Mayumiの日々綴る暮らしと歴史の話

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北海道の昔ばなし その四 コロポックルの話

2024-10-08 15:13:22 | Weblog



昔々、十勝地方がシアンルルと呼ばれておった頃のことじゃ。
この辺りにコロポックルと云う小人たちが住んでおったそうな。
この人たちは、大そう大人しくお人好しであったそうじゃ。
 狩りをして獣の肉は獲っても、漁で魚をとっても、
自分だけの物にはせず、いつもアイヌの村を訪れては、
姿を隠してそっと家の中に入れてくれておったそうな。

ある夜、一人のコロポックルがアイヌの家に兎の肉を届けに来て、
戸の隙間からそっと中に入れ様としておった。
家の中で男たちは、「おお、コロポックルじゃ。何と白い美しい手をしてるのか。
今まで姿を見たことがないが、どんな顔をしておるのかのう」と、
ヒョイとその手を掴んで中に引っ張り込んだ。
「あっ」と、小さい声をあげて入って来たコロポックルは、
若い裸の娘じゃったそうな。
恥ずかしさで体中真っ赤にして泣きながら外へ飛び出したそうな。

このことを聞いて腹を立てたコロポックルたちは、
「この土地は干した様に枯れて行くから、
これからはトカプチ(乾せるの意味)と呼べ」と、
言い残して何処かへ行ってしまったそうな。

コロポックルが見捨てたこの地方は、トカプチ(十勝)と呼ばれる様になり、
やがて人々は皆滅んでしまったということじゃ。

     。*⑅୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧⑅*。 

コロポックル(アイヌ語: コㇿポックㇽkorpokkur)は、
アイヌの伝承に登場する小人。
アイヌ語で、一般的には「蕗の葉の下の人」と云う意味であると解されています。

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