善養寺は松に縁の深い寺だ。
「影向の松」をはじめとし、「神かけ松」や「星降り松」など、
この寺には松に関する不思議な話が残されている。
境内に立つ「影向(ようごう)の松と呼ばれる樹齢約600年の巨大なクロマツの樹は、
見る者を圧倒する。
1970年代後半には、この松は香川県の「岡野松」と日本一の松を争ったこともあった。
当時、この争いは引き分けとなったが、その後「岡野松」が枯れた為、
今は「影向の松」が日本一の松になったといってもいいだろう。
そんな「影向の松」の足元には「影向石」と呼ばれる石があり、
表面に人間の足跡のような痕跡が印されている。これに関しては次のような伝説がある。
その昔、深夜の善養寺に一人の泥棒が忍び込み、本尊の不動尊像を盗み出そうとした。
ところが、「影向の松」の下まで来た時、急に足が石に吸い付いて離れなくなった。
慌てる泥棒の目の前に不動明王が現れ、泥棒に剣を突きつけて盗みをやめるように迫る。
泥棒が涙を流して反省すると、足が敷石から離れ、不動明王の姿も見えなくなった。
そして、松の根元に残っている石には足型が残ったとされる。
「影向の松」の他に善養寺には以前、
「袖かけ松」と「星降り松」という二本の立派な松の樹があった。
「袖かけ松」には、若くして死んだ娘の幽霊を成仏させる為に
花嫁衣裳を松の枝にかけてやったという伝説が残されている。
一方、「星降り松」には、賢融という和尚が寺で厳しい修行をしていた時、
天空から星の精が降ってきて松の枝の先にかかったという伝説が残されている。
ちなみに、星の精はガラス容器に入れられて、
「星精舎利」として寺宝とされ、今も大切に保管されているらしい。
影向の松
「影向の松」をはじめとし、「神かけ松」や「星降り松」など、
この寺には松に関する不思議な話が残されている。
★不動尊の法力により泥棒を足止めした
東京の東の外れ、江戸川区東小岩に善養寺という寺がある。
ここは、松の樹で有名な寺だ。
東京の東の外れ、江戸川区東小岩に善養寺という寺がある。
ここは、松の樹で有名な寺だ。
境内に立つ「影向(ようごう)の松と呼ばれる樹齢約600年の巨大なクロマツの樹は、
見る者を圧倒する。
1970年代後半には、この松は香川県の「岡野松」と日本一の松を争ったこともあった。
当時、この争いは引き分けとなったが、その後「岡野松」が枯れた為、
今は「影向の松」が日本一の松になったといってもいいだろう。
そんな「影向の松」の足元には「影向石」と呼ばれる石があり、
表面に人間の足跡のような痕跡が印されている。これに関しては次のような伝説がある。
その昔、深夜の善養寺に一人の泥棒が忍び込み、本尊の不動尊像を盗み出そうとした。
ところが、「影向の松」の下まで来た時、急に足が石に吸い付いて離れなくなった。
慌てる泥棒の目の前に不動明王が現れ、泥棒に剣を突きつけて盗みをやめるように迫る。
泥棒が涙を流して反省すると、足が敷石から離れ、不動明王の姿も見えなくなった。
そして、松の根元に残っている石には足型が残ったとされる。
「影向の松」の他に善養寺には以前、
「袖かけ松」と「星降り松」という二本の立派な松の樹があった。
「袖かけ松」には、若くして死んだ娘の幽霊を成仏させる為に
花嫁衣裳を松の枝にかけてやったという伝説が残されている。
一方、「星降り松」には、賢融という和尚が寺で厳しい修行をしていた時、
天空から星の精が降ってきて松の枝の先にかかったという伝説が残されている。
ちなみに、星の精はガラス容器に入れられて、
「星精舎利」として寺宝とされ、今も大切に保管されているらしい。
影向の松
600年以上の樹齢を誇るといわれる影向の松。
影向とは、神仏がこの世に仮の姿をとって現れることを意味する。
善養寺山門
影向とは、神仏がこの世に仮の姿をとって現れることを意味する。
善養寺山門
別名・小岩不動しょくぶつ尊の名でも親しまれている。
境内に植えられている松をはじめ、植物や石に関する伝承が多く残る。
境内に植えられている松をはじめ、植物や石に関する伝承が多く残る。
江戸・東京 魔界地図帖
東京の魔界を訪ねる旅
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