老祖が済南道院の扶乩に臨まれて示して曰く。
気運は循環しており、陰が極まった状態(山地剥 易の卦)になってはじめて、陽に復(かえ)って来る。(地雷復 易の卦)
人間が正しい心をまったく失ってしまい、多くの罪を積み重ねてきている。
全てが塞がってしまっているので、気が通じにくくなり、いろいろな混乱や動乱が表れてくる。
我々が、目に触れる世の中の色々な現象は、遂に人間同士が争う様な状態になった。
生機は、日に日に衰えてきているが、しかし、陰が極まった状態から一陽来復(易の卦 陽が復[かえ]ってくること)の状態に挽回するのは、少数の人の心に頼らねばならない。
各々が善念を発する事によって、祥和の気(穏やかで、めでたい和の気)が世の中に漲(みなぎ)り、天地自然の「仁」が自ら行われるようになる。
宇宙の気は、生成化育し、絶える事が無い気の運行を司っている。
それであるのに、自分がつまらない、流れの中に安住し、真心で善を為し、時勢を挽回しないで、どうして、善いのであろうか。