南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

ハイデラバードを図式化してみました

2006-01-25 01:04:56 | インド
今日はインドです。歴史ではなくて地理です。
毎日何か一つの事象を図式化してブログにアップ
することが何か修行のような気がしてきました。
関ヶ原の戦いの寝返りを含めた相関関係を図にしようと
思ったのですが、これは一日ではできそうもないとわかりやめました。
これはまた時間のあるときに挑戦したいと思います。

今回は、この間行ってきたインドのハイデラバードを図にしてみました。
ハイデラバードのロジスティクス的利点ということでインドの他の
大都市との関係でまとめてみました。

ハイデラバードという都市は、すでに大都市で、人口は500万人以上
いますが、一見もっと小さな都市のように見えました。ここはインドの
ほぼ中央部にあるので、物流を考えると非常にメリットがあります。
飛行機で行けば、ほとんどの主要都市に2時間で行けます。
この図に書いた、5つの大都市は5メトロと呼ばれていて、インドの
マーケティングを考える上では重要な都市です。

インドは巨大な人口を抱えていて、いずれは中国を抜くと言われて
います。中国は長年「一人っ子政策」をやっていたので、若年層が増え
ておらず、従って労働人口は将来的には増えません。それに対して、
インドは若年層の人口が多く、将来的には中国よりも大きな労働者人口
となります。また購買力のある市場がどんどん膨らんでいきます。

こういう人口増加を考えると、印刷物の需要というものも増えると想定
されます。いくらインターネットの世の中になり、印刷物は減ると言わ
れていても、新聞や雑誌がなくなってしまうことはありません。インド
の人たちは、コンピューターも好きですが、やはり紙に印刷されたもの
も好きです。

この間、ハイデラバードに行ったとき、印刷会社を訪問しました。
仕事で何度か使っていたのですが、訪問したのははじめてでした。
最初は、何でハイデラバードなんかに大手印刷会社があるのか不思議
でしたが、行ってみて納得しました。

まず、ロジスティクスです。ハイデラバードはインドのほぼど真ん中に
あります。配送を考えたら、非常に便利です。また、ムンバイとか、
バンガロール、チェンナイなどは陸上でも道路が通じています。
(インドはデリーでも、コルカタでも道路は通じていますが)
それから、最近のITの発達で、とくに大都市にいなくても仕事を受注
するということができるようになりました。この会社はウェブサイトで
見積もりをすることもでき、データなどもオンラインで受付けられます。
これまで、シンガポールから印刷データは製版フィルムで送っていたの
ですが、「今時そんな旧式なことやっているのはめずらしい」と言わ
れてしまいました。印刷は、ほとんどCTP(コンピューターデータから
直接印刷にまわす方法)です。

また彼らは、ISOの9000・9001を取得していました。インド人はそう
いうマネジメントはすごいです。また安価でまじめな労働力というの
があります。印刷の仕事は機械化されたとはいえ、製本とかでかなり
手作業の部分があります。彼らは大量のアルバイトを安価に動員で
きるので、複雑な手作業の仕事もどんどんこなせるのです。

こういう部分は、日本でやったらかなり高くつき太刀打ちできません。
その工場で、奇麗な場所ではありませんが、たくさんのアルバイトの
人たちが本ののり付けをしたり、袋詰めしたりする光景を見て、
これはインドにはかなわないなと思ったりしました。

ちょっと宣伝になってしまいますが、インドで使うカタログとか印刷
物のご相談がありましたら、どうぞお声をかけてくださいませ。品質も
この印刷会社は非常に質は高いです。

ではまた。


6 コメント

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この点で思うことは3つ。 (へいたらう)
2006-01-26 19:43:57
ひとつめは、私が習った時代とは、随分、地名が違ってきていること。

カルカッタやボンベイ、ベンガルなんてのは、もう、言わないんですか?

カエサルをシーザーというようなもので訂正されてきているとか?



二つめは、中国は一人っ子政策が実際には破綻しているという話もありますよね。

農村に行ったら、戸籍がない若者がたくさんいるって。

戸籍がないから、仕事にも就けないとかで、そんな連中の不満が相当に溜まってきているとか。



三つ目は、ロジスティクスといえば、沖縄が同じような環境かもしれません。

何でしたっけ、何かの会社が沖縄に工場を造ったとかで、何で沖縄?って聞いたら、沖縄からだと船便になるので、日本中どこに搬送しても、コストがあまり変わらないとか。

あまり、定かではありませんけど・・・。
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インドの地名 (南の国の会社社長)
2006-01-26 20:40:57
へいたらうさん、こんなインドネタまでおつきあいいただき

ありがとうございます。インドの地名は、最近、現地主義に

変わってきています。インドはイギリスの植民地が長く、

イギリス人が使っていた名前が使われていましたが、現地語

の表記に戻るという動きがありました。

ボンベイ→ムンバイ

マドラス→チェンナイ

カルカッタ→コルカタ

というあたりが大きな変化です。

バンガロールも、ベンガルールに変わるかもしれません。

正式には現地表記優先に変わっていますが、地元の都会ッ子

は、「ボンベイ」という呼び方を好んだりしています。



中国の一人っ子政策の破綻の状況はよくわかりませんが、

いろいろな問題点を生み出していますよね。法律でがんじがらめ

にするのはよくないです。シンガポールはがんじがらめですが。

沖縄のロジスティクス的利点は知りませんでしたが、

自動車産業では豊橋がロジスティクス的日本の中心ですね、

中国とかを考えると福岡とかが拠点になりますね。

そういえば秀吉さんの朝鮮出兵のときも福岡が軍事ロジスティクスの拠点でしたね。
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秀吉さんの時は (へいたらう)
2006-01-26 22:07:24
ロジスティクス的拠点は、博多ではなく、名護屋です。

名護屋城跡というのが、今でも残っており、短期間の出兵用にしては、壮麗たる石垣などが残っております。



ここにある句が、「太閤が 睨みし海の 霞かな」です。



博多には、有名な金印がありますが、それが発掘された志賀島というところには、金印公園という公園が出来ており、そこには、博多を中心とした東アジアというもののロジスティクス的な位置関係が地面に書いてあります。

それをみて、太古のロマンに想いを馳せております。



よろしければ、ご案内しますよ(笑)。

是非、お二人で
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名護屋 (南の国の会社社長)
2006-01-26 23:30:56
へいたらうさん、私はまだ九州には行ったころがありません。

というか四国も、北海道もないです。でも屋久島と沖縄は行っています。北九州で北東アジアを眺めるというのも面白いかも。そのときはよろしくお願いしますよ。いつになるかわかりませんが。(笑)
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なるほど。 (へいたらう)
2006-01-27 12:35:06
九州はシンガポールより遠いんですね・・・。



私の友人の横浜人は、下関から関門海峡を見て、「へー、ここが日本の果てなんですね。」と言いました
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九州はシンガポールよりも通し (南の国の会社社長)
2006-01-27 14:14:49
たしかに、今の私にとって、九州や四国はシンガポールよりも

精神的には遠いです。

シンガポールはイメージ的には、房総半島の南にひょっこり

ひょうたん島のように漂っている感じです。

でもいずれ九州はいかなければと思っておりますばってん。

ばってんと言えば、シンガポールにはマウントバッテンという

地名があるですたい。英国の名前ですけんど、九州ば雰囲気

がするとです。
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