気温が下がったら、今日は辺り一面、霧だった。
白い煙が覆い隠す世界。
フォグランプの黄色の光が、やけに綺麗に見える。
いつも当てにしてる白いヘッドライトは、何の役にも立たなくて。
冴えないはずの黄色い光は、ここぞとばかりに足元を照らしてくれる。
ぼくは、周りが見えているだろうか。
足元が見えているだろうか。
鮮烈な白い光。
それは、美しくて、眩しくて。
憧れてしまう。
ただし、霧の夜にはなんの役にも立たない。
目をくらませるだけの存在。
黄色い光は存在感を誇示せずに、
ここ一番で足元を照らす。
地味な、目立たない光。
華麗さ、流麗さをそぎ落としたものは、
きっと底力を持つ。
這いずり回ることが苦手なぼくは、
白い光に憧れてしまうけれど。
這いずり回って、繰り返して。
気付けば身についている地味な力のほうが、よっぽど大事だ。
何事もそうだ。
視界が悪くなりがちなときは、
そういう力がなくちゃダメだ。
積み上げることばかり考えているからつらくなる。
上を見るんじゃなくて、見るのは足元。
さぁ、行こう。
白い煙が覆い隠す世界。
フォグランプの黄色の光が、やけに綺麗に見える。
いつも当てにしてる白いヘッドライトは、何の役にも立たなくて。
冴えないはずの黄色い光は、ここぞとばかりに足元を照らしてくれる。
ぼくは、周りが見えているだろうか。
足元が見えているだろうか。
鮮烈な白い光。
それは、美しくて、眩しくて。
憧れてしまう。
ただし、霧の夜にはなんの役にも立たない。
目をくらませるだけの存在。
黄色い光は存在感を誇示せずに、
ここ一番で足元を照らす。
地味な、目立たない光。
華麗さ、流麗さをそぎ落としたものは、
きっと底力を持つ。
這いずり回ることが苦手なぼくは、
白い光に憧れてしまうけれど。
這いずり回って、繰り返して。
気付けば身についている地味な力のほうが、よっぽど大事だ。
何事もそうだ。
視界が悪くなりがちなときは、
そういう力がなくちゃダメだ。
積み上げることばかり考えているからつらくなる。
上を見るんじゃなくて、見るのは足元。
さぁ、行こう。
田圃沿いの道は、そのまま次元の違うどこかに続いている。
ぼんやりした街灯に道案内を頼むと、時間の感覚もなく、距離感さえあやふやになる。何かに似てる。なんだろう?
思い出せない。