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琉球絣・「華麗なるジャポニーズ展」に

2014-07-20 12:00:11 | アート・美術展

 

 

 

世田谷美術館でやっている

ボストン美術館・華麗なるジャポニーズ展」に行きました。

駅の周辺には、モネの「ラ・ジャポネーズ」があちこちに。


P1090631_2私もそうですが、モネのこの絵、

日本人の心を気持ちよく、

くすぐってくれるような気がします。

自分の国、ニッポンのものが、

海外にどれほどの影響を与え、生かされたのか。

自分の国で作られたものが、

どれだけ優れたものであったのか。

きものを着るようになって、

日本という国を愛する気持ちは強くなったと思います。

 

その日の天気は不安定、

いつ雨が降ってもおかしくないので、

濡れてもいい麻づくしです。

P1090635

 

一緒に行った友人は

「とてもきもの着ていけない」と、

一人きものです。

 


さて、1
9世紀後半、

パリ博覧会で「ジャポン」が注目されて以来、

「日本には、花魁や遊女といった

きれいな女性ばかりが住んでいる」、

また「日本人のほとんどは芸術に

深い関心を持っている」夢の国!!

だと思われていたそうです。

「ゲイシャ・フジヤマ」のイメージは

そこからきていますが、

「遊女や花魁」はともかく、

本当にそんな国だったら

どんなにいいことでしょう。

この展覧会、

浮世絵がゴッホやムンクなどに与えた影響を、

絵画を並べながら見せてくれるので、

とてもわかりやすい。 

写真は、パンフを転写しました。  

 

  P7194385_2

①構図

右の写真、上が広重、下がムンクの絵です。

樹木を縦の線、

水平線などを横の線にして格子状にしている。

②大胆な色彩

③題材などがあるそうです。

最初の二つはよく語られることですが、

私が新鮮に思ったのは、③の題材。

P7194384







左の絵のように、

日常の母子を描いた絵は、

日本ではごく普通のこと。

でも、西洋では、

母子をこういう形で描いたものは

それまでになく、

カサットという女性の画家が

初めて試みたそうです。

 

そういえば、西洋の「母子像」には、

宗教的なものが多いですね。

 



毎日の何気ない暮らしのなかに

美を見出し、描く。

これは日本独特の

美意識だったのでしょうか。

 

柳宗悦の「用の美=民芸運動」に

通じるものがあるような気がします。

小紋の型紙を使ったティファニーの

写真立てなどの展示もあり、

絵画だけではないところにも目配りされています。

 

その日は「雨降らないかな~~」なんて、

半分心配半分期待しながら行ったのですが、

雨は降らず。曇り模様の、

まずまず過ごしやすい日でした。

P7174350sionn

きものは、上布、琉球柄という二つに魅かれて初期に購入したもの。

麻の花模様の帯(花の名前は知らない)

帯締め・茶と白のツートン。

帯揚げ・アザミ。

P7174332

 

 

 

 

 

美術館は砧公園という広い敷地のなかにあります。

一日遊べそうですが、駅からバス(でも百円!)というのが少し不便、かな。

デジカメで撮った「樹木写真」

構図を真似た(汗)

P1090637

うーむ、まったく才能が感じられませんねえ。

もちろん、モネ夫人をモデルにした

「ラ・ジャポネーズ」堪能しました。

素晴らしいものでしたが、

美術館から出たあとには、

二つの「母子像」が目に残りました。

 

この展覧会、

「芸術だけではなく、

日常のなかにも素晴らしいものを

持っているのだよ」

という「私たち日本人」への讃歌、

オマージュ展なのですね。

 

 

 

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