Mayumiの日々綴る暮らしと歴史の話

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大英帝国の負債総額 総額36兆円 イギリス本国による過酷な課税でアメリカ植民地が一斉に蜂起

2017-07-07 12:42:40 | Weblog


「ジョージ・ワシントンに率いられアメリカ合衆国、遂に独立」

 コロンブスのアメリカ発見以後、中南米はほとんどスペインに征服されていたが、北米は信仰の自由を求めて新天地に渡ったピューリタンなどのキリスト教徒たちによって切り開かれて行った。しかしヨーロッパで起こった「七年戦争(1756~63)」が終わると、比較的自由な立場にあったアメリカ植民地は、イギリス本国から過酷な課税を強いられることとなり、猛烈な反対運動が盛り上がった。
1773年、イギリスが植民地に対する茶の独占専売権を東インド会社に与えると、遂に「ボストン茶会事件」が勃発。東部の13植民地は、ジョージ・ワシントンを植民地軍の総司令官に任命し、1776年7月4日、アメリカ合衆国の独立宣言を公表。事実上の独立戦争に突入した。
イギリス軍は圧倒的な軍事力を持ちながら、援軍や物資を大西洋を越えて運ばねばならず、而も植民地が広大な為、重要な拠点を占領しても戦争を終わらせることが出来なかった。
アメリカ有利と見たフランスは1778年に、スペインは79年、そして80年にはオランダが宣戦布告。イギリスは国際的に孤立し遂に形成逆転される。1781年、フランス海軍の援助を得たアメリカ軍は、イギリス軍の主力をヨークタウンで包囲し陥落させ、アメリカの勝利は決定的となった。その二年後、アメリカはイギリスとの間で「パリ条約」を結び、遂に記念すべき独立を勝ち得た。
この独立戦争に於けるアメリカ合衆国の戦力は、アメリカ軍25万人、フランス軍1万5000人、スペイン軍8000人の総数27万3000人。一方のイギリス軍側は、ドイツ人傭兵を合わせて、10万7000人。この内、アメリカ合衆国側の戦死者・負傷者は、合わせて5万人に対して、イギリス側はおよそ4万5000人。イギリス側の犠牲者が、如何に多いかが分る。
戦費を比較すると、更に驚く。アメリカ合衆国の戦費は、およそ3700万㌦。13各州の合計が、およそ1億1400万㌦。

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「多大な戦費による借金が各国の国家財政を破綻させた」

 一方のイギリスは、およそ8000万ポンドを戦費に費やし、最終的な国の負債は2億5000万ポンドにまで、膨れ上がった。これを今のレートに換算すると、当時の1イギリスポンドが現在の1600米㌦(約14万円)だから、如何にイギリスが多くの負債を背負ったかが分る。
ちなみにアメリカ合衆国は、この戦費をフランスやオランダからの借り入れやアメリカ国民からの借金、大陸紙幣の多額の発行で補い、この負債を1790年代までに解決したが、イギリスの場合は負債の利息返済だけでも、年間950万ポンドに上った。
幾ら栄えある大英帝国とは云え、手痛い敗北だったに違いない。
更に悲惨なのはこの戦争に介入したフランスである。戦費は、13億ルーブル(約5600万ポンド)。フランス国の負債は、1億8700万ポンドにも及び、当時の歳入の半分以上が負債の返済で消えた。この危機的状況がフランス革命を招いたことは、紛れもない事実である。

(画像・英国からの独立の為に立ち上がった米国軍、大陸紙幣)

    

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カンパニュラ・ジューンベル Campanula medium 節操 貞節 不変

昨日今日と本当に好天で気温がぐんぐんと上っています。
朝晩ならまだ涼しいし、カラッとしているから、私は歓迎です。

それと、今年はいつもの年よりかガーデニング的、野菜作り的がとても上手く行っているんですね。
よく想い、丹精した甲斐があったの、喜びです。


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