たしかに太陽は欠けて見えた。

夜遅くまで起きていたせいもあり、寝ぼけ眼で階段を下りる。
母が「なんだか見られそうよ！」と興奮してた。
って、なぜに鏡とカラーフィルムですか…。
それじゃ見られないどころか、目を悪くするっつーの。

テレビでは硫黄島や太平洋上の映像が流れてて、うらやましいと思いつつ、
物置を漁って、ペットボトルの段ボール箱を持ってきた。
底にボールペンでぶすりと穴を開けて、いざ観察。

おおー、確かに太陽の形が欠けて見えるわ。

我らが街は曇りだったのだけれど、時折切れ間から太陽が姿を見せてくれた。
その一瞬を狙って、母と二人で日食観察。
もともと「食の最大」でも半分程度かなって思ってたので、きれいに欠けているのが見られて満足。

観測できたと思ったらすぐに雲が太陽を覆ってしまったから、見られたのはラッキーだったかな。
その後、ＮＨＫでじっくり。

いつか、周りが暗くなるっていうのも体験してみたいな。
オーロラもそうだけど、常識がひっくり返るような体験って憧れる。