スケルトンハウス‐きまぐれCafe

生活とビジネス

そのときの思いや状況で、いろいろなことを話し合ってきた喫茶店。きまぐれに、思いつくままに・・・

秋といえば

2020-08-29 09:21:39 | 日記・エッセイ・コラム

 



 何はともあれ“暑い”毎日です。暦の上では既に「秋」になっているのに!

 立秋は毎年8月7日頃~8月22日頃ですが、日付が固定されているわけではありません。たとえば昨年2019年は8月8日から8月22日でした。
 二十四節気は1年を太陽の動きに合わせて24等分して決められるので、1日程度前後することがあるのです。

 今年(2020年)は8月7日から8月23日の前日(処暑)までの15日間です。その次の二十四節季は9月7日の白露です(処暑に継ぎ「秋」の3番目の季節)。


 「秋」といえば、何をおいても先ず、“秋の七草”でしょう。

nanakusa

 

「 芹 薺 御形 ・・・ 」





 おっと失礼。これは「春の七草」でした。「秋の七草」は、先に提示した画像の如く、

 

ハギ オバナ クズ オミナエシ フジバカマ ナデシコ アサガオ





の7種の花で、奈良時代に山上憶良が万葉集の中で選定したと伝えられています。

 その二首が以下の通りです。

「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」

「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また 藤袴 朝貌(あさがお)の花」

 この7種の花の内、女郎花(おみなえし)と藤袴(ふじばかま)は生活の中でなかなかみることができません。ラッキーなことに、近所のサッカー練習場附近の放置された(であろう)畑の中で“藤袴”を見ることができました。藤袴と沈丁花やヨツバヒヨドリは間違い易いのではないかと思います。

 兵庫県には「萩」が多く栽培されています。女郎花もあちらこちらにあります。秋、7月頃から、道端に小さい赤い花を見付ければ、それは「萩」です。畑一面が白い花ではなく、形状が告示している黄色い花で覆われていれば「女郎花」です。白い花は、形状が酷似している“箆葉姫女園(へらばひめじょおん)”や胡麻の場合が多いのではないでしょうか。

 現在朝顔は“桔梗”あるいは“槿(むくげ)”のことだと考えられています。



 しかし、小学校低学年の観察日記の教材として慣れ親しんだ品種ではない野朝顔(ノアサガオ 園芸品種が「琉球アサガオ」「オーシャンブルー」「宿根アサガオ」など)が、一日中、青紫色の花を咲かせており、その様はなかなかのものです。河川敷や道端、畑の脇や家庭の垣根などで栽培されています。

asagao これは、教材の朝顔です。  野朝顔ではありません。

 





【関係先】

 〇 山上憶良 千人万首 - asahi-net.or.jp

【関連記事】

 〇 垂水に憧れて...

 〇 2020年今年の干支/庚子(かのえ ね)










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暑さとの闘い

2020-08-22 08:52:12 | 社会・経済

 

 



 暑~い! 今年は今まで経験したことのない程の暑さです。新型コロナウィルス(COVID—19)が流行っていてそれでなくても大変な今年の夏なのに、お盆が明けた今(2020年8月17日)も暑い日々が続いています。その“暑さ”について色々な表現がされています。

01_平均気温偏差

02_予報ー東京&大阪


 気象予報士は“暑さ”を表すのに、従来の気象用語では飽き足らず、様々な表現をしています。

 気象庁が厳密に数値で決めている“暑さ”は次の4種です。
・『夏 日』   =最高気温が25度以上の日
・『真夏日』   =最高気温が30度以上の日
・『猛暑日』   =最高気温が35度以上の日
・『災害級の暑さ』= 気象庁は去年(2019年)、記録的な暑さを一つの災害と捉えるという旨の会見をしました。

 気象予報士は気象庁の規定以外に次のような表現を使います。
 予想を超える暑さの日、
『真夏日に迫る暑さ』
『猛暑日となる所もありそう』とその表現を変えていきます。
・『酷 暑』       =最高気温が35度を超え、『危険な暑さ』=37度までの日
・『体温を超えるような危険な暑さ』『体温級の猛暑』 =最高気温が37度以上の日
・『命に関わる危険な暑さ』=多くの人が死に瀕するかもしれない
・『熱中症』       =頭がガンガン痛くなる。運動などで多く発汗した後のアルコールの摂取は控えたい。

 環境省の熱中予防情報サイトでは、「日常生活に関する指針」として次のように指定しています。暑さ指数(WBGT 単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されます。)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。

03_Environment WBGT

 また、従来より巷では暑さについて次のような表現もされていたようです。

04_chimata

 しかし、最も注意しなければならないのは最低気温が25℃以上(熱帯夜)となる夜間・早朝です。

 上図の『ウェザーマップによる長期天気予報』には最高気温と最低気温が示されています。大阪では、最高気温も気になりますが、最低気温は連日25℃以上です。寝ている間の熱中症に注意と対策が必要です。

 上図に記述されている気温は、予てより気象庁が指定した環境の整った箇所における一定基準を満たす機器によって観測された気温の平均値がベースとなっています。近隣の路面やビルの壁面は50℃・70℃にもなっており、とても危険です。

 暑い日々が続いていますが、それぞれの知恵と工夫で乗り越えたいと思います。



【関係先】

 〇 環境省熱中予防情報サイト


【関連記事】

 〇 猛暑日=気温の基準と用語

 〇 酷暑・熱帯夜に気を付けて! 台風に気を付けて!!










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柳田國男(やなぎた くにお)に会った

2020-08-15 08:18:43 | 本、雑誌とCD、DVD

 

 




 柳田國男氏の著書を読んでいます。1969年3月15日付けで筑摩書房が発行した『現代日本文學体系20「柳田國男集』です。この全集は文字が小さいうえに行間が狭く、いわゆる“ノリ弁”状態。

01_IMGP1105-2






 読みにくいこと この上ないことから、できるだけ現代口語で書かれた本を購読しました。とは言っても「遠野物語」、「日本の昔話」、「日本の伝説」位です。

 


02_IMGP1106-2

 

書名:遠野物語〔A6判;文庫本〕   書名:遠野物語 付・遠野物語拾遺〔A6判;文庫本〕
著者:柳田國男            著者:柳田國男
発行所:株式会社 河出書房新社    発行所:株式会社 KADOKAWA
初版発行日:2014年7月20日     初版発行日:1955年10月5日
ジャンル;文学/伝承・神話      ジャンル;文学/伝承・神話




03_IMGP1107-2

 

書名:日本の昔話〔A6判;文庫本〕
著者:柳田國男
発行所:株式会社 KADOKAWA
初版発行日:1955年5月10日
ジャンル;文学/伝承・神話




04_IMGP1108-2

 

書名:日本の伝説〔A6判;文庫本〕
著者:柳田國男
発行所:株式会社 角川グループパブリッシング
改版初版発行日:1969年6月10日
ジャンル;文学/伝承・神話






 そして遂に“好き”が高じて柳田国男氏生誕地である兵庫県神崎郡福崎町を訪ねました。生誕家南方の辻川山公園には河童の「河太郎(がたろう)」を始めとする『妖怪コンテスト』での入選作である多くの妖怪像が展示されていました。池の中には河太郎の弟の河次郎(がじろう)がいました。


05_journeyMAP

 また、生誕家西方、市川の河川敷に降りると柳田國男氏が幼少の頃河童を見たという“駒が岩”があり、この岩には神馬が蹴上がった時に付けたと言われている足跡がありました。

06_HIMGP9986




07_yokai




【関係先】

 〇 国立国会図書館 所蔵

 〇 ピクシブ株式会社 ピクシブ(pixiv)百科辞典 柳田國男


【関連記事】

 〇 妖怪の町福崎町(柳田國男の生誕地)

 〇 「ハレ」の日と「ケ」の日










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goo blog 画像の挿入

2020-08-08 08:16:02 | デジタル・インターネット

 



 2019年3月以降、Goo blog に“スマートエディター”導入以来、画像の挿入方法が変わっていました。いや、変わったように思えました。

 12月9日にもリニューアルが実施されました。何も分からずに利用し続けていた人には大変な出来事だと思います。

 Gooでは、スマホ利用者の便宜性確保に靡いた(なびいた)のか、利用者にHTMLの専門的なコマンド知識が無くてもblogに画像が挿入できます。(PC利用者は置き去りです。)


<スマートエディターを利用する場合>

① 画像を挿入しようとするところをクリックします。

② 該当する画像をクリックします。

01_smartedito-1
02_smartedito-2-choice

03_smarteditoー3-paste

 挿入した画像は「左寄せ」になっています。

 画像の大きさも設定できません。


<旧バージョンの利用>

 画像を中央設置したり、大きさを指定したりするときは、旧バージョンに切り替えます。


04_Version

(1)HTMLでの 画像の挿入と中央設定

①「TEXTエディター」タブをクリック

05_TEXTedito

06_画像の大きさ指定

 私の場合は、上(あるいは下)のようなHTMLのタグを“TEXTエディター”の必要とする箇所に直接書き込んでいます。blogに準備された画像を貼付する手続きはしていません。
 この方法については、2015年1月24日にUpした「gooブログで貼付け画像の大きさ調整」や2015年2月14日にUpした「gooブログで小さ目画像のセンター貼付け」を参照していただければと思います。

 HTMLは、
<a herfe=”画像登録時の「貼付け用のタグ(オリジナル)」”の一部”><img style=”margine:0PX auto 5PX; display:block,”title=”画像名” src=” 画像登録時の「貼付け用のタグ(オリジナル)」”の一部” alt=” ”画像名” width=”設定する横のピクセル値“ height=” 設定する縦のピクセル値“ border=”0 /></a>  

と記述します。



 以上が今分かる範囲での①画像の中央設置方法と②設置画像の大きさの調整方法です。




【関連記事】

 〇 gooブログで貼付け画像の大きさ調整

 〇 gooブログで小さ目画像のセンター貼付け









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「中年パラサイトシングル」と「8050」の問題

2020-08-01 08:19:56 | 社会・経済

 




 今(2020年)、「8050問題」が改めて語られています。私にとっては「中年パラサイトシングル問題」の方がより強い関心事です。

 「8050問題」は、「2010年代以降の日本に発生している長期化した引き籠りに関する社会問題」とされています。
 長期化した若者の引き籠りに伴い親も高齢となり、収入や高齢者介護に関して、問題が発生するようになります。
 これは80代の親と50代の子の親子関係での問題であることから「8050問題」と呼ばれるようになったそうです。

01_8050問題

 1980年代から1990年代までいじめによる不登校問題。2003年度以降のニート問題。2010年代に入り、引き籠りから立ち直れなかった人や引き籠りの人を抱える家族の高齢化問題。何れも新たな年齢で発生しているのではなく、同じ年齢で徐々に年齢が高くなってきていることから発生する問題だということが分かります。

 親には収入がなくなっているか若しくは年金のみの収入であり、様々な理由から外部への相談も難しく、親子で社会から孤立した状態に陥っている状況を指しているようです。

 2010年代に入り、引き籠りから立ち直れなかった人や引き籠りを抱える家族が全国的に高齢化してきました。2019年3月時点で、中高年の引き籠り人口は61万3千人も存在し、その内の70%以上は男性との調査結果も発表されています。
 今やわが国は引き籠り100万人時代を迎えていると言えます。
 現状を放置すれば、2020年代には事態が更に深刻化した“9060問題”が本格化することが確実視されており、孤立死、無理心中、親の死体遺棄、親の年金・生活保護費の不正受給、引き籠り高齢者の生活保護費の受給が増加することから、現状の“8050問題”に対する極めて迅速な対応が求められています。

 2020年3月30日(月)の朝日新聞朝刊の第1面に、7年前よりも「8050」が深刻化した旨の記事が掲載されていました。やはり、13年前の「7040」が「8050」に移行しつつあり、現在のリスクが高まっているとの記事でした。

02_asahi20200339-2

 この問題も大きな社会問題ですが、私としては、少年期からの“引き籠り”ではないものの、「中年パラサイトシングル」問題 の方が身につまされて心配です。

 パラサイトシングル(Parasite single)とは、学卒後もなお親と同居し、基礎的生活条件を親に依存している未婚者をいいます。 つまり、非正規社員としての収入はあるものの、低く過ぎて、結婚するなど論外の、いつまでも自立した生活ができない人を指してこう言います。

 現在は平成も終わり、令和になっています。 30数年というこの時代、通して見るならば、バブル崩壊で経済が長期間停滞し、地震や豪雨など災害が相次ぎました。年金や医療といった社会保障制度への不安も高まり、不透明感が増した時代といえるでしょう。そんな中で家族のあり方も大きく変わりました。一言で、そして格好よく、つまり状況の逼迫感が伝わらない表現をすれば、「多様化が進んだ」のだといえるでしょう。

 「・・・昭和の若者はみんな中流で似たような考え方を持ち、モデルとなる家庭像を語れました。平成の30年間で格差が広がり、もはや一言では語れなくなりました。結婚して子どもをつくり家庭を築く人はまだまだ多数派ですが、そこからこぼれ落ちる人は増えてきています。」と語るのは東京学芸大学助教授だった山田さんです。

 山田さんは1999年、『パラサイトシングルの時代(ちくま新書)』を出版しました。

 若者の就職が難しく、給料も上がりにくい中、親と同居してリッチに暮らす20代の未婚者は、まるで親に寄生(パラサイト)しているように見えました。それが可能だったのは、親の世代のほとんどが正社員で、持ち家があったからです。経済的に余裕があり、稼げない息子や結婚前の娘を支援するのに抵抗感はなかったのです。20代のうちは親に頼っていても、いずれは自立して自分の家庭を築くと期待されていました。だが、現実はそうはなっていません。30~40代の中年になっても、結婚しないまま親と同居し続ける人たちが沢山います。しかし、いつまでも親の年金や貯金、持ち家に頼り続けることはできません。「中年パラサイトシングル」には正社員もいますが、ほとんどは不安定な非正規雇用で働く人々です。約1割は失業者です。親の死後を見据えて、自分で十分な蓄えをしている人は少数派です。親の貯金を使い果たせば、生活保護に頼るケースも考えられます。


 「90年代は明るく若いパラサイトシングルで始まりましたが、親が亡くなったら生活できないという中年パラサイトシングルとなって平成が終わり、令和に突入しています。」
 第68回労働政策フォーラム (2013年7月13日)<独立行政法人 労働政策研究・研修機構>では、『中年パラサイトシングルの増大、アンダークラス化する若年女性:労働と家庭からの排除』と題した講演が行われました。

03_PS1980~2016

 問題は2000年ごろから指摘されてきましたが、中年パラサイトシングルは増加傾向のままで、対策は進んできませんでした。
 親が死んだときに、50歳・60歳を超える未婚の子どもたちはどうなるのか。いまさら正社員として雇ってくれるところはなく、頼れる親族もほかにいない。
 山田さんは中年パラサイトシングルの多くが、「下流かつ孤立老人」になると予測しています。

 「下流老人」とは、生活保護基準に相当するような貧困状態で暮らさざるを得ない人たちのことです。「孤立老人」は、社会や身内とのつながりが切れて誰からも支援してもらえない老人のことです。

 こうなると、「命の最後の砦(とりで)」とされる生活保護に頼るしかないのです。

04_家族をめぐるキーワード

 厚生労働省によると、昨年(2018年)10月時点で生活保護を受けている65歳以上の高齢者世帯(一時的な保護停止は除く)は88万2千1世帯。この数値は過去最多を更新しており、生活保護世帯全体の54.1%を占めています。

 山田さんは『底辺への競争 格差放置社会ニッポンの末路』(朝日新書)でこう予言しています。

 「年金をもらい続けるために親の死を隠す」、「生きていくために刑務所に入る」といった事件がニュースにもならないほど「当たり前」になってくると。
 つまり、いまは悲惨なケースとして報じられていることが、ニュースにならない規模で発生する社会になると言っているのです。

 平成を振り返るとパラサイトシングルのほかにも、「ニート」や「ロストジェネレーション」といったキーワードが浮かんできます。一旦正社員になるコースから外れると、安定した仕事には就き難い。
 大手企業は新卒の一括採用をいまでも重視しており、途中から入ることは難しい。社会に出るときに不景気で、就職氷河時代に当たり損をした世代は、その後もずっと不利益を被っています。中年パラサイトシングルもそうした世代だということです。

 ロストジェネレーションとは1990年代後半から2000年代前半の「就職氷河期」に社会に出た世代の呼び名として、日本社会に定着しています。

 ロストジェネレーションの高齢化は、日本社会に極めて大きな衝撃をもたらします。親と同居して『パラサイトシングル』と呼ばれた人々も中年期を迎え、親たちは高齢者となりました。『中高年引きこもり』『介護離職』、1980年代終盤から1990年代における70代の親と40代の子の『7040問題』、これらはすべて、ロストジェネレーションと無関係ではありません。

 こうやって見てくると、人口減による社会保障問題や税収減少問題等、これらに対応する年代の「中年パラサイトシングル」化や「8050」化など、社会における問題の根は一つだと感じます。



【関係先】

 〇 厚生労働省「~地域包括支援センタイにおける「8050」事例への対応に関する調査~報告事例(PDF)


 〇 内閣府「4経済的不安定の増大等」

 〇 独立行政法人 労働政策研究・研修機構

 〇 NHK おうちで学ぼう!for school「8050問題」とは? 求められる多様な支援


【関連記事】

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