月刊「望星」の元編集長、岡村隆さんがfacebookに探検家の酒場、バー『モーリー』が神楽坂にオープンしたと書いていた。
お酒を飲まない私は、「ふーん」とくらいにしか見ていなかった。3日ほど前の事だ。
今日、岡村さんは「ちなみに『モーリー』とは、店主が若き日の西域踏査時にウイグルで旅の道連れにしたロバの名前だそうです」と書き込んだ。
急に20年以上前の記憶がよみがえった。
「シルクロードを自転車で走破する」というので、当時は、私も新聞で紹介されていたのだった。NHKのテレビ番組で欽ちゃんと一緒に出演もしてもいた。その影響なのか、在学中にシルクロードを踏破したい、走破したいという人からの相談が何件もあった。
その中で、目的を達成した後に「無事に目的を達成できました。教えていただいたウイグル人の友人からの協力を得て、ロバでの踏破も実現しました」といったことをハガキで知らせてくれたのは、一人だけだった。
それが、岡村さんの法政大学検部の後輩だったのだ。実は私も法政大学文学部出身で、岡村さんの大学の後輩なのだ。このことを知ったのはつい最近の事なのだが。
岡村さんの後輩の計画は、中国の西安で自転車を買いシルクロードを旅し、トルファンでロバを買って乗り換えてカシュガルまで行きたいという。おいおい正気かよ、というのが第一印象だった。
ウイグル語の問題もあるので、新疆大学医学部で化学を教えている知り合いの女性を紹介した。彼女は、時々日本へ来ていて、東京理科大や富山大学などでウイグル医学を教えていたようだ。日本への留学経験もあり、日本語の会話は問題なかった。彼女の兄弟や親せきの協力を得れば、ロバの買い付けも調教も問題ないように思った。当時彼女は、55歳くらいだっただろうか。
facebookで「それは私です」とコメントがあった。昨日の事だ。20年以上前の手紙の主。彼が『モーリー』の店主となったのだ。近々、お店を訪問して、お茶を飲むことになった。彼らはお酒だろうけど。
わたしが、ベデル峠を目指したけれど、失敗したことを返事に書いたら、彼らもベデル峠を目指していたとのメールがあった。
これからの展開が楽しみだ。一緒にベデル峠に立ちたい。キルギス側の許可は、私が交渉します。
19日からキルギスへ行くけれど、国防省にも寄ってみようかなあ。
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