「PCの話をするとき、幾度か“カーネル”という単語が出てきたけど、何のことか。」
と説明を求められました。ここでは簡略的な説明をしますので、“きちん”とした説明が必要であれば、専門サイトで学んで戴くことをお勧めします。
カーネル(Kernel)とは、階層型に設計されたオペレーティングシステム (OS) の中核となる部分です。アプリケーションとハードウェアレベルでのデータ処理における架け橋となり、システムのリソース(資源)を管理し、ハードウェアとソフトウェアコンポーネントのやりとりを管理するOSの基本的機能です。
つまり、カーネルの仕事はコンピュータのリソースを管理し、他のプログラムがそれらのリソースを使って動作できるようにすることです。
今やWindowsはMicrosoft社が提供するOSと認識されていますが、Windows95以前のWindows1.0、Windows2.x、Windows3.x、Windows4.xは、OSではなくMS-DOSにアドオンされるオペレーティング環境だといえるものでした。
その後、Windows NTのアーキテクチャに基づいて製作された「NT5.1」カーネルでのWindows XPが2001年にリリースされました。
この「NT5.x」カーネルはモノリシックカーネルの高速性・単純性とマイクロカーネルのモジュール性・拡張性を組み合わせたハイブリッドカーネルで、以後Microsoft社製OSのカーネルはハイブリッドカーネルが採用されてきています。
OSは、所謂“Web2.0”時代(2003年~2006年頃)の要請である安定化、そしてその後は多様化するセキュリティニーズへの対応が重要となってきました。この新しいセキュリティの考え方に基づいて開発されたのがWindows Vista(「Longhorn」カーネル)です。(2007年1月31日一般向けリリース開始)
既に気付かれていることと思いますが、WindowsというOSには、XPやVista、7、8といった名称のほかに、OSの基本機能を実装したソフトウェアであるカーネルのバージョンがあります。
Windows XPは「NT5」カーネルをベースとして開発されたのでVersion5.x、Windows Vistaは「NT6」に当たる「Longhorn」カーネルをベースに開発されたのでVersion 6.0となっています。
また、Windows 7はVersion6.1、Windows 8.0はVersion6.2、Windows 8.1はVersion6.3となっています。
これは偏にWindows Vistaの「NT6」の改良版=マイナーチェンジであり、Windows Vistaは、Windows XPの「NT5」(Version 5.x)から見れば新型への全面変更=フルモデルチェンジと言える変更であったことの証です。
【関係サイト】
○ Microsoft社 Developer Network 「ライブラリ」Windowsドライバー開発
【関連記事】
○ Windows Vista の導入開始(2009.2.21)
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