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旅行記、世相独言

行ってきました,一乗谷,三国温泉,紫ゆかりの館 (1)日本のポンペイ「一乗谷」

2023年07月18日 22時35分03秒 | 異文化体験_日本
行ってきました、朝倉家一乗谷、越前三国温泉、越前市紫ゆかりの館

その1,日本のポンペイ「一乗谷」

2023年7月6~7日


 コロナ禍が少し収まり、ラッキーにも梅雨間の晴れ間が拝める7月初旬、過去幾度となく近くを素通りしていた「朝倉氏ゆかりの一乗谷」を訪れました。その日の宿舎は全国旅行支援を利用して越前三国温泉、翌日は来年の大河ドラマ主人公ゆかりの武生「紫式部と国府資料館」を訪問、ちょうど600kmのドライブでした。
(写真は、クリックで拡大します)

【一乗谷朝倉氏遺跡】

              

 越前一乗谷は、1400年代から1500年代、朝倉孝景、氏影、貞影、孝景、義景の5代当主のもと約100年間、戦国時代に大いに栄えた城下町だが、1573年信長の侵攻を受け朝倉氏は滅亡。侵攻により木造の城下町全体が遺跡となり、一夜にして街の姿を変えたポンペイ同様、日本のポンペイともいえる遺跡である。過去多くの観光客が、450年前の往時の生活に思いを馳せながら巡った遺跡からは2343点もの重要文化財が出土している。

        
             2022年秋に開設された一乗谷朝倉氏遺跡博物館

 そんな一乗谷の入り口近くに2022年秋、実に立派な「一乗谷朝倉氏遺跡博物館」が開館した。従前は城下町遺跡の散策だけであったが、博物館の完成で出土品を中心に往時の様々な資料や遺構を見物し、また体験等を通じてより深く一乗谷の生活を知ることが出来る。
入館料は大人700円、復原町並とセットは820円。我々夫婦で1640円払おうとすると、係の女性から70歳以上ですかと尋ねられ、それだとお二人で720円ですと案内されビックリ。館内で様々な資料を入手することが出来る。

        
       館内2F展示風景(往時の街並みも再現され数多くの出土品が見て取れる)

       
           
 一口に一乗谷と言っても、朝倉義景ら当主は平時は山麓の城下町に住んでおり、朝倉氏の本城「一乗谷城」は標高473mの一条城山に築かれた城山で、大小複数の曲輪から成り立っている。一条谷城での戦闘記録は残っておらず、なかったと考えられている。麓から約1時間の登山で行くことが可能だが、山城まで行く人は少ないようだ。

 一条谷城へは1時間程の登山、多くの曲輪跡があるようだ 

 一乗谷朝倉氏遺跡約278haの谷地形城下町は、大きく4つの地区に分けられる。
◉下城戸地区(町の内外を区切る巨石を積み上げた土塁石垣があり、町の玄関口)
◉寺院・町屋地区(八地谷川沿いの道路沿いに職人の町家群、山裾に寺町が帯状に連続)
◉武家屋敷地区(川の南側に家臣名に由来する地名が続く地区、戦国城下町を体験できる復原町並もこの中にある)
◉当主館地区(川の北側に越前国の政治・文化の中心であった朝倉館を核とする当主一族の館・寺院跡が集積している。朝倉館入り口の唐門が有名)


      一乗谷の四つの地区(ハンドブックの裏の印は五代当主義景の花押と家紋)

 とりわけ武家屋敷地区の「復原町並」は多くの観光客に親しまれてきた。全国でも6例しかない国の三重指定(特別史跡、特別名勝、重要文化財)を受けた遺跡は、およそ50年以上続く発掘・保存に基づくもの。

        
                 復原町並でもらった案内書

        
        復元されたまちなみ         武家屋敷(屋外雪隠の穴解明に手間どったとか)

        
         武家屋敷の内部          路地裏の休憩所(風鈴の音に癒される)  

       
     復原町並から見た当主館地区          朝倉(当主)館への橋と唐門

       
        朝倉館の礎石跡            五代当主義景公の墓所 

資料館で手に入る一乗谷ハンドブックを手に、あるいは定時ガイド(10時、12時、14時 500円/人)を利用して散策されることをお勧めする。新たに出来た遺跡博物館から周遊バスも出ているが、運行は事前に調べること。


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