先日「VOGUE JAPAN Woman」、今年もっとも輝いた女性に贈られた賞で、紫のきもの姿で現れた椎名林檎さん。
この写真、見た人も多いと思います。
品の良い奥様の雰囲気。
とても「歌舞伎町の女王」と同じ人とは思えません~~。
デビュー当時から、歌はもとより、その雰囲気、センスが大好きだったのですが、その理由にこのきもの姿を拝見して思い至りました。
それは「歌舞伎町の女王」の歌詞もそうですが、まさに物語の世界に聴く人を連れていってくれる牽引力。
ーママは此処の女王、生き写しのようなあたし~~。
その物語世界を作るための衣裳も、すべて歌舞伎町の女王風~~。
看護師の恰好で歌ったりと、今では当たり前のコスプレを、この人ほど上手に、歌のなかに取り入れた人はいないと思う。
それに素顔はどんな顔なの?と思わせるほどに、どんなにアップにしても素顔の印象が薄い。
それだけに、どんな風にでも、自分を作ることができる。
上の写真は、2005年、いまから十年前の雑誌「IN RED」(宝島社」に載っていた彼女です~~。
いかにも昭和風のきもの~~。
ちなみにほかの写真は、芸者風。
彼女、きものに限らず洋服でも身に着けているものすべてがコスプレに見えてきます。
プライベートで歩いても、わからないでしょう。
コスプレとは、言うまでもなく「コスチュームプレイ」のこと。
「コスチュームプレイ」とは元来「時代劇用の衣裳」のことだそうですが、今ではもう時代を超えて、アニメなどの登場人物と同じ格好をすることという意味になっていますね。
でも、考えてみれば、もともとどんなファッションもコスプレ。自分をどんな風に見せたいかでチョイスするものです。
その人自身というより、まずは「こう見られたい」という願望を表すもの。
林檎さん、いろんな自分になりたいのでしょうか。
今の林檎さんの願望は、「いい奥様」なのかな。
そして、きものは、その願望を表すのに最適なファッションだと思います。
なにしろ、アンティーク、フォーマルと、いろんな種類があり、その違いは洋服より大きい。
ゆえに、いろんな自分を楽しめるように思います。
で、林檎さんの紫きものと同じようなものがあったので、お茶に行くときに練習を兼ねて着用してみました。
林檎さん、帯締めの山吹色に赤が入っているのも、全体を引き締めています。
で、ワタクシも山吹の帯締めに、赤は絞りの帯揚げで赤を持ってきたんだけど~~、うーん、違う。
まっ、それは当然ですが。
林檎さん、襟元をかなり下にもってきていますね。
これで、奥様風ななかに、持ち味である伝法、粋さが出ていると思います。
ヘアも洗練とモダンの極み。
紫苑の次の課題であるフォーマル。これもコスプレだと思って着ると、ハードル低く、かつ楽しめるかも。
「いい母を演じてみる」コスプレ??
いいかも。
黒留をコスプレで着ている人だっているものね。
では、次はこの線で行ってみます。
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でも・・留袖の時
刺繍襟を見せたくて
花嫁の母という上品さよりも
カッコよさをとってしまいました。
今、考えると少し反省です。(;'∀')
紫苑さんも
フォーマルでもいつものようにカッコよく着こなして下さいね。
留袖も、人によって印象いろいろですねよね。襟を大きく開けるのは、似合わないのです。小さな襟もきりりとして素敵だなと思うようになりました。
うまっち先生の弟子の落語マニアです。
いつも紫苑さんのブログを楽しく拝読し、うまっち先生とお稽古の時の話題にしたりさせていただいております。
椎名林檎さんのコーディネートは、着物スタイリストの秋月洋子さんがされてることが多いですかね?秋月さん、人気ですものね。実は、「IN RED」の林檎さんの着物、うちの妹が気に入って、色違いで作ってもらったんです。肩に広がる芥子の花、雌しべ雄しべが黒くて、毒々しいというか、インパクト大なんです。普通の人にはきつすぎる、、、という作家先生のススメで、そこをやわらか~くして作ってもらってました。
私も、祖母から譲り受けた紫の色無地引っ張りだそうかなと思いました。
嬉しいコメントありがとうございます。林檎さんの芥子の花きもの、作るんなんてすごいですね。「INRED]のきものはコーディは秋月さんではなく、杉山優子さんです。この方のスタイリングも素敵です。機会があったら紹介しますね。