昨日は午後になって急に相方が出掛けたいと言い出した。
着物のリサイクルショップが、その目的地である。
最近コロナ禍で、家籠りのついでに断捨離に励む人が多いとか。
かねて扱いに困っていた着物などが大量に入荷しているらしい。
着物の着付け教室仲間の口コミに乗っかるのはいつものこと。
アッシー君を命ぜられてしまった。
(着物のリサイクルショップ)
着物のリサイクルショップは、相方に命ぜられて各所に出掛けている。
相方の誘導で露地に入ると、以前一度だけ訪れたことのある店だと気がついた。
相方を店に残して、私はその付近を散策することにした。
(並木坂通り)
並木坂通は、古い狭い町並みでアーケード街の上通りを経て電車通りに続いている。
古さと家賃の安さ等から、起業しようという若者に人気のスポットで小さな店が並ぶ。
思わぬ場所に思わぬ店がと驚かされる一角になっている。
(お菓子の老舗)
創業は江戸時代という古い店も存在する。
建物は、創業時から建て替えられたものだろうが、それでも十分に古い。
この辺りまで歩いてきて、ふと近くに夏目漱石の旧居があることを思い出した。
ン十年前に訪れた記憶を辿って歩いた。
(漱石の旧居)
漱石は熊本の第五高等学校に赴任し4年数ヶ月を過したが、何度も引っ越しを繰り返した。
この内坪井の旧居は、5番目の引っ越し先だとか。
門は閉っていて、中には入れなかった。
旧居をぐるりと回ってみても、生け垣や高い塀に囲まれて中はよく見えない。
漱石は五校に赴任中に、鏡子婦人と結婚している。
庭の隅に、猫の墓と書かれた小さな墓標を見た記憶があるが、今日は確かめようもない。
猫にまつわる随筆などでは、鏡子婦人と娘さんが庭の隅に猫を葬ってお参りなどを続けていたが、やがて忘れ去られて、自分だけがお参りした等と述べている。
ただ、その話は子供の年齢などからして、東京に帰った後の話だろう。
猫を庭に葬った本の話が、私の頭の隅にあって、この旧居の庭の隅の小さな墓標が気になったのを思い出したのだ。
かなり時間が経っていたので、店まで引き返すことにした。
(熊本城)
坪井川に架かる橋のたもとを過ぎた辺りから熊本城が見えていた。
手前の学校の校舎の屋根の上に天主の先の方だけ覗かせている。
この辺りは、小中学校から高校までかなりの歴史を感じさせる学校が多い。
漱石が居た明治時代には、もっと熊本城もはっきり見えていたのかも知れない。
店に着くと、店主と相方が「やっと来たねえ、何度も電話したけど・・」という。
着信履歴を見ると、3度電話を受けていた。
「着信音が鳴らなかった」と言い訳しつつ帰路についた。
帰宅後、着信音のボリュームを上げさせられたのは言うまでもない。
「わかったと猫は小言にニャンと鳴く」・・・しろ猫
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