先に紹介した三冊のきもの本。
拝読していて気になったのはそれぞれの
お太鼓の大きさです。
「YOKOMORI流スタイル」(主婦の友社)に
載っていたこんなページ。
「お尻が大きく見えるのはどっち?」との
見出しで、お太鼓の大きさ&垂れの長さで
左・お太鼓大き目・垂れ長め(8~10センチ)と
右・お太鼓小さめ。垂れ短め(5・6センチ)
でどちらがすっきり見えるかを比較、検討。
いや、私には右の小さめのほうが
すっきり見えるんですね。
小さめの方は、垂れがヒップラインの上にあるので、
お尻が隠せず、ずっしり見える、と横森さまは
仰るのですが。
ちなみに横森さんは13号サイズ。
銀座結びは似合わないそうです。
三原さんの「シンプルきもの」(文藝春秋)では、
大きいお太鼓は箱を背負っているように見えるので、
帯は小さめを提案。
「一人でできる着付け」(世界文化社・笹島寿美)には
「格調高い装いにはお太鼓を大きめに」とあります。
まさに箱?
ちなみにこのお太鼓の大きさ、おおよそ
40センチプラス10センチで、50センチ近く?
昔の方、平均身長が150センチくらいですから、
後ろ姿の三分の一がお太鼓になります。
写真の方はモデルですから、背が高い。
三島さんは、フォーマルでも
小さめです。
脚が長く見える。
「一般的なお太鼓結びも、
そもそも明治時代に定着。
スカーフの結び方も30年前と今では
違ってくるように、
帯結びも時代とともに更新して
いいのではないでしょうか」
とおしゃっています。
私はこぶりな銀座結びが好きなのですが、
これを見て、「紫苑さんはお尻が小さいから~~」
とのコメントいただいたことがあります。
でも、三原さん、結構立派な体格ですよね。
一方「毎日、きもの」(講談社)の河村さんは
すごい細い体型。
フォーマルでも、お太鼓は小さめですね。
垂れが短い~~。
ヒップの一番大きいところより
上にあるので、足が長く見えます。
もともと長いのね。ミス日本だもの。
お見苦しいながら、マイ帯結び、
先の紗紬で、お太鼓結びと銀座結び、比較です。
左・お太鼓プラス垂れ=おおよそ43センチ
右・角なし角出し?全体の長さ=37センチ
その差、おおよそ6センチ。
私としては、右の角なしのほうが
すっきり見えると思うのですが。
お出かけ前に、試してみたのよ。
まあ、これは体型や好みもありますが、
要は、教えをそのままなぞるのではなく、
やはり自分の体型を考えて
ベストな結び方を知っておく、
ということでしょうか。
きもの、後姿目立つのよ。
関連記事
「男も女も、きものも洋服もやはり後姿でしょう」
ということで
いつも応援ポチ
ありがとうございます。
というか、細いので、長い名古屋だと小さめで二重太鼓にしたりします。
お太鼓の歴史は浅いし、浮世絵なんぞをみると(誇張もあるでしょうけど〉着方もゆるく、帯の結び方もかなり自由な感じ。
以前しっかりした体格の年配の方が、半幅帯をきりっと結んでおられて素敵でした。
後姿も必ずチェックしますが、どうしても着方・結び方の、自分の癖ってありますね。
きものは、いろいろ奥が深く(?)面白い!!
おまけにこの夏は浴衣のみと決めたので半幅を変わり結びしてくれと娘の無理難題と取り組み中でお太鼓締めるときのコツを(洗濯ばさみでお太鼓作ってからとか)忘れてないかすごく不安(--;)
わたしは最初(ほんとの初心者のとき)、大久保先生に私淑したので(今もリスペクトしてます)、おはしょりの線でお太鼓を決めていたのです。でも、お茶仲間にも「ちょっと(お太鼓が)大きいと思う」と指摘され、自分でも「うん、でも、大久保先生がそう言ってるし...」と悩みました。
笹島先生は、「前帯下線より数センチ下が基本」で、大久保先生より小さめなんですよね。でも、写真を見ると、笹島先生のお太鼓は(大久保先生のよりむしろ)大きい印象なのですが...。
森田先生は、「お太鼓の縦サイズは帯幅と同寸」と書いてらして、写真を見ると、前帯下線とおはしょり下線の中間ぐらいにお太鼓下線がきています。
この三人の先生方のコメントは、たぶん、セミフォーマル向きなのかな、と思います。
今わたしは、その都度悩みつつも、「帯幅と同寸(つまり正方形)」ぐらいにしています。(カジュアルに着る機会が少ないため、銀座結びはやったことがありません...)
紫苑さんの記事を拝見して、「時代の流れは、小さめお太鼓なのね...」と再認識いたしました。フォーマル、セミフォーマルでも、大きくしないのが自然でおしゃれな印象なのでしょう。
わたしも着物経験値を上げて、いつかカジュアルおしゃれな銀座結びにチャレンジしてみたいです。(とはいえ、ヘアスタイルから衿加減から何から、微調整が必要になりそうですね...^^;)
もう若くもなく、ふっくら体型…とくれば
とある有名な方の着付け本によれば『 お太鼓は薄く 』とか。厚みがあるのは下品 っとまでのお言葉までございましたが、私はその薄いお太鼓があまり好きではありません。丁度紫苑様の様な程良い丸みと言うか厚みと言うか、それが理想です。厚紙を使った板枕で角出し風目指して試行錯誤中。紫苑様はどんな帯枕をお使いですか?
お尻を隠したいのはヤマヤマですが、大き過ぎると逆効果の様で、こちらは帯の位置( 高さ )で微調整。
前下りで襟元胸元詰め過ぎず…っと、ああ出掛けるまでに汗びっしょりです。
一般的な着付けの本でよく紹介されるお太鼓の大きさって、戦後の着付け教室が礼装中心に考えたものなのではないでしょうか。晴れの場では豪華な金襴緞子錦の帯をたっぷり見せるべき、という素朴な考え方が根底にあるような気がします。
今私たちが楽しんでいるのは普段きものだから、紫苑様がおっしゃっていたように「好きは自分だけのもの」。自由に好きな着こなしを楽しんでいいんだと思います♪
とはいうものの、私垂れ先は長め。だってお尻が大きくて垂れているんですもの…。(「垂れ先」とはよくいったものです)お太鼓もちょっと大きめ。これは、お気に入りの柄をたくさん見せたいからなのです*^^*
はい、私も長い名古屋は二重に結びます。麻のぶどう帯も帯芯がないので二重に。半幅も最近はいいなと思うようになりました。ぜひマスターしたいと思っています。
半幅ってお太鼓より結ぶの難しいです。すぐに落ちてくるし、形が自由自在なので難しい。今年は半幅を練習するつもりです。
いつも参考になるコメントありがとうございます。大久保先生は、私も初心者のとき、何度か教えてもらいに行きました。前裾を小指のところに持ってくるとか~~、その分、きものの横線が前にきても大丈夫とか、でもやはり横線が前にくると気になってしまいます。帯結びまではいきませんでした。河村さん、森田先生のお弟子さんなんですよ。それでも少し小さめがお好みみたいですね。
皆さん、体型や好みが違うのでそれぞれでいいと思います。ただ、そうでなきゃ、と思い込むケースにご用心、ということでしょうか。
私は薄い帯は体型から貧相に見えるからNGなんです。でも二重太鼓、どうしても厚くなってしまいますよね。だから、最近は二重太鼓のほうがいいかなとも思っています。「下品」との決めつけは、なににせよいやですね。そういう人の言葉は一切聞かない(笑)。きもの着付けは、試行錯誤もまた遊びの一つ、楽しみだと思います。着なきゃいけないってこともないのですから、何事も楽しみながらやることにしています。
なるほどね、お気に入りの柄をたくさん見せる、いいですよね。わたくしも強調したいときには少し大きめ、隠したい?ときには小さめお太鼓にいたしましょう。戦後の着付け、いまでもそのままなのが気になります。一般の人からますます遠のく~~?