ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

高橋まつりさん、過労自殺について

2016-11-05 21:28:27 | Weblog
今朝、NHKの「週刊ニュース深読み」で元電通社員、高橋まつりさんの過労死について取り上げていました。

若い優秀な方がこのような形で自殺に追い込まれたのは残念です。これまで過労死というと、30,40代の働き盛りの男性に多いものという認識がありました。入社1年目の若い女性が過労死した事は、電通の体質的な面もあるとはいえ、時代、社会がそうした構造になってきている訳で、どの企業で起きても不思議ではありません。

けさの視聴者の意見などを見ていると、残業100時間以上というところで、意見が分かれていましたが、昔の100時間といまの100時間の疲労度を単純には比較できません。また、仕事量は勿論ですが、残業の質、どれだけの内容、効率を求められていたかによっても変わってきます。

そして肝心なのは高橋さんが、どのような精神状態で仕事に取り組んでいたかです。楽しさ、前向き、充実のような感情なのか、つらいけど、義務感で持ちこたえていたのかで疲れ具合は全く違うでしょう。

彼女は東大卒ですが、例えば「東大出ました」「息子が東大なんです」と言われれば、僕は「天気がいいですね」と同じ感覚で「頭がいいですね」と返します。しかし、これは建前で、実際には自分の経験上、大学入試もそうですが、どんなテストであれ、知っていれば正解、知らなければアウトの世界です。東大へ入学したという事は、とてつもなく努力したということです。頭の良さなんて1割から2割、8割から9割は努力だというのが、僕の考え方です。

だから彼女は頑張り過ぎてしまったのでしょう。彼女自身がもう正常な判断を下せない状況に追い込まれたのですから、本来ならば、直属の上司がストップをかけなければならなかった。

いまの超少子高齢社会は、サッカーで言えば、3人退場して8人で11人を相手にしている状況なのです。この足りない部分を埋めることが急務で、22時に消灯しようが、祝日を増やそうが解決する問題でないことは明白です。
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