疲れているわけでもないのに、ごろりと横になる。
ぼんやりと携帯を握り締めているうちに、どこからか微睡みがやってきてぼくのかすかな抵抗をあざ笑う。
目を閉じているはずなのに、脳裏には部屋が見えているような感覚。
ほんの少しなら落ちてもいいか、と相変わらずな言い訳を準備してからもう一度、閉じている目蓋の上から意識を閉じる。
ほんの少しという感覚、それは精神が活動しているかどうかによって左右される流動的で客観性の無い基準。
5分のつもりが30分経ち、10分のつもりが1時間。
目蓋を開けたぼくはため息をつき、そして、後悔する。
なにものでもない。ぼくはぼくに負けているのだ。
突き破るのに必要なものは誰の助けでもなく、ただ、自分の力。
もう何度も味わっているはずなのに。
同じことを繰り返したくないのに。
一瞬でも気を緩めると引きずり込まれていくどろりとした世界。
生暖かくて柔らかくて、誰もいない世界。自分だけの世界。
きっと、肩まで浸かっていたぼくの目はこれ以上無いほどに濁っていただろう。
心のどこかにそのときの感覚が残っていて、
隙を見ては引きずり込もうとする。
負けられない。
負けない。
濁った世界は一時の安らぎのみ。
気づけばそれを欲しがっていたりするから。
もっと、もっと、強くならなくちゃ。
ぼんやりと携帯を握り締めているうちに、どこからか微睡みがやってきてぼくのかすかな抵抗をあざ笑う。
目を閉じているはずなのに、脳裏には部屋が見えているような感覚。
ほんの少しなら落ちてもいいか、と相変わらずな言い訳を準備してからもう一度、閉じている目蓋の上から意識を閉じる。
ほんの少しという感覚、それは精神が活動しているかどうかによって左右される流動的で客観性の無い基準。
5分のつもりが30分経ち、10分のつもりが1時間。
目蓋を開けたぼくはため息をつき、そして、後悔する。
なにものでもない。ぼくはぼくに負けているのだ。
突き破るのに必要なものは誰の助けでもなく、ただ、自分の力。
もう何度も味わっているはずなのに。
同じことを繰り返したくないのに。
一瞬でも気を緩めると引きずり込まれていくどろりとした世界。
生暖かくて柔らかくて、誰もいない世界。自分だけの世界。
きっと、肩まで浸かっていたぼくの目はこれ以上無いほどに濁っていただろう。
心のどこかにそのときの感覚が残っていて、
隙を見ては引きずり込もうとする。
負けられない。
負けない。
濁った世界は一時の安らぎのみ。
気づけばそれを欲しがっていたりするから。
もっと、もっと、強くならなくちゃ。
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