老祖が太原道院での扶乩に臨まれて曰く。
吾が道は、内功(内修)と外功(外慈)を兼ね合わせて修める。
内功とは、心を正し、身を治める事である。
外功とは、衆生を遍(あまね)く救うことである。
この二つの功は、宏大で、しかもまた、重要であり、絶対に自分だけの修養で満足するような事があっては、ならない。
ただし、それぞれの能力が、異なっているので、それを一律に強制しては、絶対にいけない。
各々が、それぞれの良心に従って行えば良いのである。
外功の要点を知ろうとすれば、それは、お金を出すだけにあるのでは無い。
ただ、各々が善を為すことに集中するようにし、また、力ある人には、力を出す様に進めれば良い。
これも外功の一端である。
以上の事をまとめて、言うならば、ただ、「誠」でありさえすれば、全ての行いは「善」になる。
そして、内功と外功の関係は、非常に重要である。
小さくこれを言えば、一個人の問題であり、大きく言えば、一国の問題である。
さらに、これを拡大すれば、世界中の治安にも関係してくる。
諸修方は、この意味を良く体得すれば、吾(老祖)の期待に背かない事になるであろう。