建物引渡し時(2009年4月)の前庭の様子。正面中央奥、市道に面したところに見える木がさくら(ソメイヨシノ)の古木と通路沿いに杉・桧の三本のみの状態だった。
この家は浴室・トイレから外の自然が見えるようになっていて、逆に市道、通路からの視線を遮る必要があった。建物北側に位置し、通路に挟まった、玄関ポーチから浴室・トイレ前にいたる狭い空間を土留兼囲いと鋳物門扉で切り分けして、奥行き変化をもたせるようにした。
浄化槽(三つの丸い蓋)は市の許可を得て浄化槽本体の高さを少し下げて、天端コンクリートの上に盛り土をしてコンクリートを目隠しした。
Befor
奥行きの距離はあるが、建物壁面からの平坦部の幅が3mと狭いので植栽スペースが取りづらい。そこで斜面中段に土留兼囲い塀を造って盛り土して平坦部を広げた。
この構造物によって玄関前アプローチと浴室・トイレから見える庭部分とを分割しして、玄関に向かってくる人の視線を遮断し、門扉を付ける事によって人の侵入を制限するこができた。
After
門扉から見た奥の庭の様子。土留の上にドウダンツツジの低木を回し、窓正面にはミツバツツジ、ボウガシの中木を植えて視線を遮った。門扉右側にボウガシ(株たちの樫)と囲い塀の挟まった日陰にカンアオイ(寒葵)や日陰植物がある。
カンアオイ(寒葵) ウマノスズクサ目ウマノスズクサ科カンアオイ属
このカンアオイ(寒葵)二株は、斜面上部の日陰エリア敷地境にあるサザンカ(山茶花)の株元にあったものを移植した。最初は小さな株でしたが六年の歳月で大株になった。また新たに最近小さなカンアオイ(寒葵)二株を発見した。
イワナンテン、アスチルベ、マンリョウ(万両)
ピンクの花が綺麗なテイアレラ
右:マンリョウ(万両) 中央:エビネ 左:アジュガ(レプタンス)
右:つわぶき(石蕗) 中央:ギボウシ ゴールデンティアラ 左:斑入りヤブラン(藪蘭)