雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

黒部峡谷 下の廊下①…室堂~黒部ダム

2008年11月01日 | 富山県の山

黒部峡谷 下の廊下を歩く①…室堂~黒部ダム-10/19(日


富山駅北(7:00)→<立山アルペンバス>立山室堂(9:20~10:20)→
<立山トロリーバス>大観峰(10:40~10:55)→<立山ロープウェイ>黒部平(11:10~~12:40)
→<黒部ケーブルカー>黒部湖(13:05~14:15)→<徒歩>ロッジくろよん(15:20)

黒部峡谷 下の廊下①…室堂~黒部ダムへ-10月19日(日)
黒部峡谷 下の廊下②-1…黒部ダム~阿曽原小屋を歩く-10/20(月)
黒部峡谷 下の廊下②-2…黒部ダム~阿曽原小屋を歩く-10/20(月)
黒部峡谷 下の廊下②-3…黒部ダム~阿曽原小屋を歩く-10/20(月)
黒部峡谷 下の廊下③-1…阿曽原小屋~欅平を歩く-10/21(火)
黒部峡谷 下の廊下③-2…阿曽原小屋~欅平を歩く-10/21(火)


2008/10/19(日)~21(火)紅葉の下の廊下を歩いてきました。


登山歴3年目の私が、下の廊下の存在を知ったのは

昨年(2007)の夏、地元大山町主催の黒部川源流を歩く登山に参加した時だった。
一緒に参加されていたベテラン登山家さんたちが
どの山が良かった…と言う話の中で、「下の廊下」と言う人が多かったからである。

いったいどんな所なんだろう? ところで…廊下って?

そして…

今年(2008)の6月、落差日本一と言われている「称名の滝」を見に行った帰り
駐車場の横にあった「称名平休憩所」と言うところで
立山山麓や黒部渓谷のミニ模型を見た時に、下の廊下の存在が分かった!
なるほど凄い所にある…長い長い廊下である

ところが知れば知るほど、恐怖が増してくる!
運悪く一歩でも足を踏み外したら、谷底へ真っしぐら



探しにも行けないような場所らしい…そんな情報ばかりであった。

山歴3年の間にも色んなことがあった!
危険な個所は何度も経験してきた…生きるか死ぬかの時もあった!
危険はいつでも伴うが、足を運ばないと見ることの出来ない眺望や感動、達成感!
その魅力に取り付かれている私は、いつかは行ってみたい場所になっていた。

そして意外と早くチャンスはやってきた。

黒部渓谷、下の廊下は富山県内であるにもかかわらず、富山側から行く場合
出発地点の黒部ダムを早朝出発する為には
黒部湖畔にある「ロッジくろよん」での前泊が必要であり、2泊3日の計画となった。
下の廊下途中にある、唯一の山小屋 「阿曽原温泉小屋」 までは
18.6kmあり、10時間前後を予定していた。
阿曽原小屋から最終地点の欅平までは11.6kmあり、5~6時間を予定した。

出発日は、立山が紅葉シーズンサブピークの日曜日だったので
立山ケーブルの待ち時間を避ける為と、車を移動する手間を省く為
富山駅北、朝7時発の立山アルペンバスを予約した。
おかげで何の苦労もなく室堂に到着し、快晴のみくりが池周辺散策を楽しむことが出来た
ロッジくろよんに前泊するだけの初日は余裕だ!
雨の場合は更に危険が増すため、無理をせず中止も考えていたので、
この天気  が3日間続いてくれることを祈るのみだった。



稜線がクッキリの 別山・剱岳と大日岳への登山道
室堂平手前…(バスの中から撮影)


雲ひとつない青空…弥陀ヶ原は空気も澄んで富山平野まで見渡せ
バスのガイドさんが「ご自宅は見えますか?」と聞いたくらい(汗っ…冗談のようでしたが)
何と言っても山々の稜線が、不思議なくらいにクッキリ見えていた。
どの角度から見ても、いつ見ても剱岳は素晴らしい!憧れの山だ(^^♪


 
朝日を浴びて輝くみくりが池

こんな喉かな日は、何処までも広い室堂平を一日中散歩していたい…
でも今回の目的は下の廊下を歩くこと、明日早朝の為に体力・気力温存だ^^;
持参してきた空のペットボトルに「玉殿の湧水」を汲み明日に備える。


立山トンネルトロリーバス雄山の真下を通っている。

3.7Kmを10分で通り抜けるが、狭くて暗いトンネルなので凄いスピード感あり。



立山ロープウェイと黒部湖…トロリーバスの終点大観峰展望台より。 

日本で唯一、支柱が一本もないロープウェイとのこと!

この辺りの紅葉は終盤だった!鮮やかさはなく、逆光で山はやや白く写った。



黒部平へ黒部平展望台より

大観峰や黒部平からは、針ノ木岳・スバリ岳・赤沢岳が間近に見え、
この日、左方向に鹿島槍ヶ岳や五竜岳も綺麗に見えていた。

 
 
昼は黒部平の食堂で、黒部の山菜そばと、名物らしき「おやき」を頂き、
食後は玉殿ノ湧水でコーヒータイム
秋の日差しが暑いくらいに注ぎ、日陰を探したほどだった!
立山連峰を真後ろから見られるチャンスは余り無い…
ケーブルカーが何度も往来しているのを見ながら、のんびり至福の時を過ごした。

 

地下を下る黒部ケーブルカー乗車5分で黒部湖駅に到着。



黒部ダム黒部湖

ダムの展望台で景色を楽しんだ後、明日の出発地点となる、
扇沢行きの関電トロリーバス黒部ダム駅からの通路を、下見しておくことにした。
早朝出発の登山者は、駅がまだ閉まっているので遠回りで出口に向かうためだ!
親切な駅員さんに登山者出口まで案内して頂き、ちょっと感激



ダムの観光放水は、10月15日迄で終了だった。
放水がないので、ダムの下を細々と流れる黒部川を見下ろし
「いよいよ明日は、この黒部川沿いを何処までも歩くんだなぁ…」
ここまで来れば不安はない、期待いっぱいで流れの先を見つめた。



ロッジくろよんに行く為には、一旦ケーブルカーの黒部湖駅に戻り
駅のトンネルを抜けて、左に見える「かんぱ谷橋」を渡る。
かんぱ谷橋の手前には、黒部湖遊覧船乗り場があり、大勢の人が集まっていた。



遊歩道の湖側にやや傾いて、寄り添うようにブナの木が数本。
まるで童話に出てくるような光景に感激!

もしやここで、森のクマさんが枯葉のお布団で眠っていたかも知れない…




ロッジくろよん手前にあったキャンプ場…この辺りブナの紅葉が綺麗だった。



橋から20分くらい、落ち葉の遊歩道を歩いて「ロッジくろよん」到着した。


 
ロッジくろよん夕食メニューとんかつ定食?って言うところでしょうか!
とても手作り感があって、とんかつも柔らかくて美味しかった
ご飯にはうるさい私ですが、富山米らしかった。
えっ…端っこに見えるのはお茶ではなくビール? もちろんです!
明日の朝には下の廊下の出発点に立てることを祝して乾杯!…半分だけ

温泉ではなかったがお風呂もあって、部屋はまぁまぁの居心地!
山小屋でお風呂があり、畳の部屋で寝れると言うのは贅沢かもしれない。

明日の出発は早朝5時と決めていたので、とりあえず早寝する予定だったが
部屋の窓から空を見上げると、満天の星!天の川も見える…
思わず外に飛び出して、ずっと首が痛くなるまで見ていた。
夜空を飛ぶ飛行機が見えた!…と…その時大きな流れ星
願い事が二つ出来るくらいゆっくり流れて消えていった…


黒部渓谷 下の廊下②-1…黒部ダム~阿曽原小屋を歩くへ続く

 

コメント
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