Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

水木しげるの作品

2024年07月17日 22時14分50秒 | 読書

 本日も雨に遭遇してしまった。夕刻近く外に出たら大きな雨粒が落ちてきた。次第に激しくなり、5分後には傘に叩きつけるように降り始めた。傘を持参していなかったらびしょ濡れになるところであった。失敗はザックカバーをザックの中に入れていたのに、すっかり忘れていたこと。中の本が少し濡れてしまった。大事には至らなかった。

 本日は昨日とは違い、一人居酒屋。ハイボール2杯を冷奴ひとつで。安く飲んだ。直前に有隣堂で購入した水木しげるの「厳選集 異」(ヤマザキマリ編、ちくま文庫)の中から2編程を詠んだら眠くなってきたので、本を綴じた。水木しげるは1970年頃から時々読んでいた。好感の持てる作品が多かった。

★「一番病」 現役時代の自分を思い出してしまった。上昇志向はなかったが、労働組合の役員として、多分に上昇志向のバイタリティーと同じようながつがつとした人生であったことは否定できない。
★コケカキイキイ 顔に似合わず“実力闘争”も辞さない体制へアンチを取り続ける妖怪。妖怪の出自は国に捨てられた老婆、親に捨てられた赤子、飼い主に捨てられた猫、宿主が死を迎えているシラミの生きる執念が合体して結実したもの。現代にもよみがえらせたい気がする。

 1969年、1970年の作品である。あの時代を彷彿とさせる。時代を象徴した作品群に敬意。