ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

自殺者急増

2011-06-12 00:10:21 | Weblog
5月の自殺者数が前年同月比で17.9%の大幅増になりました。2010年の自殺者数が3万1000人台ですから、年率換算すると3万5000人を大幅に超え、4万人に迫るペースです。

東北の被災地では福島が大幅増、宮城は去年と同数、岩手は減ったそうです。やはり原発の影響とは無関係ではなさそうです。急増したのは大都市圏で東京、埼玉、神奈川、愛知は20%から30%増加しています。

それにしても、ここにきての自殺者の急増は何を意味しているのでしょうか?1998年以来、日本の自殺者数は13年連続で3万人を超えています。まず今年も確実な状況です。自殺未遂した人は自殺者の10倍はいるといわれ、男女比では圧倒的に男性が多いです。原因は病気が最も多く、年齢的には40代から60代が多いようです。

ここから改善策を挙げれば、まず自殺が男性の方が圧倒的に多いということに目をつけなければなりません。生物学的に女性より弱いのも確かにそうでしょうが、やはり社会的なプレッシャーが大きいのは確かです。「男は稼がなければならない。家族を養わなければならない。弱音を吐いてはならない」など社会的に暗黙の了解があるのです。独身女性が何もせず家にいても「家事手伝い」という言葉を使えますが、これが男性なら「ニート、無職」となります。

それに加えて男性の方が地域から孤立しやすいこと挙げられます。男らしさに縛られ相談するにも勇気が要ります。これらの男女の垣根、というよりゆがみを解消していくことも重要だと思います。

そして、ここにきての自殺者の急増については、やはり大震災、そして原発の影響が大きいと思われます。「頑張ろうニッポン」はいいけれど、そういう気分でない人も沢山いるでしょう。会社の経営が苦しくなれば、社員の立場も危うくなるだろうし、自営業者も苦しんでいます。僕の店も例外ではありません。静岡茶を扱っているので、風評被害は当然あると考えています。まあ、去年もそれほど売れていた訳ではないのですが(^_^;)

国としても、人としてもいまの日本は出口の見えない閉塞感に覆われています。将来はもっと悪くなるに違いない。そう考える人が20年前に比べて圧倒的に増えたのは間違いありません。政府にはそろそろ本腰を入れて自殺者対策に乗り出してほしいものです。キーワードは「転換」ではないでしょうか。

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