明日、相方は従兄弟共々総出で延岡の親戚宅を訪問することになった。
延岡の従兄弟の一人が目出度く定年退職となったのでお祝いをしようという話。
私はOB組織の総会があってそちらに参加することになった。
相方は手土産にお菓子でもというので午前中に銘菓香梅の店に出かけた。
で、話はお菓子ではなくてその店の壁に施してある商品の展示。
壁を窪ませてガラスで覆われているので、店内の光が反射するが・・・
おや?と目をひかれてしまった。
▼(古今伝授の間から眺めた水前寺成趣園)
和菓子が主体の菓房なので商品と誂えがなかなかいい。
ちなみに、古今伝授の間は細川幽斎が八条宮智仁親王(後陽成天皇の弟君)に古今和歌
集の解説の奥義を伝授した場所。
元は京都御所にあった建物を長岡京市へ移築、その後大正元年(1912)に現在の場所へ
移築したもの。
水前寺成趣園は回遊式庭園だが、この古今伝授の間から眺める景色が最高。
買物が終わって出ようとしたら入口付近にもう一つの商品展示が目に付いた。
▼(熊本城本丸御殿の昭君の間)
此処のお菓子は陣太鼓だの武者返しだの本丸だのとやたら名前が時代がかっている。
描かれた襖絵の一つが王昭君の旅立ちの場面である。
王昭君は意に沿わぬ相手ではあったが、父君のために泣く泣く北方に嫁いでいく。
謡曲「昭君」で一応練習したこともあって背景は何となく分る。
問題はこの「昭君の間」が御殿の一番奥の一段高い場所にあるということ・・
戦国ミステリーが好きな向きは、秀頼を迎え事を構える想定も清正にあったとか。
いずれにしても古い日本の伝統美が形として残されていくのは喜ばしい。
日本の伝統で現在も上書き更新されながら続いているものもある。
▼(映画「国宝」)
彼方こちらのブログで絶賛の嵐だったので、相方を誘って久しぶりに映画館へ。
映画案内や宣伝広告など上映前の長さにはいささか閉口したが。
久しぶりに大音響の迫力有る映像にお目に掛って懐かしかった。
どんな名作でも家のテレビで見るのと映画館では違うなと再認識。
NHK大河ドラマの歴代の主役がやたら目に付いたが、それぞれが良い役どころ。
歌舞伎界の伝統の間で苦悩する若者が中心でテンポの良さに3時間が短く感じた。
▼(映画館の待合コーナーから)
時間の長丁場でいささかヘタレ気味の相方と待合コーナーで休憩。
考えてみると相方と一緒に映画を観るのは何年ぶりだろう。
若い頃は年間150本くらいは観ていたが・・・
フットワークよろしく一日に3館くらい廻ったこともある。
そんな元気はもうないが、時々は映画館もわるくない気がする。
さてさて、取り敢えず謡曲の練習にでも励むとするか。
「その頃は月がとっても青かった」・・・しろ猫
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