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『科学と宗教と死 (集英社新書)』

加賀乙彦、2012、『科学と宗教と死 (集英社新書)』、集英社

この本を教えてくれたのは、母の葬儀に参列した母の教え子の一人、Tさんである。彼女は、10歳ほど年上で、子どもの頃、中学生だった彼女は同級の生徒たちと一緒にわが家に訪ねてきて、遊んでくれたお姉さんの一人だった。葬儀の時、何十年ぶりかで再会したのだが、そのグループも(もちろん、わたしも)、年格好は全く異なってはいたのだが、すぐに名前も思い出した。じつは、彼女らのグループは、母の死のわずか、2-3日前に実家を訪ねてくれ、母と会っていた。私は、東京出張していた週末なので、妹を除けば母の最後の最後を知る大事な人たちなのだ。

本書の著者の小説を読んだのは『宣告』が最初で最後だっただろうと思う。勧めてくれたのは、大学院の先輩のNMさんだった。彼女はほかにも、たとえば、帚木蓬生の作品も、何冊もすすめてくれた。深刻な内容の小説であっても最後にはヒューマンな後味のものが多かったように思う。『宣告』は刑務所の精神科医だった著者が死に向き合う死刑囚と出会い、彼らとの交流をふまえて描かれていた。 不幸にして、本書の著者の作品は若い頃の私には、それでも重く、再び手に取ることはなかった。

本書は、小説ではなく自伝的な内容を含むエッセイで、著者の死と向き合った戦争体験、著者の身の回りの死、さらに、自身の臨死体験もふまえ、身近な死との遭遇と宗教的な改心の体験が述べられている。 もちろん『宣告』に描かれたように精神科医として向き合った死刑囚の死も描かれる。わたしは、Tさんが本書を教えてくれた意図はどのあたりか正確にはわからない。だから、私の受け止め方でしかないのだが、わたしは、親鸞についての著者の考えについて、以前読んだ渡辺京二の『渡辺京二傑作選(1) 日本近世の起源 (新書y)』を読んだことを思い出して、これは、あくまでも個人的な親鸞の読み方だと思えた。渡辺のそれは、歴史のなかの親鸞自身の体験を踏まえて書かれていて、私たちが親鸞を理解するのとは違う見方があることを知った。

本書のそれは、カトリックに改宗した自然科学者たる医学者が、日本文化の中の死について歩み寄っているという具合に読めた。

科学と宗教と死 (集英社新書)
加賀乙彦
集英社

2012-03-21 22:36:12 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『個人美術館の愉しみ (光文社新書)』

赤瀬川原平、2011、『個人美術館の愉しみ (光文社新書)』、光文社

ついつい有名な大きな美術館(博物館も)を訪れがちなのだが、しかし、本書が紹介する個人美術館はなかなか味わい深い。むしろ、個性が尖っていて面白い。もちろんのこと、類似の企画はあり得て、個人博物館も訪問すると楽しいだろう。さらに、日本全国を網羅したものではないので、おそらく、いろいろとあるのだろう。続編期待!、と言ったところではある。

個人美術館の愉しみ (光文社新書)
赤瀬川原平
光文社

2012-03-21 22:26:45 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


スモークサーモンのクリームソースパスタ

スモークサーモンのクリームソースパスタ(オリーブオイルとバター、ニンニク粗みじんで炒めて香りを出したところに、スモークサーモンを加えてほぐす。35%程度の生クリームを加える。エリンギを賽の目に切って加える。塩胡椒。パスタをゆでる間、温度を保つ。パスタのゆであがりの一分ほど前にほうれん草の軸、30秒ほど前に葉をくわえて、これらを湯切りして、フライパンにあけるて、ソースとよく和える)
鶏もも肉のソテー(プチベールを塩ゆでして添え野菜とする。鶏もも肉に切り身を入れてあらかじめ塩胡椒、イタリアンハーブ。フライパンにオリーブオイル、弱火でじっくりと両面を焼く)

2012-03-21 20:41:26 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


3月20日(火)のつぶやき

20:51 from gooBlog production
スパゲティ・ボンゴレ・ビアンコ blog.goo.ne.jp/sig_s/e/5e610f…

by sig_s on Twitter

2012-03-21 03:40:22 | tweets | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )