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カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

日向往還の関所と宿場町・・馬見原の入り口まで

2020-02-21 20:01:45 | おでかけ
 町の人達と一日かけて山間いの町を訪ねることになった。

 主たる目的地は、山都町の馬見原の古い商店街なのだが、途中や帰路を阿蘇の方に回って菊陽町の鼻ぐり井出も見ようという欲張ったもの。

 余りの方向性の違いに、一気にUPするには少々気が引ける。

 よって本日は、町に入り込むまでを・・・。

 
 (山都町:清和文楽館)

 特別な興行は別として、隔週の日曜日に午後から公演は行われているようだ。

 以前に一度だけ「道成寺」だったか、観たことがあるがとても良かった。

 人形の感情表現に圧倒されたし、山里に伝えられた人形浄瑠璃に若い後継者が誕生しているのも頼もしかった。

 

 入り口わきの駐車場には、人形のモニュメントが立っているというより空中に浮かんでいる。

 この像が立っていたら変だが、空中に浮いているところが操り人形たる所以であって、写実的である。

 左右の手、顔など各パーツごとに操る人が異なって、しかも同時に豊かな感情表現をさせるというのは至難の業だろう。

 次は公演のある日に出かけたいと思う。

 

 やがて馬見原の町に到着し、シンボルである「馬見原橋」が見える。

 上部が車両用、下部が歩行者用の上下二重構造の珍しい橋である。

 下の歩行者用の橋には二か所に丸い大きな穴が開けられていて、川面を橋から覗くことが出来る。

 川底が綺麗に見える透明度の高い清流なのだが、この日はどういうわけか白く濁っていた。
 
 理由を聞くと、上流部で工事中とのことだった。

 

 橋の渡り口には、大きな2つの岩があって上部を注連縄で結んであった。

 この川は宮崎県に流れる五ヶ瀬川の上流部で、関所が設けられていたらしい。

 

 熊本方向から延岡方向の「日向往還」、阿蘇方向から椎葉~球磨方面に向かう街道の交差点にあたり、昔から交通の要衝なのである。

 肥後は、福岡方向への南関の関所、鹿児島方向への水俣の関所、大分方向への阿蘇・坂梨の関所、そして宮崎方向への馬見原の関所で固められていた。

 と説明版の受け売りでデカい顔をする。

 どうしてこんな山間の不便な所に関所があるのだろうと我々は考えたりする。

 こんなところに関所を作っても、他からスイスイ迂回できたような錯覚を覚えてしまうのだ。

 例えば西南の役で、薩軍が田原坂を固守し官軍が突破を図るため多大の犠牲を払った理由と同じなのだ。

 道路の新設、開拓・開発による新たな地形の誕生など、地形そのものが昔と今は違っている。

 特に「南関」の関所などは、なかなか関所の場所としてはイメージ出来ない場所にある。

 城も関所もちゃんと戦略上の理由があって、そこに造られたにもかかわらず・・・だ。

 久しぶりに頭を使ったので、頭の関所が入り閉塞をかけてきた。

 よって本日これまで。

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