ダン・ブラウンのファンになってしまったのかな~?
それとも“ロバート・ラングドン・シリーズ”のファンになってしまったのかな~?
ラングドン・シリーズ第4弾「インフェルノ」の文庫本(上・中・下)が25日(2016年2月)に発売されようとしています。<単行本(上・下)は2013年11月、角川書店より発売済み>
昨年(2015年)11月4日に『天使と悪魔』の文庫版上中下一式をAmazonマーケットプレイスの「もったいない本舗」で購入しました。勿論、古本です。
今までに購読した『ダ・ヴィンチ・コード』と『ロスト・シンボル』は未来屋書店のリサイクル本でした。
Recycle Book とは、古本の表紙カバーを水で薄めた表面活性剤で拭き取り、本の天・地・小口を『書籍研磨機』に掛けて手垢や日焼けした部分を削り落とす等の手間をかけたものです。
書名:天使と悪魔(上)(中)(下)〔文庫版〕
著者:ダン・ブラウン
訳者:越前敏弥
発行所:株式会社 角川書店
初版発行日:2006年6月8日 (上巻、中巻、下巻とも)
『ダ・ヴィンチ・コード』を読み、続いて『ロスト・シンボル』を読んで、「ロバート・ラングドン」シリーズ第1作のサスペンス小説である『天使と悪魔』を読んでみたくなりました。この著作はダン・ブラウンのデビュー作である『パズル・パレス』(1998年)に続いて2000年に出版された、実質的なデビュー作と言われています。
『ダ・ヴィンチ・コード』も『ロスト・シンボル』も、そしてこの『天使と悪魔』も、前半はキーとなる関係者が一つの事件に至るまでをオムニバス形式で且つスクランブル的な表現の手法をとっています。
著作の前半くらいは表現されていることの繋がりを探して、とてもしんどい思いをしながら読み進んでいます。
==> そんなにしんどければ読まなきゃいいのに!
と思うのですが、なぜか魅かれます。
後半に入ってから舞台はほぼ一つになり、前半で感じたしんどさが薄れ、アップテンポさを感じます。
しかし、この第一作は『ダ・ヴィンチ・コード』や『ロスト・シンボル』に比べると、ロバート・ラングドンは “その場にいるだけ”が多く、あまり活躍していないように思えます。
「ロバート・ラングドン」シリーズのテーマは古(いにしえ)からの宗教と科学に関してのサスペンスです。この『天使と悪魔』も舞台となる都市こそ違え、同様の筋書き・テーマのようです。
人間とは、宗教とは、そして科学とは…
日本人には理解し難い西洋の宗教感がベース…
舞台・題材からして仕方ないのかも知れません。精神世界の記述が多いため書評は差し控えます。角川書店のサイトには、粗筋が次のように記されています。
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(上)
ハーヴァード大の図像学者ラングドンはスイスの科学研究所長から電話を受け、ある紋章についての説明を求められる。それは十七世紀にガリレオが創設した科学者たちの秘密結社“イルミナティ”の伝説だった。紋章は男の死体の胸に焼印として押されていたのだという。殺された男は、最近極秘のうちに大量反物質の生成に成功した。殺人者に盗まれ、密かにヴァチカンに持込まれていた。…
(中)
折りしもヴァチカンは新ローマ教皇選挙会の当日。だが、次期教皇候補四人が揃って失踪していた。そこへイルミナティを名乗る人物から電話がかかる。かつて科学者を迫害した協会への復讐のため、教皇候補を一時間に一人ずつ殺していくというのだ。反物質の隠し場所は。その鍵が十七世紀に書かれた詩に隠されていることに気付いたラングドンは、知力と体力を尽くして、殺人ゲームに挑むが…
(下)
ラングドンの懸命の努力も虚しく、教皇候補たちはイルミナティを名乗るテロリストの犠牲となりつつあった。反物質の行方も依然として不明。さらにテロリストの魔の手は、殺害された科学者の娘ヴィクトリアにまで迫ろうとしていた。果たしてラングドンに勝機はあるのか…。 ついに明らかになるイルミナティの真の目的と、その首謀者。
宗教と科学の対立を壮大なスケールで描くタイムリミット・サスペンス、衝撃の結末!
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【関係サイト】
○ ダン・ブラウン 公式サイト
○ 天使と悪魔 公式サイト
○ ダ・ヴィンチ・コード 公式サイト
○ ロスト・シンボル 公式サイト
○ インフェルノ 公式サイト
○ 本のリサイクルがアジアの子どもたちの教育支援につながる-リサイクル・ブック・エイド
(環境省自然環境局自然環境計画課)
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○ ロスト・シンボル