★日は斜(ななめ)関屋の鎗にとんぼかな 蕪村
「日は斜めに傾く夕方、関所に立てかけてある鎗にとんぼが止まっている」。関所の建物に不審者に対する警護用の鎗がたてかけてある。現代から想像しても緊張感のある槍の尖った先端に、とんぼが止まっているというのんびりとした対比の妙だと教わった。
しかも日は斜めということは槍の穂先がむき出しで、夕日に赤く照り輝いているとしたら、かなりの緊張感が予想される。
緊張感の方が強く鑑賞者に迫って来る。ひょっとしたらこのとんぼも羽を休めず、細長いお尻を立てたまま、止まっているのかもしれない。アキアカネの赤に生々しい血を連想すらあるのかもしれない。
「日は斜めに傾く夕方、関所に立てかけてある鎗にとんぼが止まっている」。関所の建物に不審者に対する警護用の鎗がたてかけてある。現代から想像しても緊張感のある槍の尖った先端に、とんぼが止まっているというのんびりとした対比の妙だと教わった。
しかも日は斜めということは槍の穂先がむき出しで、夕日に赤く照り輝いているとしたら、かなりの緊張感が予想される。
緊張感の方が強く鑑賞者に迫って来る。ひょっとしたらこのとんぼも羽を休めず、細長いお尻を立てたまま、止まっているのかもしれない。アキアカネの赤に生々しい血を連想すらあるのかもしれない。