉と三層雪渓のコラボが面白い…
 


梯子は登らないで下さいとの張り紙



つい最近まで、この雪渓が道をふさいでいたようだ!
高巻きの梯子はまだそのまま残っていたが、普通に通行できたことにホッとする。



この奥に見えるのがどうやら黒部別山谷らしい、そこまでがなかなかだ!
手前のスノーブリッジ…皇居のメガネ橋?



その後もジグザグに、不安定な道を一歩づつクリアーして行く。



崩壊寸前のスノーブリッジ



黒部別山谷まで10分位のところで、いきなり高廻り桟道への案内!



本日初の梯子!かなりの高巻きで冷や汗ものだった
雪渓は既に崩壊して歩道は通れそうに見えたが、ここは指示通り従うしかなかった。
緊張の一瞬とはよく言うが、順番待ちもあり桟道をクリアーするのに緊張の7分!
足元と手元から目が離せず、下を見てしまうと谷底に吸い込まれそうだった。


緊張の7分から3分後、黒部別山谷に到着した!
と…何やら楽しそうな場所へ皆さんが誘導されていた。

直前の情報では、 別山谷では雪渓の上を歩くので心配な方はアイゼンがあるとより良い
と言う迂回路になっていたが、今日は雪渓の下を潜って行く迂回路に変更されていた!
帰宅して阿曽原小屋のHPを再度チェックしてみると、10月20日に雪渓が崩壊したと書いてある。

何と今日だ!直前に崩壊したのだ!

そう言えば、新しく落ちたような雪の塊が散乱していた。

しかも、23日には本来のルートを整備して通れるようになったと書いてある。

そっかぁ~雪渓の真下を潜れたのは、3日間のみ!
撮った画像を見ながら、貴重な体験が出来たことが嬉しくなった


 <クリック拡大>

   
①              ②             ③
  
④              ⑤             ⑥

①黄色い服の人が阿曽原小屋からの応援、宿泊のチェックもしていた。
②遠目では、ただ塊にしか見えなかったが、近くでは迫力の雪壁。
③好天でわずかに溶けているせいで、ポタポタと滴が落ちる天然のトンネル。
④トンネルを出ると、頭上を覆うような雪渓の屋根。
⑤後ろを振り向くと、崩れた雪のブロックが散乱…
⑥出てしまうとあっけないが、USJのアトラクション後と同じ気分だった^^;



ロープで岩壁を登り本来の道に戻ると、潜って来た雪渓が眼下に!
毎年悩ませていると言う黒部別山谷の雪渓全容だ…係のお兄さんが小さい。
この後団体さんがこちらに向かっているらしく、待っているようだった。



大自然の中の小さいわたし

黒部別山谷を過ぎた辺りから、谷からの高度感が増してきた!
黒部川は徐々に高度が低くなり、富山湾まで流れて行くのに対して、
下の廊下は高度約1000m…ほぼ水平に岩盤が拓かれているためだ。



白竜峡手前に小さな広場があり、ザックにあった残りの食糧で昼食をとる。

後続の1グループも、ここで昼にしようと座りだした。
そして…新越沢~黒部別山谷間辺りのヘツリで、男性が落ちたと言う話題になっていた。
谷底に座り込んでいたので怪我をされたのだろうが、死んでもおかしくないとのことだった。

上で心配そうに呆然としていたのは奥様だろう…と、話していたのだが
私達にはそれがご夫婦ではなく母子で、落ちたのは息子さんだとすぐに分かった!
ロッジくろよんで見かけた時から、ご飯を食べるにも助けがいる知恵遅れの息子さんを
どうしてこんな危険な場所に連れて来たのか疑問に思っていたからだ。
けれど、新越沢なら高度差はまだ少なく、怪我で済んだのは運が良かった!

この後、白竜峡の高廻り桟道を歩いていた時に消防のヘリが爆音ともに頭上を横切った!
彼は消防のヘリに助けられたようだった。(まずは安心した)



白竜峡①

昼一番!白竜峡の美しい流れと共に歩く…ここからが白竜峡の始まり。



白竜峡②

観光放水が終わったので水量は少なく、流れは穏やかで迫力はイマイチだが

放水の為に水が濁ることもなく、澄んだ川底が印象的だった。



白竜峡③



白竜峡④




白竜峡⑤

白竜峡入り口から15分…本日2度目の高廻り梯子!(丸太3本^^; )
この丸太のロングコース高廻り桟道を渡っている途中、頭上でヘリの爆音がした。
助けられた例の彼が乗っているようだった!



白竜峡⑥

画像では虫のように見える消防のヘリ…確認すると空に薄い虹がでているようにも見える。

高廻り桟道では、下を見ると怖いと思っていたが、この不安定なバランスの中で
上を見上げることの方が、もっと怖いことが分かった 



白竜峡⑦

視線を足元に戻し、気を取り直して再び丸太の桟道を歩く…
…この先は桟道が谷底に落ち込むように見えている!あんな所を下りるのか



白竜峡⑧

白竜峡越えは約30分、岩壁に仙人谷ダムまで7.3kmとの案内板があった!
時計はちょうど13時、これまでのんびり歩いたので予定より2時間遅れていた。

ややピッチを上げる。
 

黒部渓谷 下の廊下②-3…黒部ダム~阿曽原小屋を歩くへ続く




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黒部峡谷 下の廊下②-1…黒部ダム~阿曽原小屋

2008年11月02日 | 富山県の山

黒部峡谷 下の廊下②-1…黒部ダム~阿曽原小屋を歩く-10/20(月)


ロッジくろよん(5:00)→黒部ダム(5:30)→登山道口(5:40)→ダム直下(6:10)
→内蔵助谷出会(7:30)→鳴沢小沢(9:00)→朝→黒部別山谷(11:00)→
→白竜峡(13:00)→十字峡(14:00)→半月峡(15:15)→東谷吊橋(15:55)→
仙人谷ダム(16:15)→阿曽原温泉小屋(17:30)

黒部峡谷 下の廊下①…室堂~黒部ダムへ-10/19(日)
黒部峡谷 下の廊下②-1…黒部ダム~阿曽原小屋を歩く-10/20(月)
黒部峡谷 下の廊下②-2…黒部ダム~阿曽原小屋を歩く-10/20(月)
黒部峡谷 下の廊下②-3…黒部ダム~阿曽原小屋を歩く-10/20(月)
黒部峡谷 下の廊下③-1…阿曽原小屋~欅平を歩く-10/21(火)
黒部峡谷 下の廊下③-2…阿曽原小屋~欅平を歩く-10/21(火)

黒部ダムから、紅葉真っ盛りの新越沢へ

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下の廊下(旧日電歩道)は、大正末期に拓かれた仙人ダムから欅平間の
「水平歩道」に続き、電源開発の調査目的に、切り立った岩盤を拓かれた道で
黒部ダムから仙人ダム間の16.6kmの区間であり、危険個所の多い渓谷沿いのルートである。
冬期間の残雪に左右され、全く通り抜けできなかった年もあり
通行できる期間も平年で1ヶ月余りとのこと。(阿曽原温泉小屋情報)
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今年も残雪多く、黒部別山谷に雪渓(スノーブロック)が残っている関係で
関西電力発表による正式開通は10月7日以降のようでした。
スノーブリッジとなる雪渓の溶け具合で、ルートは変わります。
私達も、問い合わせや情報収集、阿曽原小屋のHPなどを前日までチェックして
自己責任として出発を決めました。

 

いよいよ出発!


ヘッドライトを頼りに真っ暗の遊歩道を、徒歩30分で黒部ダムに到着!
レストハウスの軒先で、寝袋で夜を明かした人達が何人か起きてきて
出発準備をしていました。(ここで黒部の名水を補給)


下見の甲斐あり登山者出口へ一直線!

早朝は黒部ダム駅が閉まっているので、
扇沢行きの関電トロリーバス通路の遮断機横を通過して、更に進みます。
トロリーバス専用道路に出る、もう一つの遮断機手前を左斜めに入り
道路脇を道なりに進むと、この案内板があります(詳しい地図はこちらから)



トイレの奥に白く見えるのが登山者出口
しばらくはジグザグの下りで、ダム直下に出たら黒部川を対岸へと木橋を渡る。



河原に出た辺りで明るくなってきたが、渓谷なので日差しはまだ届かない。
辺りを見回すと、薄明かりの中でも紅葉が鮮やか、
日射しの届いた山頂が黄金色の帽子に見えた!綺麗…今年見る初紅葉だった



内蔵助
谷手前で本日最初の滝、水しぶきが頭上から降り注ぐ



ここは安定した木道が整備されていた。
他にも道が崩壊している個所には、木道や丸太の桟道が架かっていた。



どっちが人喰い岩?
欅平の奥鐘橋を渡ったところに「人喰い岩」と言う観光名所があるが
こちらは岩部屋?それとも…人喰い岩も顔負けか?
見どころ多くて^^; なかなか先に進まない、内蔵助谷で朝食予定が大幅に遅れる



内蔵助谷出合で通行禁止の看板あり!
実はここで、通行禁止だからと間に受けてしまい、迂回路と勘違いして
谷を少し登ったところで、黒部川からどんどん離れてしまうことに気付き引き返す。
この看板は「ここからは自己責任で!」と言う戒めなのかと判断して通過!



河原に下り、丸太の橋を渡って振り向くと、見事な赤・赤…
どんどん紅葉が鮮やかさを増し「綺麗…」の連発で益々足が進まない。

 

鳴沢小沢のナメ滝急ぎ足で通り過ぎるだけではもったいない美しさ。
何処で追い抜いたのか?先に行ったと思っていた昨夜の1組が、私達を追い越して行った。
すれ違いざまに言葉を交わす 「もう~大満足!」と皆さん口を揃える。



鳴沢小沢を過ぎた辺り、広めの河原に下りて朝ごはん
ここまでの元気は朝バナナ1本のみ…気付いたら9時過ぎでした!
昨日買った富山名物マス寿司とパン、この渓谷美を貸し切りで食べたので美味しかった。
それにしても、早朝は日差しが届かず立ち止まると寒い。



見上げると青い空




対岸に新越沢新越の滝が見えてきた。

 


未完成?の丸太の橋…命綱の針金が緩んでいて緊張の綱渡り状態だった。


緊張もつかの間、今度は滝壺の中を渡る、助けは何もない。


身を乗り出して決死の撮影真上から覗くとこんな感じ…滝壺の下にも更に滝壺あり!



黒部渓谷 下の廊下②-2…黒部ダム~阿曽原小屋を歩く続く





新越沢辺りからは難所続出…おっ最初のスノーブロック発見!と思っていたら

ロッジくろよんの宿泊者は思ったよりも少なく5組(平日特典?)

既に3組の方は出発していましたが、私達は予定通り5時に出発!
昨夜の夕食時から気になっていた1組(母親と知恵遅れの30代らしき息子さん)が
一足遅れて、玄関で出発準備をしていました。
この後、何時間後だったか…この親子に悲劇が起きてしまいました(><)。。





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黒部峡谷 下の廊下①…室堂~黒部ダム

2008年11月01日 | 富山県の山

黒部峡谷 下の廊下を歩く①…室堂~黒部ダム-10/19(日


富山駅北(7:00)→<立山アルペンバス>立山室堂(9:20~10:20)→
<立山トロリーバス>大観峰(10:40~10:55)→<立山ロープウェイ>黒部平(11:10~~12:40)
→<黒部ケーブルカー>黒部湖(13:05~14:15)→<徒歩>ロッジくろよん(15:20)

黒部峡谷 下の廊下①…室堂~黒部ダムへ-10月19日(日)
黒部峡谷 下の廊下②-1…黒部ダム~阿曽原小屋を歩く-10/20(月)
黒部峡谷 下の廊下②-2…黒部ダム~阿曽原小屋を歩く-10/20(月)
黒部峡谷 下の廊下②-3…黒部ダム~阿曽原小屋を歩く-10/20(月)
黒部峡谷 下の廊下③-1…阿曽原小屋~欅平を歩く-10/21(火)
黒部峡谷 下の廊下③-2…阿曽原小屋~欅平を歩く-10/21(火)


2008/10/19(日)~21(火)紅葉の下の廊下を歩いてきました。


登山歴3年目の私が、下の廊下の存在を知ったのは

昨年(2007)の夏、地元大山町主催の黒部川源流を歩く登山に参加した時だった。
一緒に参加されていたベテラン登山家さんたちが
どの山が良かった…と言う話の中で、「下の廊下」と言う人が多かったからである。

いったいどんな所なんだろう? ところで…廊下って?

そして…

今年(2008)の6月、落差日本一と言われている「称名の滝」を見に行った帰り
駐車場の横にあった「称名平休憩所」と言うところで
立山山麓や黒部渓谷のミニ模型を見た時に、下の廊下の存在が分かった!
なるほど凄い所にある…長い長い廊下である

ところが知れば知るほど、恐怖が増してくる!
運悪く一歩でも足を踏み外したら、谷底へ真っしぐら



探しにも行けないような場所らしい…そんな情報ばかりであった。

山歴3年の間にも色んなことがあった!
危険な個所は何度も経験してきた…生きるか死ぬかの時もあった!
危険はいつでも伴うが、足を運ばないと見ることの出来ない眺望や感動、達成感!
その魅力に取り付かれている私は、いつかは行ってみたい場所になっていた。

そして意外と早くチャンスはやってきた。

黒部渓谷、下の廊下は富山県内であるにもかかわらず、富山側から行く場合
出発地点の黒部ダムを早朝出発する為には
黒部湖畔にある「ロッジくろよん」での前泊が必要であり、2泊3日の計画となった。
下の廊下途中にある、唯一の山小屋 「阿曽原温泉小屋」 までは
18.6kmあり、10時間前後を予定していた。
阿曽原小屋から最終地点の欅平までは11.6kmあり、5~6時間を予定した。

出発日は、立山が紅葉シーズンサブピークの日曜日だったので
立山ケーブルの待ち時間を避ける為と、車を移動する手間を省く為
富山駅北、朝7時発の立山アルペンバスを予約した。
おかげで何の苦労もなく室堂に到着し、快晴のみくりが池周辺散策を楽しむことが出来た
ロッジくろよんに前泊するだけの初日は余裕だ!
雨の場合は更に危険が増すため、無理をせず中止も考えていたので、
この天気  が3日間続いてくれることを祈るのみだった。



稜線がクッキリの 別山・剱岳と大日岳への登山道
室堂平手前…(バスの中から撮影)


雲ひとつない青空…弥陀ヶ原は空気も澄んで富山平野まで見渡せ
バスのガイドさんが「ご自宅は見えますか?」と聞いたくらい(汗っ…冗談のようでしたが)
何と言っても山々の稜線が、不思議なくらいにクッキリ見えていた。
どの角度から見ても、いつ見ても剱岳は素晴らしい!憧れの山だ(^^♪


 
朝日を浴びて輝くみくりが池

こんな喉かな日は、何処までも広い室堂平を一日中散歩していたい…
でも今回の目的は下の廊下を歩くこと、明日早朝の為に体力・気力温存だ^^;
持参してきた空のペットボトルに「玉殿の湧水」を汲み明日に備える。


立山トンネルトロリーバス雄山の真下を通っている。

3.7Kmを10分で通り抜けるが、狭くて暗いトンネルなので凄いスピード感あり。



立山ロープウェイと黒部湖…トロリーバスの終点大観峰展望台より。 

日本で唯一、支柱が一本もないロープウェイとのこと!

この辺りの紅葉は終盤だった!鮮やかさはなく、逆光で山はやや白く写った。



黒部平へ黒部平展望台より

大観峰や黒部平からは、針ノ木岳・スバリ岳・赤沢岳が間近に見え、
この日、左方向に鹿島槍ヶ岳や五竜岳も綺麗に見えていた。

 
 
昼は黒部平の食堂で、黒部の山菜そばと、名物らしき「おやき」を頂き、
食後は玉殿ノ湧水でコーヒータイム
秋の日差しが暑いくらいに注ぎ、日陰を探したほどだった!
立山連峰を真後ろから見られるチャンスは余り無い…
ケーブルカーが何度も往来しているのを見ながら、のんびり至福の時を過ごした。

 

地下を下る黒部ケーブルカー乗車5分で黒部湖駅に到着。



黒部ダム黒部湖

ダムの展望台で景色を楽しんだ後、明日の出発地点となる、
扇沢行きの関電トロリーバス黒部ダム駅からの通路を、下見しておくことにした。
早朝出発の登山者は、駅がまだ閉まっているので遠回りで出口に向かうためだ!
親切な駅員さんに登山者出口まで案内して頂き、ちょっと感激



ダムの観光放水は、10月15日迄で終了だった。
放水がないので、ダムの下を細々と流れる黒部川を見下ろし
「いよいよ明日は、この黒部川沿いを何処までも歩くんだなぁ…」
ここまで来れば不安はない、期待いっぱいで流れの先を見つめた。



ロッジくろよんに行く為には、一旦ケーブルカーの黒部湖駅に戻り
駅のトンネルを抜けて、左に見える「かんぱ谷橋」を渡る。
かんぱ谷橋の手前には、黒部湖遊覧船乗り場があり、大勢の人が集まっていた。



遊歩道の湖側にやや傾いて、寄り添うようにブナの木が数本。
まるで童話に出てくるような光景に感激!

もしやここで、森のクマさんが枯葉のお布団で眠っていたかも知れない…




ロッジくろよん手前にあったキャンプ場…この辺りブナの紅葉が綺麗だった。



橋から20分くらい、落ち葉の遊歩道を歩いて「ロッジくろよん」到着した。


 
ロッジくろよん夕食メニューとんかつ定食?って言うところでしょうか!
とても手作り感があって、とんかつも柔らかくて美味しかった
ご飯にはうるさい私ですが、富山米らしかった。
えっ…端っこに見えるのはお茶ではなくビール? もちろんです!
明日の朝には下の廊下の出発点に立てることを祝して乾杯!…半分だけ

温泉ではなかったがお風呂もあって、部屋はまぁまぁの居心地!
山小屋でお風呂があり、畳の部屋で寝れると言うのは贅沢かもしれない。

明日の出発は早朝5時と決めていたので、とりあえず早寝する予定だったが
部屋の窓から空を見上げると、満天の星!天の川も見える…
思わず外に飛び出して、ずっと首が痛くなるまで見ていた。
夜空を飛ぶ飛行機が見えた!…と…その時大きな流れ星
願い事が二つ出来るくらいゆっくり流れて消えていった…


黒部渓谷 下の廊下②-1…黒部ダム~阿曽原小屋を歩くへ続く

 

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中山(1255m)クリーンハイク登山

2008年06月01日 | 富山県の山

剱岳の展望台…中山 (1255m)山頂より

6月1日(日) クリーンハイク中山に参加した!


クリーンハイク
つまりはゴミ拾い登山である。

ポイ捨て…

剱岳の山開きと重なり、この日の馬場島は大賑わい!
地元、上市のケーブルテレビさんも私達に動向
中山の山頂ではTVカメラを前にして
練習に練習を重ねて…「皆でマナーを守りましょう!」 と一言
ゴミ捨てについてのインタビューもあった。

が…ど~もピンと来ない雰囲気のテレビ撮りで
ま、良いかぁ~

中山からの剱岳は美しかったんだし・・・

大窓、小窓、三の窓…マッチ箱にローソク岩…全部確認でき
早月尾根から剱岳への稜線もクッキリ見えていた。
昨年雨の為、前剱手前で断念した悔しさを思い出しながら
一人リベンジを誓った

そして昼は青空の下で「豚汁」と、おにぎりランチ
この気持ち良い自然を守る為、登山者のマナーは大切だ!
天気が良く、最高のお掃除日和だった。


東小糸谷 登山口より上り、馬場島に下った。
つまり、現在地と言うところに下りてきた。
東小糸谷は中山の北尾根になるので、
6月でも花が多く、いきなりのニリンソウ畑 を過ぎると
沢を4回渡るコースになっていた。

東小糸谷登山口 9:20→ 中山山頂 10:50~11:20
→馬場島登山口 12:35


 
イチリンソウ             大群生していたニリンソウ

 
エンレイソウ                   サンカヨウ

 
???                     コブシ


                               雨にも負けず山歩き♪…HPへ

 

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リベンジ大品山

2008年03月16日 | 富山県の山

3月16日、ボーダーやスキーヤーを横目に大品山に行って来ました。
ゴンドラに乗れば気軽に行く事が出来ます。
ゴンドラ降口から約2時間で山頂に着きました。画像は美しかった山頂のダケカンパ林です。
どうしてリベンジなの?…私にとって大品山は生涯忘れることのできない
「ある出来事!」があった場所なんです^^;…そうなんです!
遭難です!洒落てる場合じゃないですね!
一晩雪山の斜面で過ごして、死と向き合ったとても辛い思いでの場所です(><。。

詳細はまた今度…何年か過ぎたら、お話しできる日が来るかも?

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