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Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

台風9号の雨は峠を越すか

2016年08月22日 17時31分55秒 | 天気と自然災害


 「レインアイよこはま」の画面にアクセスできないという状況なので、国土交通省Xバンドレーダ(XRAIN)【http://www.river.go.jp/kawabou/ipXAreaMap.do?gamenId=01-0204&fldCtlParty=no】を見ると、これを見ると、まもなく大きな雨の渦の区域から横浜市域も脱しそうである。16時30分までの横浜市の本日の雨量は104ミリと実感よりは少ないように思えた。一昨年の10月6日の310ミリや、22年前の1994年8月21日の263ミリに比べると三分の一、半分という雨量である。一昨年は鮮明に覚えている。22年前の豪雨は8月中の1日の最大雨量として掲載されている。多分現役の時代だから災害配備で港南区内の職場で右往左往していたはずである。たぶん区内のある河川の堤防が一部崩壊しそうになり徹夜で現場の待機をしていた時ではないかと想像している。(記憶違いならゴメンナサイ)

 横浜では暴風警報は強風注意報にかわり、現在は大雨・洪水警報、強風・波浪・雷注意報となっている。高潮注意報も解除された。
そして避難準備情報も順次解除されている。

 ただし、土砂災害の危険はまだ去っていない。時に雨が上がってから崩れてくるところを幾度か体験した。体験したのはごくごく小さな道路わきの小さな崩壊であったが、油断は禁物である。たとえ1立方メートルの斜面の土砂が流れただけでも人を押しつぶすことはある。

 台風が通り抜けるとその直後や翌日は腫れることがほとんどであるが、今回の台風の場合明日は雨の予報になっている。列島に沿って南北に長い前線が伸びるらしい。

 なお、XRAINは「れいんあいよこはま」よりは広範囲を見ることが出来る。ただし長時間を追った履歴画像は備えられていない。さらに広範囲に雨が強いと、海岸線や自治体の区域線が埋没してとても見にくいという欠陥がある。ここは改善の余地があるので特に記しておきたい。

蝉の逞しさ

2016年08月22日 13時37分31秒 | 天気と自然災害


 台風9号は12時30分頃に館山市付近に上陸したとの報道があった。
 強い風と雨はまだ続くようだ。土砂災害はこれからが危ない。危険区域は広がり、いっそう危険が増大している。

 さて朝から家に閉じ籠っているのだが、団地を賑やかにしている蝉、これがなかなか生命力あふれる存在であることをあらためて感じた。
 朝から強い雨なのだが、時々雨が弱まる。これまでは雨が止まないと蝉は鳴き始めなかった。しかし本日は雨が小降りになると同時に激しく鳴きだす。季節も押し迫って子孫を残すために懸命なのであろうか。涙ぐましいその切羽詰まった鳴き方に、聞き入ってしまっている。
 最初は蝉が鳴いているので雨が止んだかと思い、幾度かベランダから手を差し伸べてみた。そのたびに小雨の状態にびっくりした。その小雨の状態はそれなりに一定している。多くの蝉が一斉に鳴きだす。ある蝉が領導しているのか、蝉の集団としてある基準を持っているのか、そこらへんは分らないが、厳格な基準の運用に驚いている。
 この蝉はツクツクホーシであるが、蝉一般について云えそうな気がする。
 妻はこの雨と風のちょっと弱くなった一瞬をついて予約してあった美容院に出かけた。私にはないたくましさである。

横浜市でも一部区域で避難勧告へ、

2016年08月22日 10時32分45秒 | 天気と自然災害
      

 横浜市にはすでに大雨・洪水・暴風警報と雷・波浪・高潮注意報が発令され、12区に避難準備が出ていた。さらに全域に土砂災害警戒情報が出され、避難準備情報は「避難勧告」に切り替わった。全18区の内、神奈川・西・中・南・港南・保土ヶ谷・磯子・金沢・緑・都筑・戸塚・栄の12区の一部の区域である。
●神奈川区沢渡の一部
●西区境之谷の一部、西戸部町1丁目の一部
●中区石川町4丁目の一部、打越の一部、鷺山の一部、山手町の一部、北方町2丁目の一部、本牧町1丁目の一部、本郷町3丁目の一部、仲尾台の一部、山元町3丁目の一部、麦田町1丁目の一部、小港町1丁目の一部、山元町5丁目の一部、西竹之丸の一部
●南区井土ケ谷上町の一部、庚台の一部、清水ケ丘の一部、中里三丁目の一部、永田北一丁目の一部、永田北三丁目の一部、永田東二丁目の一部、永田南二丁目の一部、別所二丁目の一部、堀ノ内町2丁目の一部、南太田四丁目の一部、六ツ川一丁目の一部
●港南区笹下一丁目の一部、笹下三丁目の一部、日野南二丁目の一部、日野八丁目の一部、野庭町の一部、上永谷二丁目の一部、芹が谷二丁目の一部
●保土ケ谷区新井町の一部、岩崎町の一部、上菅田町の一部、権太坂二丁目の一部、坂本町の一部、瀬戸ケ谷町の一部、西谷町の一部、東川島町の一部、星川一丁目の一部、峰岡三丁目の一部
●磯子区岡村一丁目の一部、岡村二丁目の一部、岡村三丁目の一部、岡村四丁目の一部、上中里町の一部、下町の一部、西町の一部、杉田三丁目の一部、氷取沢町の一部、峰町の一部
●金沢区朝比奈町の一部、釜利谷東三丁目の一部、大道一丁目の一部、大道二丁目の一部、高舟台二丁目の一部、東朝比奈一丁目の一部、東朝比奈三丁目の一部、西柴二丁目の一部、能見台東の一部、六浦五丁目の一部、六浦東一丁目の一部、六浦東二丁目の一部、六浦南三丁目の一部、六浦南四丁目の一部、六浦南五丁目の一部
●緑区寺山町の一部、三保町の一部、北八朔町の一部
●都筑区大棚町の一部、勝田町の一部、池辺町の一部、早渕三丁目の一部
●戸塚区小雀町の一部、下倉田町の一部
●栄区飯島町の一部、上郷町の一部、公田町の一部、小菅ケ谷二丁目の一部、小菅ケ谷三丁目の一部、庄戸五丁目の一部
 また7河川の一部の個所で避難判断水位に達している。【http://mizubousaiyokohama.jp/

 我が家の団地では今のところ北向きの風であるが、時々風が舞うので南側のベランダにもかなり吹き込んでいる。
 本日出かける予定は結局中止の連絡があった。すでに東急東横線、京急線、東海道線、横須賀線・湘南新宿ライン、横浜線、京浜東北根岸線の遅れや運休情報が配信されている。出かけていれば帰ってこれなくなった可能性が強い。

【追記】
・10時45分過ぎには神奈川県下に竜巻注意情報も出された。
・困ったことに肝心な「レインアイよこはま」は開けない。たぶんアクセスが集中しているのであろう。以前にもがけ崩れ個所の地図がアクセス集中でひらけなくなり、問題視された。今回も同じ理由でひらけないというのは困ったことである。早急な対処が活用である。
・東海道線は、その後運転見合わせとなっている。

ようやく雨が降り始めた

2016年08月22日 00時30分06秒 | 天気と自然災害
 まずは北海道に被害と大きな爪痕を残した台風11号、早く抜けてほしいのと、これ以上の被害がないことを祈りたい。
 台風9号の雨が15分ほど前から降り始めた。明日の朝には神奈川県に上陸
との予想にも関わらず、なかなか降り始めなかった。別に待っていたわけではないが、いつになったらやって来るのか、と不思議な気持ちになっていた。
 速度は35キロだから特別遅いわけではない。
 朝になってどんな風と雨になっているか、心配である。交通機関への影響も心配である。
 台風11号は迷走しそうである。予報円が大きいということはどこに行くか予想できない、と言っているのに等しい。3つもの台風が互いに影響し合いながら動いているのだから予報はとても難しそうである。

台風接近

2016年08月21日 21時35分00秒 | 天気と自然災害


 台風11号は北海道におおきな被害をもたらしている。続く9号は関東地方を直撃してさらに11号と同じように東北の太平洋岸を北上し、北海道東部に上陸しそうである。北海道は2つ続けて台風に襲われる。
 関東地方、それも横浜から23区、さいたま市など人口密集地を昼頃に縦断しそうである。
 大雨の被害だけでなく風も強まり、交通機関にも影響が出そうである。
 さて、明日の友人とのランチタイムの約束はどうしたらいいであろうか。悩みどころである。

 本日は15時過ぎから休息時間を除くと2時間30分のウォーキングで2万1千歩。久しぶりに新横浜駅近くの公園まで往復した。1時間当たり8400歩、毎時5.2キロのスピード。暑くてかなりの汗が出たと同時に、ムシムシしていたので汗による体温調整が出来ずに、熱がこもったように感じた。公園の水場で頭から水を被った。
 帰宅してからのシャワーが実に気持ちよかった。

ラニーニャ現象と台風の関係は?

2016年08月21日 13時57分23秒 | 読書
 気象庁の予報では「今後秋の終わりまでにラニーニャ現象が発生する可能性が高い(70%)」となっている。⇒【http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/elnino/kanshi_joho/kanshi_joho1.html
 気象庁のホームページによるとラニーニャ現象について次のように解説している。
 「ラニーニャ現象が発生すると、西太平洋熱帯域の海面水温が上昇し、西太平洋熱帯域で積乱雲の活動が活発となります。このため日本付近では、夏季は太平洋高気圧が北に張り出しやすくなり、気温が高くなる傾向があります。沖縄・奄美では南から湿った気流の影響を受けやすくなり、降水量が多くなる傾向があります。冬季は西高東低の気圧配置が強まり、気温が低くなる傾向があります。」
⇒【http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/data/elnino/learning/faq/whatiselnino3.html
 また質問に対する回答として、
★エルニーニョ現象と台風は関係があるのですか
1951年から2005年の期間を対象として、エルニーニョ/ラニーニャ現象の発生期間とそれ以外の期間(以下、「平常時」と呼ぶ)で統計的に有意な差が見られるかどうか調査した結果、以下の傾向が見られました。
☆エルニーニョ現象発生時
 •エルニーニョ現象の発生期間の7〜9月は、台風の発生数が平常時より少ない傾向がある
 •台風の発生位置が、平常時に比べて南東にずれる傾向がある(夏は南に、秋は南東にずれる傾向がある)
 •夏、最も発達した時の台風の中心気圧が平常時よりも低い傾向がある
 •秋、台風の発生から消滅までの寿命が長くなる傾向がある
☆ラニーニャ現象発生時
 •台風の発生位置が、平常時に比べて西にずれる傾向がある(夏は北に、秋は西にずれる傾向がある)
 •秋、台風の発生から消滅までの寿命が短くなる傾向がある
⇒【http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/data/elnino/learning/faq/faq8.html

 わたしはこの説明を読んで、ラニーニャ現象の時は台風が多数発生するのかと考えたが、どうもそう単純なものではないらしい。エルニーニョ現象の時は「平常時より少ない」と記載しているが、ラニーニャ現象時に多いとは記載していない。ということで私も即断はしないことの方が現在のところいいようだ。

追悼!むのたけじ氏

2016年08月21日 09時30分58秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 今年の憲法集会で元気な声を聞いたばかりであった。
⇒【https://www.youtube.com/watch?v=OHTBQbCkxi0

 朝日新聞デジタルに次のような言葉も掲載されている。

「「報道の自由」の問題でいろいろな人がいろいろな意見を述べているけれど、私もどうしても言っておかなければならないと思って体験談を話します。
太平洋戦争が1941年12月に始まりましたね。それからまもなく、私は従軍のために日本を発ち、翌年3月1日にジャワに上陸した。途中で立ち寄った台湾で、日本軍が作った「ジャワ軍政要綱」という一冊の本を見ました。入手方法は秘密ですが、日本がジャワをどのように統治するかというタイムスケジュールが細かく書かれていた。私がいたそれから半年間、ほぼその通りに事態は進んだ。
 その要綱の奥付に「昭和15年5月印刷」の文字があった。ジャワ上陸より2年近く、太平洋戦争開戦より約1年半も前だったんです。つまり、国民が知らないうちに戦争は準備されていたということです。
 もしもこの事実を開戦前に知って報道したら、国民は大騒ぎをして戦争はしなかったかも知れない。そうなれば何百万人も死なせる悲劇を止めることができた。その代わりに新聞社は潰され、報道関係者は全員、国家に対する反逆者として銃殺されたでしょう。
 国民を守った報道が国家からは大罪人とされる矛盾です。そこをどう捉えればいいのか。それが根本の問題でしょう。高市早苗総務相の「公平な放送」がされない場合は、電波を止めるという発言を聞いてそう思ったのです。公平とは何か。要綱を書くことは偏った報道になるのか。それをだれが決めるのか。
 報道は、国家のためにあるわけではなく、生きている人間のためにあるんです。つまり、国民の知る権利に応え、真実はこうだぞと伝えるわけだ。公平か否かを判断するのは、それを読んだり見たりした国民です。ひどい報道があったら抗議をすればよい。総務大臣が決めることじゃないんだ。そんなのは言論弾圧なんだ。
 報道機関は、自分たちの後ろに国民がいることをもう一度認識することです。戦時中はそのことを忘れておったな。いい新聞を作り、いい放送をすれば国民は応援してくれる。それを忘れて萎縮していた。
 戦争中、憲兵隊などが直接報道機関に来て、目に見えるような圧迫を加えたわけではないんです。報道機関自らが検閲部門を作り、ちょっとした軍部の動きをみて自己規制したんだ。今のニュースキャスター交代騒動を見ていて、私はそんなことを思い出した。報道機関側がここで屈しては国民への裏切りになります。
 「国境なき記者団」による報道の自由度ランキングが、安倍政権になってから世界61位まで下がった。誠に恥ずかしいことで、憂うべきことです。報道機関の踏ん張りどころです。」(朝日新聞デジタル、聞き手・木瀬公二)

「昨年後半からずっと、忙しい日が続いたな。私が100歳になったのと戦後70年と、安保法案の三つが重なったからでしょう。年寄りの話を聞こうと、いろいろなところから講演の依頼がきた。
 その会場の雰囲気が、これまでとは違う。以前だとこっちが先生で、聞いている人が生徒といった一方的な流れだったのが、こっちも参加者の1人で「さあ、あなたも仲間です。一緒にやりましょう」という感じなんだ。8月25日に、東京・中野でやったときにそう思ったな。
 開演の1時間前から多くの人が並んで、550席が埋まった。テーマは「今だからこそ伝えたい本当の戦争の姿」。私は「戦争は始まってからでは止められない。始めさせない以外にない」と話した。
 その後で、いま話題のSEALDsの23歳のお嬢さんが「むのさんの話を胸に絶対戦争はさせない」というようなことを話した。
 聴衆の男女比は、5対3くらいで女性の方が多かった。子どもを連れたママさんたちも目立った。年齢は様々。その人たちが講演後に50人ほども私の前に並んだ。そして握手をしながら、戦争に対する自分の考えや、平和な世界にするためにこういう行動をしていく、といった話をしていった。
 私の話を全身で受け止めていたんでしょう。歴史の中で去っていく世代と、これから出てくる世代のつながりの場という気がしました。今までなかったことです。
 講演は、入場料をとるんですよ。そこに自分の意思で来た人たちです。国会周辺でやっているデモもそうでしょう。誰かに頼まれて参加しているわけじゃない。本物の動きが出てきたんだなと感じたな。
 それだけ真剣に考えているから迷いもする。講演でも高校生や大学生から質問がでる。過去の戦争と私たちは直接関係ない。なのにわびなければいけないのかという意味の質問も出る。
 それにどう答えたかというと「あなた方は生まれていなかったから、直接関係はない。けれど歴史は、過去と現在と未来の連結だ。その途中を抜いてしまえば歴史の全体がつかめなくなる」と言う。
 そして「だから今やることは、戦争中、日本は何をしてきたのかという過去の事実を見据えることだ。その先は若い世代自身のテーマです」
と。
 見据えた結果を自分はどうとらえ、どう生きるか、ということです。わびろとかわびないという、簡単なことではないんです。
 そういう話に多くの若者はまともに反応するな。日本の新旧世代のそれぞれが、日本社会がこれまでやってきたすべてに対して、自らの答えを行動で示す時期にきているな。」(朝日新聞デジタル、聞き手・木瀬公二)

台風が3つ

2016年08月20日 21時10分02秒 | 天気と自然災害
 「川崎市制記念 多摩川花火大会」が私の住む団地の東側から見えた。見えるといっても直線距離にして11キロ程も離れている。だが、音は明瞭ではないもののはっきりと聞こえる。
 実はこれまで音は聞いたことはあるが、実際に私の住む団地から見えるとは思っていなかった。ある号棟の階段の4階から5階に至る踊り場から見ることが出来た。見ることのできるところはそんなにはないと思われる。団地でも3~4個所と思われる。地上からは見ることはできないはずだ。




 さて、列島の南側に3個の台風が発生している。明日・明後日と天気はとても不安定で、荒れるようだ。
 しかし22日(月)に友人と落ち合う予定としている。台風には是非とも22日には去ってしまってほしいのだが‥。願いを聞いてもらいたいのである。


中桐雅夫「遍歴」

2016年08月20日 19時55分15秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 遍 歴    中桐雅夫

夜から夜へ
いかに多くの夜を眠つても
人は新しいものを作りだすことはできない
悩みから悩みへ
いかい多くの悩みを求めても
人は新しい悩みを得ることはできない

 「人は多くのことを忘れてゐるのである
 人を滅ぼすものは
火の空から落ちてくる岩ではない
ひそかな冷たい痛みである
 人を殺すのは去つてゆく時ではなく
 ひたひた迫つてまる一瞬の時である

けふの部屋から明日の部屋へ
いかに多くの旅を重ねても
人は新しいベツドに眠ることはできない
愛から愛へ
いかに多くの愛を求めても
人は新しい愛を得ることはできない

 「人は多くのことを忘れてゐるのである
 独りの眠りの間にも
 紐のやうな二本の皺が
 額ひに深く深く刻まれてゐるのである
 人と人との結婚によつて
 人は新しい敵を得るのみである

人は独り立つことはできない
しかし人の手を握ろうとするな
四方に固い壁をつくれ
恐怖にも汝の歯を見せず
汝の波立つ血をしづめよ しづかに
汝の柩を汝の血で満たせ


 私が23歳の頃に一生懸命に眼を通した「荒地詩集1952」。隔月で復刊されるこの詩集は職場になかなかなじめない私にとっては、自分の世界に浸ることのできる大事な刊行物であった。
 なぜに当時の詩が今になって懐かしく思い出されるのか、やはり私にとっての出発点の一つだったからだと思うしかない。10代後半の読書体験と共に、この20代前半の読書体験はとても私にはいとおしいものである。どんなに「若い」と揶揄されようが手離せないものである。
 この詩も、最後の6行「人は独り立つことはできない/しかし人の手を握ろうとするな/四方に固い壁をつくれ/恐怖にも汝の歯を見せず/汝の波立つ血をしづめよ しづかに/汝の柩を汝の血で満たせ」はどんな処世訓よりも私には忘れられないものである。


久しぶりに会議‥

2016年08月20日 08時33分48秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 朝から雨。土砂降りではなく、しとしとと静かに降っている。気分が落ち着く降り方である。これまで続いた激しい雨というのは気分が落ち着かない。ざわざわする。このような雨が体にはいい。蒸し暑いがそれほど気温は上がらないので、ホッとしている。
 本日の午前中は退職者会の打合せ、午後は団地の管理組合の諮問機関の会議。久しぶりに会議が続く。
 印刷と簡単なレジュメをこれから30分以内に作り上げて、出かける予定。昨晩寝るまでに作り上げる予定であったが、寝てしまった。


大雨・地震・台風‥

2016年08月19日 22時37分23秒 | 読書
   

 茨城県沖で震度4の地震。横浜の私の家の付近は震度2であった。
震度2もあるようには思えなかった。小さな揺れが長かった。
 
 豪雨の後に、小さかったとはいえ地震、その後に台風が二つ続く予定。台風9号は関東地方直撃となるという。そして先ほど熱帯低気圧が台風10号に発達した。この10号は西に移動していくようで、関東地方には直接影響はなさそうであるが、気温の上昇には大きく寄与しそうである。

 土・日・月と用心に越したことはない。



「松本竣介 創造の原点」展に期待

2016年08月19日 21時13分12秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等


 「松本竣介 創造の原点」が神奈川県立近代美術館鎌倉別館で開催される。開催期間は10月8日(土)から12月25日(日)となっている。ブログ「時には本の話でも・・・」で紹介してもらった。これは外せない。是非とも見に行きたいものである。
 そしてさっそく連続後援会5回の内、ふたつの講演会を申し込んでみた。他の講座との関係で全5回の出席は無理であるが、個別の申込みも出来るとのこと、2回分の申込みを行った。
 チラシに「彼の死から10年後の1958年、神奈川県立近代美術館では「松本竣介・島崎雞二展」を開催しました。それが公立の美術館で竣介作品がまとめて展示された初めての展覧会でした」とあるように県立近代美術館は松本竣介ゆかりの美術館とも云える。
 

中桐雅夫「詩」

2016年08月19日 17時32分15秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
  詩     中桐雅夫

ある価値
それは奪ふことはできない
それはそこに見えるものである
それは触知し得ざるものである
消えゆく十字路のごときものである
消えゆく沙漠のごときものである

 「わたしをして人間たらしめよ
 すべてのものを意識せしめよ
 夜明けに輝く海辺のひとつの石を
 その移ろひの一切の過程を

 「わたしをして歌はしめよ
 つねにひとりで 誇高く
 わが心を貫ぬく光を
 わが心を貫ぬく闇を

市と王座と権力とは時の眼の中にある
そしてこの地上に
ふたたび市の栄えることはない
欠けた月がまた満ちても
乾いた河にまた水が満ちても
王座と権力とがひたたびその場所をもつことはない

死はいろいろの言葉で語る
死は歓びの声をもつ
死は天の青春である。
死は枝の炎である
死は寂しい夏である
死は一個の卵である

 「わたしをして死なしめよ
 死せる乞食は生ける王より偉大である
 わたしをして死なしめよ
 死せものは生ける何ものより偉大である

 「わたしを土たらしめよ
 一握りに足らぬ土たらしめよ
 わたしをして人間たらしめよ
 わたしをして歌はしめよ

ある価値
それは奪ふことはできない
それは支配しないものである
それは支配されざるものである
はるかな雪のごときもの
はるかな顫へのごときものである


この中桐雅夫の詩は、「荒地詩集1952」の巻頭に掲げられた詩である。「栄光」と題した10編の連作の第一番目に位置する。
 私は昔読んだとき、前半はなかなか難しいと感じた。しかし後半に行くとだんだんわかりやすくなってくる。ただ「わたしをして死なしめよ」の4行の「死せる乞食は生ける王より偉大」「死せるものは生ける何ものより偉大」はいつも反語として理解している。
 この詩の私なりの眼目は最後の5行にあるとおもう。
 「ある価値/それは奪ふことはできない/それは支配しないものである/そそれは支配されざれものである/‥」

 この詩も20代の頃はずいぶんと詠んでいた。戦後の出発点を垣間見るような詩である。このような詩をかみしめたいものである。


後期の申込み予定講座

2016年08月19日 09時15分05秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 申込み予定の講座は次のとおり

1.連続講演会「社会の希望-困難の中から」    全5回
      講師:宮台真司、雨宮処凛、本田由紀、山田昌弘、星野智幸
2.ヨーロッパの都市と絵画・写真 全4回
      講師:鳥越輝昭、小松原由里、熊谷謙介
3.日本ナショナリズムの解剖学 その1
      講師:橘川俊忠 全6回
4.心で感じる名画 全5回
      講師:中村宏美
5.比べて楽しむアート鑑賞-6世紀から17世紀  全3回
      講師:中村宏美

 とりあえずこの5講座は申込み確定。断念した講座がひとつ。どうしても日程が重なってしまう。
 断念したのは「連続講演会:3.11東日本大震災と次なる巨大地震災害への防災・減殺対策」(全6回)。無料講座なのだが、全6回とも他の講座と時間が重なってしまう。しかも場所が離れているので資料だけ貰うということも出来ない。5つの自治体の対策を聞くことが出来るのだが‥。
 その他追加は今のところ考えていないものの、思い付きではあるかもしれない。


雨が断続的に続く

2016年08月18日 23時53分32秒 | 天気と自然災害
 これから一週間、関東地方の天気予報は曇と雨のマークが並んでいる。この時期にしては珍しいような気もする。せめて飛び飛びでもいいから太陽のマークが欲しい。多分蒸し暑い日が続くと予想される。暑いだけでなく、蒸し暑いということが体調を悪くする原因でもある。

 本日は雨が降ったりやんだり、ということで一日中豪雨情報のメールが届いていた。明日の朝までこのような状態が続くらしい。
 どうも横浜市域の上空で雨の区域が発生し、消長を繰り返しているように思える。