何はともあれ“暑い”毎日です。暦の上では既に「秋」になっているのに!
立秋は毎年8月7日頃~8月22日頃ですが、日付が固定されているわけではありません。たとえば昨年2019年は8月8日から8月22日でした。
二十四節気は1年を太陽の動きに合わせて24等分して決められるので、1日程度前後することがあるのです。
今年(2020年)は8月7日から8月23日の前日(処暑)までの15日間です。その次の二十四節季は9月7日の白露です(処暑に継ぎ「秋」の3番目の季節)。
「秋」といえば、何をおいても先ず、“秋の七草”でしょう。
「 芹 薺 御形 ・・・ 」
おっと失礼。これは「春の七草」でした。「秋の七草」は、先に提示した画像の如く、
ハギ オバナ クズ オミナエシ フジバカマ ナデシコ アサガオ
の7種の花で、奈良時代に山上憶良が万葉集の中で選定したと伝えられています。
その二首が以下の通りです。
「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」
「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また 藤袴 朝貌(あさがお)の花」
この7種の花の内、女郎花(おみなえし)と藤袴(ふじばかま)は生活の中でなかなかみることができません。ラッキーなことに、近所のサッカー練習場附近の放置された(であろう)畑の中で“藤袴”を見ることができました。藤袴と沈丁花やヨツバヒヨドリは間違い易いのではないかと思います。
兵庫県には「萩」が多く栽培されています。女郎花もあちらこちらにあります。秋、7月頃から、道端に小さい赤い花を見付ければ、それは「萩」です。畑一面が白い花ではなく、形状が告示している黄色い花で覆われていれば「女郎花」です。白い花は、形状が酷似している“箆葉姫女園(へらばひめじょおん)”や胡麻の場合が多いのではないでしょうか。
現在朝顔は“桔梗”あるいは“槿(むくげ)”のことだと考えられています。
しかし、小学校低学年の観察日記の教材として慣れ親しんだ品種ではない野朝顔(ノアサガオ 園芸品種が「琉球アサガオ」「オーシャンブルー」「宿根アサガオ」など)が、一日中、青紫色の花を咲かせており、その様はなかなかのものです。河川敷や道端、畑の脇や家庭の垣根などで栽培されています。
これは、教材の朝顔です。 野朝顔ではありません。
【関係先】
〇 山上憶良 千人万首 - asahi-net.or.jp
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