菜根譚 前集１４８項

事業文章、随身銷毀、而精神万古如新。
功名富貴、逐世転移、而気節千載一日。
君子信不当以彼易此也。

事業文章は、身に随いて銷毀すれども、
精神は万古に新たなるが如し。
功名富貴は、世を逐いて転移するも、
気節は千載に一日なり。
君子は信に、当に彼を以て此に易うべからざるなり。


「亡びるものと亡びないもの」

どんなに大きな功績や深い学問も、その人間が死ねばそれに従って消滅してしまうけれども、
人間の精神は永遠に日に日に新しく生き続ける。どんなに高い地位や多い財産も、
世の中の移り変わりに従って、その価値は変わるけれども、
人間の意気や節操は千年一日の様に変わらない。
だから君子たるものは、本当に一時的なものを以て、
決して永久的なものに取り替えられる様なことがあっては行けない。




毎日、私らしく楽しく過ごしています。p(*゜▽゜*)q
今年は雪融けが早くて春先が暖かかったせいで、私の庭の牡丹もずい分早くに咲き出しました。
例年ならば、そう、今くらいからなのですが。
このところ、せっかくお天気が良くても、風が強めな日ばかりでしたが、
今日は風もなく、朝から暑いくらいです。
そこで、花の種を蒔いたのをポットから取り出して地植えをしました。
さて、どうなるでしょうか？と楽しみです。
こんな事だってそうなのですが、「こうあるべき！」って、自分で自分を縛ってしまい、
挙句、もし上手く行かなければ何か他のせいにする。そんな愚かなことなどヤメてしまったのです。
上手く行かない事があれば、知恵を絞るとかして工夫さえすれば、いいんですよ、それで。
如何に一日一日をそれなりの充実感を以て過ごすかが、どんな人でも大事なことではありませんか。
それは、何処かに探しに出たり、人を当て込んだって見つかりません。
自分の手の中や足元にそれがあるんですから。

菜根譚 前集１４１項

花忍　Polemonium 　君を待つ


鋤奸杜倖、要放他一条去路。
若使之一無所容、譬如塞鼠穴者。
一切去路都塞尽、則一切好物倶咬破矣。

奸を鋤き倖を杜つには、他の一条の去路を放くを要す。
若し之れをして一も容るる所無からしむるは、
譬えば鼠穴を塞ぐが如きは、一切の去路は都て塞ぎ尽くせば、
則ち一切の好物も倶に咬み破られん。



「人を追い詰めてはならない」

悪者を除き、諂う者たちを無くすには、
彼らが出て行く為の一筋の逃げ道を作っておく必要がある。
もしも、彼らに一ヵ所の身を置く場所も無い様にさせたならば、
それは、例えば鼠の逃げ出して行く道を塞いでしまう様にすると、
すべての逃げ道はみんな塞ぎつくされ、鼠はその中で暴れ回り、
すべての大事なものまでも喰らいちぎられてしまう様になるであろう。



今日の早朝のうちは曇り空で些か冷たい気がしていましたが、日が昇るにつれて、
ようやっとこの時期らしく暖かさが戻って来ました。
今年は春が早いと思ってその気になっていた事などが頓挫したりもしましたが、
返す返すも寒くなけりゃイイんですよ。何気に憂鬱だったことが解消しました。

菜根譚 前集１３６項

 

炎涼之態、富貴更甚於貧賎、
妬忌之心、骨肉尤狠於外人。
此処、若不当以冷腸、御以平気、鮮不日坐煩悩障中矣。

炎涼の態は、富貴にありて貧賎よりも更に甚しく、
妬忌の心は、骨肉にありて尤も外人よりも狠し。
此の処、若し当たるに冷腸を以てし、御するに平気を以てせずば、
日として煩悩障中に坐せざること鮮なし。


「肉親の憎悪の激しさ」
人に対する心が厚過ぎたり薄過ぎたりする悪い態度は、寧ろ富貴な者の方にありがちで、
貧賤な者の場合よりもいっそう目立ち、また、妬み嫉む心は、寧ろ身内の者の方にありがちで、
それは他人の場合よりもいっそう激しい。この様であるから、
もしも冷静な心を以てこれに対処し、気を平静に抑えてこの心を上手く操らないと、
一日として身心を苦しめ悩ます生活の中にいないことはない。




ホント、以前みたいに毎日更新しなくなりましたが、実はFBの方が忙しいと云う事情。（；゜▽゜A
でも、思うんですが、ブログでもFBでも色々と嫌なことって起きるものですよね。
だけど、却って嫌なことが起きた場合の方が、これから自分はどう云う方向性で行こうかナって考えてみる機会が出来ると云うものだと思いました。
人がどう見るか、どう言うかなどと、いちいち考えてしまえば何にも出来ないままで、
アッと云う間に人生が終わってしまうよ。大事なことは、自身の支柱を強くすること。
止めてしまうと云う選択は私にはありません。だって、こう云うこと、自分で撮った画像を使って、
自分が学んだことなどを投稿することがとても好きだからです。
それを今FBでやってしまっていると云うことで、ブログが時々になってしまいます。
以前にも書いたことがあるかと思うのですが、百歳になった私って、どんなことを書くものかと、
それが楽しみでありますね。

菜根譚 前集１３０項

洞爺湖道の駅より洞爺湖

真狩村フラワーパーキング展望より「羊蹄山

ニセコ　山菜てんぷら韃靼蕎麦

道の駅購入の食材

道の駅購入花苗ハーブ苗

害人之心不可有、防人之心不可無、此戒疎於慮也。
寧受人之欺、毋逆人之詐、此警傷於察也。
二語竝在、精明而渾厚矣。

人を害するの心は有るべからず、人を防ぐの心は無なかるべからずとは、此れ慮るに疎きを戒しむなり。
寧ろ人の欺を受くるも、人の詐を逆うること母れとは、此れ察に傷るるを警むるなり。
二語並びに在せば、精明にして渾厚たり。



「思慮は深く、騙されても騙さず」

「人に危害を加える心を持っては行けないし、人から危害を加えられるのを防ぐ心がけは持たなければ行けない」と云う言葉は、思慮に欠けた人を戒めたものである。「寧ろ人から欺かれる様なことがあっても、敢えて人を偽らせる様なことをしては行けない」と云う言葉は、目先が利き過ぎて失敗してしまう様な人を戒めたものである。
この二つの言葉を共に念頭においておけば、思慮は深く賢明になり、
行為は大きく重々しいものになる。







昨日は、どの位間が開いたでしょうか、久々に、洞爺湖～留寿都～真狩～ニセコの道の駅を巡りました。
まだ、寒いですね。因って、露地物のお野菜等が出て来るのもこれからとなりますが、
一応に気分転換になって行って良かったって思います。
また、一番の目的の花苗ハーブ苗も、本格的はもう少しってとこでしょう。
けど、今朝は買えた分の苗をプランターに植えたりしました。
返す返すも疲れるけれども、外での作業は楽しいです。

菜根譚 前集１２２項

チシマザクラ


スモモ


サンシュユ


カンザン


ボケ


人之短処要曲為弥縫。
如暴而揚之、是以短攻短。
人有頑的要善為化誨。
如忿而嫉之、是以頑済頑。

人の短処は、曲に弥縫を為すを要す。
如し暴きて之を揚ぐれば、是れ短を以って短を攻めるなり。
人の頑あるは、善く化誨を為すを要す。
如し忿りて之を嫉まば、是れ頑を以て頑を済すなり。



「人の欠点に対処する方法」

他人の短所は、事細かに心を配って取り繕ってあげることが必要である。
もしその短所を暴きたてて示すなら、それは自分の短所で人の短所を責める様なもので、
それでは他人の短所を改めさせることができない。
また、頑固な人に対しては、上手に教え諭してやることが必要である。
もし怒ってその頑固な人を憎んだりすると、
それは自分の頑固さで人の頑固さを更に推し進めさせる様なもので、
それでは他人の頑固さを改めさせることはできない。




ちょっとだけれど、ムシャクシャすることがあったので、
この菜根譚前集１２２項は、気持ちを抑えるのには丁度いいものだと思いました。
画像の花々は、小樽手宮公園植物園で撮ったものです。
いつも、あそこは何なのだろう？と気になっていたので、
今日は車をホームセンターに置いて、下から歩きで上って見ました。
海もよく見えるし、そこは、まさしく桃源郷。
色んな公園を見て来たけれど、一番美しいと感じました。