気象庁は2月14日午前11時、関東、中国、東海、北陸の各地方に、また13日15時30分には四国地方に春一番が吹いたと発表しました。
今朝(14日)はたまたま9時頃に徒歩で外出しました。この時刻、「普段より少し風があるかな?」と思っていましたが、美賀多台3丁目の児童館付近を歩いていた11時過ぎに突風にみまわれました。被っていた帽子が飛ばされ、雲の奥からは“ゴー・ゴー”と風の音が鳴り続き、近隣の家々の雨戸などは風に煽られて“ガタガタ”と音をたて、強風は長時間続いていました。
これはてっきり『春一番』に違いないと思いましたが、気象庁の発表に近畿地方と山口・九州北部地方は含まれていませんでした。そればかりか15:00には阪神地域に『暴風波浪警報』が出される始末。
春一番(はるいちばん)は、北海道と東北、沖縄を除く地域で2月~3月中旬、立春~春分の間に、その年に初めて吹く南寄り(東南東から西南西)の強い風のことで、各地方気象台が認定・発表します。
主に太平洋側で観測され、春一番が吹いた日は気温が上昇します。翌日は西高東低の冬型の気圧配置となることが多いとのことです。
この数日、家々の庭の白梅や紅梅には見事な花が咲き、陽気な日となっていました。
「春一番」という言葉からはうららかな春の訪れを想像しがちですが、この日は強い風が吹き、翌日には冬型の気圧配置となって北よりの冷たい強い風が吹く荒れた天気となる場合があります。
「春一番」が観測されたとき以降、同じ年に同様の南風が複数回発生した場合、俗に「春二番」「春三番」と呼ぶことがありますが、気象用語ではなく、気象庁もそのような発表はしません。
油断せず強い風雨への注意が必要です。
発生条件及び認定基準は、地域・気象台により、多少異なりますが、おおむね、立春から春分までの間に、日本海を進む低気圧に向かって、南側の高気圧から10分間平均で風速8m/s以上の風が吹き込み、前日に比べて気温が上昇することを発生条件としています。
広島地方気象台では、立春から春分までの間に、広い範囲(中国地方くらいの範囲)で初めて吹く、南よりの暖かく、やや強い風を中国地方(山口県を除く)における春一番としています。山陽でやや強い風が吹かない場合でも、山陰でやや強い風が吹けば、中国地方の春一番とすることがあります。
<2016年春一番のお知らせ>
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